完全攻略ファイル No.2
【マイルCS】後方待機策はワケアリ!「脚質転換」で激走の可能性を秘めた伏兵
ソングライン、シュネルマイスターに次ぐ3番人気に支持された毎日王冠は、スタートで後手を踏み最後方を追走。直線で大外に持ち出してラスト3ハロン33秒2の末脚で追い込むも7着に敗れた
ジャスティンカフェ。
問題はレース後に騎乗した横山典騎手のコメントだ。
「よく頑張っています」
出遅れは仕方ない。腹をくくって十八番の最後方ポツンがハマらなかっただけ。よく言えば言い訳を一切しない潔さとも受け取れるが、大多数のファンは到底納得できなかっただろう。ネット上で物議をかもしてしまった。
しかし、程度の差こそあれ毎日王冠の後方待機策は、厩舎サイドの意向なのをご存知だろうか?
実はルメールが騎乗したダービー卿チャレンジT時に、オーナーサイドから「中団くらいから競馬をしてほしい」とのリクエストがあり、2着に敗れた結果を受けてのものなのだ。
横山典騎手の長男・横山和騎手に乗り替わった2走前のエプソムCでは、一転して道中15番手から豪快に差し切り。厩舎サイドとしてジャスティンカフェは「後方一気の馬」との見解で一致しており、その意向に沿って毎日王冠は1度クビを宣告された横山典騎手の起用だった。
ただ、競馬は結果が全て。出遅れや本番はマイルCSで完調手前だった等は通用しない。今回は若手売り出し中で積極的な競馬に定評がある坂井瑠に乗り替わる。
久々をひと叩きして状態は格段に上向いており、今回はほぼ間違いなくオーナーサイドからある程度のポジションにつけるよう指示が出るのは確実。今年のマイルCSは前に行く馬が数える程度しかいないだけに、突然の先行策がハマるかもしれない。
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山川記者の重賞予想講座
東スポ杯2歳S編
■プロフィール
記者歴十数年の中堅記者。重賞レースの分析は1500レースを超え、今注目の有望株。8月は5週連続で重賞的中を成し遂げた。土曜重賞の注目馬はこの馬だ!
⑤ショウナンラプンタ(牡2)
鮫島克駿騎手・高野友和厩舎
先週のデイリー杯2歳Sをジャンタルマンタルで勝ったように、鮫島克駿騎手×高野友和厩舎は要注目のホットライン。
特に今年9月以降はまさに確変中。コンビを組んだレースで10戦5勝・2着2回で連対率70%。今は『なんでも持ってくる』というムードだわ。
そんな鮫島駿×高野の⑤ショウナンラプンタは、いかにも人気の盲点じゃなかろうかね。
実はこの馬が新馬勝ちを決めた9/24阪神5Rってかなりの好タイム。2分1秒3って勝ち時計は、1986年以降に行われた阪神芝2000mでの新馬戦(165鞍)における史上3位の好記録。1位のレースともわずかコンマ1秒差だ。
新馬戦の2着馬(サトノシュトラーセ)が次走を楽勝したように、レベルが高かったのは間違いなさそう。「今週もこのコンビで重賞獲っちゃいますよ!」と陣営もやる気満々だったし、一発穴を開けそうなニオイがプンプンするぜ。
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