馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2012年10月21日]
さて、何を引きますか…
【日曜の穴馬券ネオメソッド】
京都11R菊花賞 芝3000m
◎(17)タガノビッグバン
近年で、間違いなく一番楽しみな菊花賞がやってまいりました。昨年のオルフェーヴルのようなどうしようもない強敵もおらず、血統的に買える要素のある穴馬が実に多彩。逆に、何を選ぼうか本気で迷わされる菊花賞。ワクワクすると同時に、引き間違いはしたくないという強い思いを抱いております。
さて、まずは菊花賞の血統ポイントを列挙しておきます。
1.ロベルト系
2.トニービン系
3.ダンスインザダーク
菊花賞で血統を見る際に、必ずチェックしなければいけないものが、上記3つのポイントです。
【ロベルト系保持馬の好走例】
10年3着ビートブラック(母父ブライアンズタイム)
09年1着スリーロールス(母父ブライアンズタイム)
09年3着セイウンワンダー(父グラスワンダー)
08年2着フローテーション(母父リアルシャダイ)
07年3着ロックドゥカンブ(父レッドランサム)
さらに遡れば、00年のトーホウシデン(父ブライアンズタイム)、同年3着エリモブライアン(父ブライアンズタイム)、97年ダイワオーシュウ(父リアルシャダイ)などもいますが、これらは若干異なる傾向から導かれているとも思うので、「ロベルト系は、特に近年になって支配力を増している」という見方でいいと思います。
【トニービン系保持馬の好走例】
11年2着ウインバリアシオン(父ハーツクライ@SS×トニービン)
10年3着ビートブラック(父ミスキャスト@SS×トニービン)
09年2着フォゲッタブル(母父トニービン)
08年1着オウケンブルースリ(父ジャングルポケット)
07年2着アルナスライン(父アドマイヤベガ@SS×トニービン)
06年1着ソングオブウインド(母母父トニービン)
06年2着ドリームパスポート(母父トニービン)
これも、何らかの形で毎年関わってくる血統傾向。特に、サンデー×トニービンという配合の種牡馬は要注意。一見するとG1では足りないようなB級種牡馬に多いので見落としがちです。惜しくも今年は出走が叶いませんでしたが、出走登録に名前があったプロフェッサーという馬の父リンカーンがコレに該当。今後、この産駒が菊花賞に出てきたら警戒してください。
【ダンスインザダーク産駒の好走例】
09年1着スリーロールス
09年2着フォゲッタブル
04年1着デルタブルース
03年1着ザッツザプレンティ
02年2着ファストタテヤマ
中でも、スリーロールス、ザッツザプレンティと前走が条件戦だった馬が2頭も勝っている点に注目。夏場に急激に力を付けた馬は、本質的にステイヤーとしての高い資質を秘めているケースが多く、それがダンス産駒となれば尚更ということが言えます。スプリンターよりもステイヤーの方が、全般的に成長曲線が緩やかであり、むしろ春先に結果を出せていなかったような馬の方が、潜在的なステイヤー資質を持っていることが多いということ。それがダンスインザダークのような「持続力、スタミナ型サンデー」の産駒であれば、資質を持っている可能性はより高まります。
菊花賞というレースを血統で読み解けば、上記の3パターンのどれかに当て嵌まる馬をピックアップすればいいということになります。長距離戦になると、突然のように血統という言葉を持ち出す人が多く、その大多数が例えばオペラハウス、サドラーズウェルズといった欧州血統を引き合いに出しますが、本当の意味での「菊花賞血統」は、上記の3パターンです。お間違いのないように。
さて、問題は今年です。まずは、血統的に買える馬をピックアップすることからはじめます。下記に記した馬は、その人気にかかわらず、血統的に来る根拠がかなり高い、来られても血統的に簡単に説明が付く馬達です。ぶっちゃけてしまえば、おそらく、どれかが来ます。
6.ロードアクレイム 母父トニービン
8.ニューダイナスティ 母父ダイナフォーマー ロベルト系
9.フジマサエンペラー 父シンボリクリスエス ロベルト系
11.ビービージャパン 母父トニービン
14.ミルドリーム 父シンボリクリスエス ロベルト系
15.ユウキソルジャー 父トーセンダンス ダンスの全弟
16.スカイディグニティ 父ブライアンズタイム ロベルト系
17.タガノビッグバン 母父リアルシャダイ ロベルト系
さあ、ここからが難題です。
正直、神戸新聞杯が終わった時点では
15.ユウキソルジャーで何でもないと思っていました。一見盲点ながら、血統的にダンスインザダークの血を引いている(父トーセンダンスはダンスインザダークの全弟)という点がニクい演出ですし、前走の神戸新聞杯の内容が長距離向きのスタミナを示すもの。これは当時の予想、回顧コラムでも書きましたが、差し馬圧倒的有利の神戸新聞杯というレースで前受けして粘り込める馬は、かなりのスタミナを認めることができます。人気薄なら大勝負してやろうとさえ思っていたのですが…正直、中途半端に注目されている点が不満です。こういう馬は、コッソリ買うから良いのであって、中途半端な人気では割にあいません。最後まで迷いましたが、対抗評価とします。これが普通に勝ったら笑ってやってください。
代わって、本命馬として指名するのは
17.タガノビッグバンです。母父リアルシャダイ、この点を最重視します。夏場を境に急激に力を付けたという点も、いかにも菊花賞で大バケするパターン。おまけに、前に行けるという脚質が魅力。基本的に、菊花賞は前付けした方が馬券になりやすいレースです。
鞍上には太宰騎手。あのマイネルデスポットの再現を狙ってもらいましょう。
対抗は
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