動画の方でご一緒させていただきました。山川さん改めてよろしくお願いします!
こちらこそ、よろしくお願いします。
やーしゅん(以下、や)動画内では主に日本馬の話題をお送りしてきましたが、今年のマイルCSを語る上で忘れてはいけない馬が一頭います。
山川レオ(以下、山)あの馬ですね。
やそう、海外馬チャリンです!
や安田記念のロマンチックウォリアーに続いて、現役最強格の海外馬が来日しました。
山ヨーロッパの馬と言えば“パワー型”という先入観を持ってしまいがち。まずは色々聞かせてください!
やチャリンの父Dark Angelは現役時にイギリスで2歳G1を制した後、3歳から種牡馬入りして多数の活躍馬を輩出。産駒は芝の短距離~マイルでの活躍馬が目立ちます。
その産駒の中で日本で走っている馬はそもそも絶対数が少なくて、JRAで登録されている馬は20頭にも満たないんです。ただ、その中から今年の高松宮記念を勝ったマッドクールを輩出しています。
海外馬の馬体診断は簡単ではないと思うんですが、チャリンの馬体はどうですか?
マッドクールに似ている部分もありつつ、チャリンの方がさらに終いの脚に期待できそうです!
やマッドクールは父に似て前脚がやや短く、加えて背中がやや長めのつくりをしています。前重心で走るタイプの馬なんです。道中構えてレースをするのではなく、先行力とスピードの持続力で押し切る競馬で結果を出していますよね。
やチャリンの過去のレース映像をチェックしてみると、筋肉量が豊富な点は似ていて、良いスピードがあって先行力も備わっています。これはマッドクールと共通する部分です。
山仕掛けてからの末脚も十分備わっている造りをしている……ということでしょうか?
やそうですね。追ってからの弾ける感じはマッドクールよりもさらに上のように見えますし、ストライドもしっかり伸びていますから、速い脚を長く使えそうです。
そして、日本馬に比べるとパワータイプという分類になりますが、決して走りが重たいようには見えません。今年制したG1の中には重馬場でのレースもありますが、むしろスピードが生きる馬場の方が合いそうに思いますよ。
なるほど、これは貴重な分析ですね! 他に特筆点はありますか?
特に押さえておきたいのはジャックルマロワ賞の勝利です。
やこのレースの過去の勝ち馬を見てみると、ドバウィ(2005年)、マクフィ(2010年)、キングマン(2014年)など、後に種牡馬として日本での活躍馬を輩出した馬たちの名前が並びます。その点からも、比較的日本との親和性が高いように感じます。では、山川さんの見解はいかがでしょう?
山実は、私もジャックルマロワ賞に注目しました!
今年の勝ち時計は【1分33秒98】。記録が確認できる1990年以降、ジャックルマロワ賞で1分33秒台の決着となったのは2009年(ゴルディコヴァ)、2013年(ムーンライトクラウド)、そして今年(チャリン)の3回だけしかありません。
や数字面からも高速馬場で通用する下地があるんですね。思えば、ゴルディコヴァはアメリカのブリーダーズカップマイル(芝1600m)を3連覇した超快速牝馬でした。
山そうなんです。加えて、チャリンが勝った今年はレース映像で公開されている速報ラップによると、レース後半3ハロンのラップが11秒2-10秒9-11秒2。単純計算で上がり3ハロン:33秒3となります。
速報値なので正確性は疑った方が良いものの、速い上がりが求められる展開になっても問題ないように思います。
山川さんは安田記念でもロマンチックウォリアーを“別格”と仰ってました。チャリンも高評価ですね!
ただし、少し気になる部分もあるんです…。
山チャリンについても、例年のマイルCSの決着タイムなら、十分に通用しても不思議はありません。
ただ、すでに来年からフランスでの種牡馬入りが決まっていて、種付け料も確定しているそうです。そんな中での日本遠征にどういった意味合いがあるのか…。仕上げ方や陣営の本気度はしっかりと確認しておきたいですね。
やなるほど。現場ならではのハナシや陣営側の視点も押さえておく必要がありそうですね。取材内容が楽しみです。
山なお、今回は特別に私・山川レオの予想印(◎○▲★△)と根拠をすべて無料で公開いたします。安田記念では◎★△での的中をお届けすることができたので、本番も良い形で仕留めたいところです。
や山川さんの予想印楽しみです! 結論が近いものになるのか確認したいと思います。
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