馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2012年4月21日]
一見すればダート血統有利。しかし…
【土曜の穴馬券ネオメソッド】
福島11R 福島牝馬S 芝1800m
◎(4)エスカナール
動画で解説 ~福島牝馬S(G3)~
今開催から再開した福島競馬。重賞であるこのレースは、一番の注目度と盛り上がりを見せることでしょう。トップジョッキーも来場するようですし、是非、改めて福島を元気にするような激戦を繰り広げていただきたいものです。
さて、そんな福島牝馬Sですが、ポイントとなるのは次のことです。
「一見すればダート血統が強いように見えるが、実は、長距離向きのスタミナ血統こそ肝」
これです。
まず、ダート血統優勢という見方もできるということを示します。
【福島牝馬Sにおけるダート血統の好走例】
10年5番人気1着レジネッタ(父フレンチデピュティ)
10年4番人気2着ブラボーデイジー(父クロフネ)
09年7番人気1着ブラボーデイジー(父クロフネ)
09年11番人気2着アルコセニョーラ(母父モガンボ@ミスプロ系)
08年4番人気2着ハロースピード(母父セクレタリアト)
06年5番人気2着ライラプス(父フレンチデピュティ)
福島で行われた過去5年において、これだけのダート血統保持馬が連対しているという事実。特に、恐ろしいまでの好相性ぶりを見せているのが、フレンチデピュティのラインで、過去5年で4頭が連対していることが分かります。条件戦は別として、重賞レベルになると芝では明らかにパフォーマンスが落ちるこの系統が頻繁に馬券に絡んでいるわけですからね。「福島牝馬Sはダート血統が有利」と判断しても間違いとは言えません。
しかし、その裏で、真逆とも言える「長距離型スタミナ血統」「欧州型鈍足血統」が、やはり頻繁に馬券になっていることも事実。
【福島牝馬Sにおける長距離血統の好走例】
10年3番人気3着ウェディングフジコ(母父トニービン)
09年11番人気2着アルコセニョーラ(父ステイゴールド)
09年13番人気3着ヤマニンメルベイユ(父メジロマックイーン)
08年3番人気1着マイネカンナ(母父サッカーボーイ)
08年4番人気2着ハロースピード(父マヤノトップガン)
08年1番人気3着ザレマ(父ダンスインザダーク)
07年9番人気1着スプリングドリュー(父ミシル)
07年4番人気2着フラッグシップ(母父ディクタス)
07年2番人気3着ヤマニンメルベイユ(父メジロマックイーン)
06年6番人気3着フィヨルドクルーズ(母父ムトト)
一番分かりやすい分類ポイントを示せば、「自身か産駒が菊花賞や天皇賞・春で好走しているような馬」を父か母父に持つ馬の好走例が多数。
上記表でいえば、ステイゴールドはオルフェーヴル、サッカーボーイはナリタトップロード、ダンスインザダークはデルタブルース、スリーロールスなどといった産駒が、それぞれ菊花賞を勝っており、メジロマックイーン、マヤノトップガンなどは、自身が菊花賞や天皇賞・春を勝っています。また、ディクタスは先述のサッカーボーイの父にあたります。
また、上記の長距離G1好走という括りに該当しない馬でも、トニービン、ムトトといえば欧州型血統の代表格ですし、07年の勝ち馬スプリングドリューの父ミシルも、主に欧州の重たい芝で良績を挙げていたミスプロ系の中では異流の存在。やはり、欧州的な鈍重さを備えていました。
この観点で見ると、冒頭にて「ダート血統」のサンプルとして挙げたフレンチデピュティも、産駒であるアドマイヤジュピタが天皇賞・春を勝っているという側面を強調する方が素直です。もともと、フレンチ産駒は、母系の組み方次第で意外と長距離で活躍する馬を出すという特徴がありますしね。
つまり、過去5年で2頭の連対馬を出しているフレンチデビュティ産駒も加えて、「福島牝馬Sは、長距離G1を勝てるようなスタミナ血統を狙え」という見方が可能になるわけです。
今年のメンバーを見渡すと、
4.エスカナールが絶好の存在。父スペシャルウィークが現役時代に天皇賞・春を勝っており、これがこのレースの傾向に合致するわけです。1600万下でもメドが立っていない戦績から、おそらく人気はないと思いますが、牝馬限定重賞において、この手の格下が穴を開けた例は枚挙に暇がありません。ローカル場所ならこれまでのキャリアはほとんど気にしなくていいと思いますよ。
他では、
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