穴馬券ネオメソッド(予想公開編)
改めて菊花賞とはどんなレースか
【穴馬券ネオメソッド】
AM1422kHz・ラジオ日本
【土曜競馬実況中継】にて『穴馬券ネオメソッド』の血統スナイパー・境和樹が予想を公開!(16時頃より放送予定)
京都11R 菊花賞(GⅠ)(芝3000m)
改めて、菊花賞というレースを見直してみたいと思います。
【菊花賞で顕著な種牡馬成績】
ダンスインザダーク(3-2-0-6/11)
勝率27.3% 連対率45.5% 複勝率45.5%
ステイゴールド(2-0-0-8/10)
勝率20.0% 連対率20.0% 複勝率20.0%
スペシャルウィーク(1-1-0-3/5)
勝率20.0% 連対率40.0% 複勝率40.0%
サンデーサイレンス(4-4-3-42/53)
勝率7.5% 連対率15.1% 複勝率20.8%
ディープインパクト(0-2-1-16/19)
勝率0.0% 連対率10.5% 複勝率15.8%
cf.【ダービーとの比較】
サンデーサイレンス(6-6-3-39/54)
勝率11.1% 連対率22.2% 複勝率27.8%
ディープインパクト(3-2-2-19/26)
勝率11.5% 連対率19.2% 複勝率26.9%
サンデーサイレンスやディープインパクトは、数字が示す通り、菊花賞よりダービーの方が成績が良い。そして、この2強種牡馬がパフォーマンスを落とす中で、台頭するのがその影に隠れたサンデー系産駒。ダンスやスペシャルウィークは、通常時の成績で比較すればサンデー本体やディープに及ぶものではありませんが、この菊花賞というレースでは王様を逆転する成績を残しています。
“逆境のディープ”とは常々私が申し上げていることで、
『ディープ産駒は菊花賞未勝利』と指摘すると突然勝ったりするわけですが、ディープが勝つか勝たないかではなく、このサンデー系産駒の中での逆転現象こそが、菊花賞というレースの本質だということです。今年も含めて、今後、ディープ産駒が菊花賞を勝つことはあるでしょう。しかし、そのことと菊花賞の本質はあまり関係がありません。大切なことは、サンデー本体やディープよりも、ダンスやスペのようなB級サンデーが走りやすいレースであるということ。3000という超特殊条件であることから、やはり主流ズレが起こるという認識は必要不可欠というわけです。
【菊花賞とロベルト系】
14年7人気3着ゴールドアクター(父スクリーンヒーロー)
13年1人気1着エピファネイア(父シンボリクリスエス)
12年5人気2着スカイディグニティ(父ブライアンズタイム)
10年13人気3着ビートブラック(母父ブライアンズタイム)
09年8人気1着スリーロールス(母父ブライアンズタイム)
09年6人気3着セイウンワンダー(父グラスワンダー)
08年15人気2着フローテーション(母父リアルシャダイ)
【菊花賞とトニービン】
13年5人気2着サトノノブレス(母父トニービン)
11年2人気2着ウインバリアシオン(父ハーツクライ)
10年13人気3着ビートブラック(父ミスキャスト)
09年7人気2着フォゲッタブル(母父トニービン)
08年1人気1着オウケンブルースリ(父ジャングルポケット)
07年6人気2着アルナスライン(父アドマイヤベガ)
06年8人気1着ソングオブウインド(母母父トニービン)
06年2人気2着ドリームパスポート(母父トニービン)
続いて、お馴染みの血統傾向です。このレースはロベルトとトニービンの血が非常に効果的に利くレースです。トニービンは、母母父トニービンやトニービン系サンデーのような内包まで見た方が賢明でしょう。
【最近の菊花賞の注目血統】
15年5人気1着キタサンブラック(母母父ジヤツジアンジエルーチ)
14年3人気1着トーホウジャッカル(母父アンブライドルズソング)
14年4人気2着サウンズオブアース(母母父セクレタリアト)
13年5人気2着サトノノブレス(母母父オールウェイズランラッキー)
ボールドルーラー系を筆頭に、最近は
『母系米国血統内包』が流行りです。上記に挙げた例以外では、昨年2着リアルスティールが母父ストームキャットでしたし、14年7番人気3着ゴールドアクターは母父レイズアネイティヴ系。1~3番人気で順当に決着した2011年、14番人気クビ差4着とあと一歩のところまで迫ったハーバーコマンドという馬も、母母父ボールドルーラー系でした。
先ほどの主流ズレの話と矛盾するところもありますが、最近の菊花賞は以前に比べてスタミナの要求値が下がっています。本格的なステイヤーが絶対数を減らしてしまっていることがその要因で、出走馬の大半が長距離適性を欠く馬ばかりという状況になると、走る距離は3000でも求められる中身は3000のそれではないということになりがち。ましてや、3歳馬しかいない状況ですから、これはより顕著になります。その結果として、
『サンデーやディープのような主流血統は適性がズレるものの、スタミナ一辺倒タイプではさすがにスピードが足りず実績上位馬との差を埋め切れない』という現象が起こるわけです。
母系に米国血統を持っているような馬が頻繁に好走する最近の傾向は、この現象に対する解決策というわけです。すなわち、主流ズレはしているけど、純粋な長距離タイプではないという馬が走りやすい菊花賞だからこそ、血統表の中に米国的な馬力やスピードの要素が求められるわけです。
つまり、最新の菊花賞で穴馬になる資格を持っている馬は、
『主流ズレした血統を持ちつつ、米国血統などで非スタミナ性を補完しているような馬』
ということになります。一見すると矛盾することを言っているように聞こえるかもしれませんが、要するにコテコテの主流でもコテコテの非主流でも適性がズレてしまうので、そのバランスを上手に取っている馬が良いということです。
今年の穴馬候補は以下の通りだと思います。
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