教えてマサカツ先生!
【NHKマイルC】波乱の主役は「経験値」。元調教師が教える馬券の攻略ポイント
今週はNHKマイルカップ(G1、東京芝1600m)が行われます。四半世紀前の外国産馬による残念ダービーとは様相が一変、距離別のレース住み分けが進んだ現在は芝1600mのスペシャリスト同士の争いとなりました。
その結果、近年は波乱決着が連続。2022年は18頭立ての最低人気カワキタレブリーが3着に激走。23年は1着シャンパンカラー(9人気)、2着ウンブライルの穴馬ワンツー、昨年も3着に10番人気ロジリオンが入るなど、ひと筋縄ではいかないレースです。
NHKマイルCが荒れる要因の1つに、「東京芝1600mの重賞を経験している馬が圧倒的に少ない」ことが挙げられます。
何故なら同コースの重賞競走はサウジアラビアRC、アルテミスS、クイーンCの3つしかありません。このうち2つは牝馬限定戦ですし、唯一の牡馬混合戦となるサウジアラビアRCで結果を残した馬は牡馬クラシック路線を歩むケースが目立つからです。
2019年のサウジアラビアRC勝ち馬サリオスは皐月賞、ダービーと駒を進め連続2着。20年1着ステラヴェローチェは皐月賞、ダービー3着という具合ですね。直近3年の勝ち馬は不出走や順調さを欠く馬ばかりで参考外でしょう。
しかし、今年は久しぶりに東京芝1600m重賞好走馬が出走してきました。24年のサウジアラビアRC勝ち馬アルテヴェローチェです。
14キロ増での出走となった朝日杯フューチュリティSでは5着に敗れたものの、馬体が絞れたシンザン記念、チャーチルダウンズCと2戦続けて2着に好走。デビュー5戦全て異なるコースで比較的安定したパフォーマンスを発揮しています。
その中でもサウジアラビアRCは同馬の強さが際立った1戦ですし、他馬が持たない東京マイル重賞での勝利経験は、混戦が予想されるここで大きな武器となるでしょう。メンバー唯一の同コース重賞ウィナーとして、波乱含みのレースでも信頼できる存在と言えそうです。
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出走させる側の視点で、推奨馬が激走!
■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸。今春のG1レースは5鞍中4鞍的中!
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