完全攻略ファイル No.1
【ユニコーンS】距離延長も魅力!隠れた実力馬がダート王へ邁進
ユニコーンステークス(京都・ダ1900m)は、1996年にJRAで最初の3歳限定ダート重賞として創設。
今年で30回目を迎えるのですが、勝ち馬を見るとダート路線で一時代を築いた馬がズラリ。完全にダート路線が整備されていなかった初期にはタイキシャトル、アグネスデジタルといった芝のG1を勝つような名馬も誕生しています。
施行コースは創設時の中山から2001年に東京へ。そして昨年からは東京ダービーのトライアルレースとして京都へと舞台を移し、勝ち馬ラムジェットはそのまま東京ダービーも制しました。
そんなダート路線の登竜門。前走を8馬身差で圧勝したクレーキング、オープンの伏竜ステークス2着のメイショウズイウンが人気を集めそうですが、ここでピックアップしたいのは、
ヒルノハンブルクです。
ここまでのキャリアは4戦2勝。そのうち2走前の芝の重賞・きさらぎ賞は適性外でノーカウントにできますし、3走前はスタートで出遅れ、道中も終始窮屈なレースを強いられてのもの。これも度外視できます。
2度の大敗後で迎えた前走は道中後方2~3番手を進み、3コーナーあたりではやや置かれるシーンもありましたが、エンジンに火が点くと、直線では大外から一気に前の馬を飲み込んでゴール。2着馬とは1馬身差でしたが、それ以上の強さを感じる内容でした。
近親にダートの2000m以上で3勝を挙げているグリューヴルムがいる血統で、前走の伸びからも1900mへの距離延長もプラスに出そう。
また、デビューから一貫して
坂井瑠星騎手が手綱をとるのも大きな魅力です。
派手さはなくても力は確か。狙ってみる価値は十分あるでしょう。