完全攻略ファイル No.4
【東海S】成長曲線は母ゆずり!末脚爆発でG1戦線へ殴り込み
東海ステークス(中京・ダ1800m)は1着馬にフェブラリーステークスの優先出走権が与えられる注目の前哨戦。
今年は直近のレースで好走した馬が非常に多く、前走1着馬が6頭。2着馬が2頭。半数以上が前走で連対を果たし、掲示板を外した馬がわずか2頭しかいない楽しみなレースとなりました。
近況好調馬の中でも勝負度合いが一際高いのが、本番のフェブラリーステークスへ向けて勝たないと出走が危ぶまれる前走3勝クラスを勝ってきた馬。今年は3頭いて、いずれも好勝負必至と見るのですが、ここでピックアップしたいのは5歳の
ディクテオンです。
母が交流Jpn1のJBCレディスクラシックなど重賞6勝を挙げたメーデイアで、母自身も初勝利が3歳の秋と非常に遅かったのですが、このディクテオンもJRAで未勝利を勝ち上がることができず、初勝利は地方へ移籍した3歳秋。JRAでの3戦は勝ち馬から5.3秒、2.3秒、2.4秒と目も当てられない競走生活のスタートでした。
それが地方で勝つ味を覚えると、再転入2戦目でJRA初勝利。2勝クラス卒業に5戦を要したものの、3勝クラスは昇級初戦で突破と母を彷彿させる成長曲線を描いてきました。
脚質は前々でのレース運びで勝利を積み上げていった母と違い、息子は終いにかけるレース運びですが、その末脚の破壊力はG2のここに入っても見劣らないものを持っています。
更に心強いのが手綱をとる
松山弘平騎手と東海ステークスのレース相性。過去10年、6度の騎乗で(1-1-1-3/6)と半分馬券に絡んでいて、その人気も新しい順に7・2・8と人気薄を馬券圏内に導いています。また人気を下回る着順となったことがわずか1度しかありません。
松山騎手の東海S好走成績
21年 7人 2着 アナザートゥルース
20年 2人 1着 エアアルマス
14年 8人 3着 マイネルバイカ
昨秋は前哨戦で大活躍を見せるも、G1では乗り替わり等もあって消化不良のシーズンとなってしまいました。年も明けて心機一転、相性の良さを味方にリズムアップを期待したいところです。
関連記事
【平井雄二のBe The Winner】アメリカJCC・定番からは避けられない!特殊なコース形状がプラスに働く2頭!