境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(公開馬券編) [2012年2月11日]

異流の信頼度が増すレース

【土曜の穴馬券ネオメソッド】
東京11R クイーンC 芝1600m
(6)モエレフルール

このクイーンC、血統的な特徴は以下のとおり。

1.異流血統保持馬がやたらと好走する。
2.近年はトニービンの血がカギになりやすい。
3.ヘロド系保持の人気馬の信頼度が妙に高い。

まあ、総合すると1.マイナーなマニアック血統がやたらと好走する。というポイントに集約されるところもあるのですが、このレースの血統傾向は、極めて特殊なものといえます。まずは、マニアック血統の好走例を挙げてみます。

【マイナー血統馬の好走例】
11年5人2着マイネイサベル(父テレグノシス)
11年4人3着デルマドゥルガー(父リンカーン)
10年10人2着プリンセスメモリー(父スウェプトオーヴァーボード)
09年4人1着ディアジーナ(父メジロマックイーン)
07年3人1着イクスキューズ(父ボストンハーバー)
06年6人2着アサヒライジング(父ロイヤルタッチ)

上記した血統は、他の重賞ではほとんど無視して構いません。それくらい、上級条件における好走確率が低い血統ばかりです。そんなマニアックなマイナー血統が、毎年のように好走するのがクイーンCの特徴です。

続いて、2.近年はトニービンの血がカギになりやすい。のポイント。これは近2年に共通する傾向です。

【トニービンが絡んだ馬の好走例】
11年5人2着マイネイサベル(父テレグノシス@トニービン直仔)
11年4人3着デルマドゥルガー(父リンカーン@サンデー×トニービン)
10年1人1着アプリコットフィズ(父ジャングルポケット@トニービン直仔)
10年2人3着テイラーバートン(父ジャングルポケット@トニービン直仔)

10年に関しては人気馬が順当に好走しただけという見方も可能ではありますが、頭差4着に12番人気トーセンフリージアが入っており、この馬が『母父トニービン』。これはこの馬の能力からすれば明らかに望外の好走と言えますから、やはり、トニービンの血に後押しされたという解釈が可能になります。

最後に3.ヘロド系保持馬が地味に活躍している。のポイントについて。これも、1.のポイントから派生していると言えるでしょうね。ヘロド系自体がかなり異流系統ですから(母父にこの系統を持つオルフェーヴルのせいでちょっとメジャー感は出ていますが、数の少ないマイナー血脈であることに変わりはありません。

【父か母父にヘロド系を持っていた馬】
09年4人1着ディアジーナ(父メジロマックイーン)
07年13人4着(クビ差)ジョウノガーベラ(母父シンボリルドルフ)
06年1人1着コイウタ(母父ドクターデヴィアス)
06年5人7着ハネダテンシ(母父シンボリルドルフ)
04年1人1着ダイワエルシエーロ(母父ドクターデヴィアス)

過去10年に行なわれたクイーンCに出走した『父か母父にヘロド系を持っている馬』の成績を列挙したのが上記。これで全てです。わずか5頭の出走んがら、実に3勝という離れ業。1番人気が2頭いますが、そもそも、クイーンC自体が人気馬の勝ちにくいレースで、過去10年で5頭しか勝っていません。すなわち、このレースで人気に堪えた5頭のうち、3頭がヘロド系保持馬。このレースが、「異流こそ信頼」という不思議な傾向を持っていることの証明と言えるでしょう。

と、ここまで書けば今年の本命馬は一目瞭然。6.モエレフルールですね。
父がゴールドヘイロー。おもに道営に活躍馬が集中している、中央におけるマニアック血統を父に持っているという点が第一の強調材料。そして、母父ドクターデヴィアスですよ。過去に2頭の勝ち馬を輩出しているこの母父、これが大きな後押しになります。前走で人気を裏切ったことで、今回も過剰人気は避けられそうな状況。抽選を突破できるかどうかだけが心配でしたが、それも見事にクリア。これは人気の有無にかかわらず買っておきたいですね。

正直、この時期の3歳牝馬戦なので、相手関係は極めて難解。主力は単勝、3連複は高配当含みの総流しで手広く構え、3連単はあくまでボーナスという扱いで取り組みたいと思います。

2月10日(金)の購入馬券:東京11R クイーンC

【by境和樹】

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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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