穴馬券ネオメソッド(予想公開編)
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【穴馬券ネオメソッド】
中山11R 皐月賞(芝2000m)
これは弥生賞の予想コラムでも指摘したことですが、かなりスタミナの要求値が高いということが、皐月賞を予想する上で最大のポイントになります。スピードや瞬発力の要求値は低く、スタミナと持続力に秀でた馬が激走しやすくなります。そして、弥生賞が米国的な持続力だったのに対し、この皐月賞では欧州的な底力に裏打ちされた持続力が必要になります。
・スタミナ持続力が必要
・凱旋門賞血統の重要性
[弥生賞のラップ推移]
年度 ラップ推移 前800m
15年 12.5-11.4-12.3-12.4-12.7-12.0-12.1-12.1-11.9-12.4 [48.6]
14年 12.4-11.0-12.2-12.8-12.8-11.9-11.9-12.3-11.9-12.2 [48.4]
13年 12.9-11.4-12.2-12.4-12.7-12.5-11.7-11.6-11.4-12.2 [48.9]
[皐月賞のラップ推移]
年度 ラップ推移 前800m
14年 12.3-11.4-11.9-11.9-12.7-12.1-12.0-11.6-11.7-12.0 [47.5]
13年 12.0-10.6-11.5-11.6-12.3-12.1-12.0-11.9-12.0-12.0 [45.7]
12年 12.4-11.1-12.3-11.9-11.4-11.6-12.2-12.7-13.6-12.1 [47.7]
10年 12.1-10.9-12.4-12.1-12.6-12.5-12.3-12.1-11.8-12.0 [47.5]
09年 12.1-10.8-11.9-12.1-12.2-12.1-11.9-11.8-11.7-12.1 [46.9]
今年もそうでしたが、近年の弥生賞は持続力勝負になりやすいという特徴が出ています。そして、好走する馬の特徴は米国的ダート血統を持っているということ。今年も母父ウォーエンブレムのブライトエンブレムが2着と健闘しています。
対して、皐月賞もやはり持続力が問われます。
そして、これが一番大事なのですが、弥生賞との大きな違いが前半の半マイル。比較は前2年でしかできませんが、ほぼ1秒以上皐月賞の方が前半のペースが速いことがお分かり頂けるでしょう。これが、皐月賞において『欧州的なスタミナ』が要求される根拠です。
元々、中山芝2000mというコースは、スタート直後とゴール前の2回、急坂を越える非常にタフなコースです。そのタフなコースを前半から速めのペースで飛ばすわけですから、並みの馬ではラストでガス欠になることは目に見えています。
そして、そんな過酷なレースにおいて力を発揮するのは欧州血統、そして、その最高峰である
『凱旋門賞血統』です。
【皐月賞と欧州、凱旋門賞血統】
14年8人3着ウインフルブルーム(父母父ニジンスキー系)
10年6人2着ヒルノダムール(母父ラムタラ)
10年11人3着エイシンフラッシュ(父キングズベスト)
09年8人2着トライアンフマーチ(母父ダンシングブレーヴ)
08年7人1着キャプテントゥーレ(母父トニービン)
08年6人2着タケミカヅチ(母父ニジンスキー系)
07年7人1着ヴィクトリー(母父トニービン)
07年15人2着サンツェッペリン(父ニジンスキー系)
06年6人1着メイショウサムソン(母父ダンシングブレーヴ)
06年10人2着ドリームパスポート(母父トニービン)
05年12人2着シックスセンス(母母父ニジンスキー系)
過去の皐月賞を振り返って、人気薄で激走した馬を並べてみると、すべからく欧州血統を保持もしくは内包していたということが分かります。
ニジンスキーの血はちょっと深追いしすぎかな?とも思いますが、凱旋門賞血統に属するラムタラをストレートに保持していたヒルノダムールの激走がありますし、ニジンスキー自体の欧州性を考えれば無視はできないと判断しました。実際にとんどもない穴馬を引っ張り上げたりもしていますから、これに関しては内包までマークすべきだと思います。
また、エイシンフラッシュの父キングズベストはミスプロ系ながら、種牡馬として凱旋門賞勝ち馬のワークフォースを出しているれっきとした凱旋門賞血統です。
もうちょっと補足すると、人気を無視すれば13年1人1着のロゴタイプも父は欧州血統の王様サドラーズウェルズ系のローエングリンでしたし、同年2人2着のエピファネイアは母母父にサドラーズウェルズを内包していました。09年3人1着アンライバルドは母父サドラーズウェルズでしたね。
さらに、馬券にはならなかったものの、12年6人4着コスモオオゾラは母父がダンシングブレーヴの血を引くコマンダーインチーフ。09年15番人気4着シェーンヴァルトは母父が凱旋門賞馬エリシオでした。人気を考えれば健闘した部類と考えてよく、それを押し上げたのは欧州性の強い血統だったと考えることもできるでしょう。
高いレベルのスタミナを必要とする皐月賞。そこで要求されるのが欧州血統、その最高峰である凱旋門賞血統。これは極めて自然な論理の帰結です。
近年、2歳のデビュー時期が前倒しになるとともに、有力馬の完成が早まる傾向にあり、それによって2歳~3歳の重賞、トライアルレースは微妙な変容を遂げています。その意味で、この皐月賞の鉄板パターンが既に古いものになっている可能性も考えられるとは思います。
しかし、最初にも申し上げたとおり、この皐月賞の血統傾向は、コースの本質と(クラシック緒戦)というレースの位置付けによるところが大きく、そう簡単に変わらないのではないか?という仮説も立てられます。私はそれを尊重します。
というわけで、例年通り、
『スタミナ欲求と欧州、凱旋門賞血統』というテーマに基づき、今年の穴候補を取り上げます。
③スピリッツミノル(母父ラムタラ)
⑨ミュゼエイリアン(母父エルコンドルパサー)
⑩ベルーフ(父ハービンジャー)
⑪ダノンリバティ(母父エリシオ)
⑬コメート(母母父ニジンスキー系)
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