【境和樹・穴馬券ネオメソッド】
AM1422kHz・ラジオ日本
【日曜競馬実況中継】にて『穴馬券ネオメソッド』の血統スナイパー・境和樹が10R~12Rのメイン解説を担当します。(14時40分頃より放送予定)
【日曜】札幌11R 函館スプリントS(GⅢ)(芝1200m)
今年は札幌で行われる函館スプリントS。このコースで行われる重賞といえば、キーンランドCですが、そちらは開催後半、しかも道悪で行われることが多いレースで、今回のレースとは状況設定がかなり異なると言わざるを得ません。
まずは、函館と札幌の芝1200における血統傾向の違いをチェック。そして、
函館でも札幌でも変わらないであろうレースの性質をベースに予想を組み立てていくことにします。
まずは函館芝1200と札幌芝1200の血統傾向の違いについて。サンプルはいずれも19年以降となります。
両コースとも安定して力を発揮しているのは、ダイワメジャー、母父サクラバクシンオーといったところ。
逆に、コースによって成績差が大きいのはロードカナロア、ハーツクライ。前者は函館開催では無双状態と言ってもいい活躍を見せますが、札幌開催は一息。昨年に関しては、【1-0-2-20/23】連対率4.3%と完全にブレーキが掛かっていました。
逆に、ハーツクライは函館では平凡な成績ながら、札幌では連対率5割超えの大躍進。上記成績を5頭の別馬でマークしており、本質的な血統適性の高さが窺い知れます。
その他、札幌開催ではストームキャット系産駒が堅調。函館開催ではサドラーズウェルズ、ダンチヒ系が活躍しているなど、微妙な差異が生まれます。
今年の出走メンバーに関しても、通常の
函館開催の方が良かった馬、逆に札幌開催になって得している馬が現れることになります。
一方、開催場が替わってもおそらく変わらないだろうと考えられるのが、
3歳馬の優位性。
函館スプリントSで活躍が目立つ3歳馬。出走がない年もいるなど少数精鋭ながらシッカリと結果を出しています。
要因として考えられるのは、まずひとつは
軽量の恩恵が大きいということ。
50キロで出走した馬は【2-0-1-3/6】勝率33.3%、連対率33.3%、複勝率50.0%。52キロで出走した馬は【1-3-1-9/14】勝率7.1%、連対率28.6%、複勝率35.7%をマーク。最大で7キロ近い斤量差は、1キロ1馬身と言われるくらいですから、机上の計算では7馬身差。この差は結果に大きな影響を与え得ると考えられます。
もうひとつが、
ようやく適条件に出走してくるケースが多いということ。
3歳春といえば、どうしてもクラシックをはじめとしたGⅠ競走の呪縛から逃れられないという事情があります。
明らかな短距離馬であっても、桜花賞、皐月賞やNHKマイルCなどに出走するケースが多数。そもそも適距離でないところにきて、相手も強力ですから結果を出すことは難しく凡走を繰り返す。それが、GⅠの呪縛から解かれた夏競馬でようやく適距離を使うことが叶い、本来のパフォーマンスを発揮するという構図です。
そして、このメカニズムは、函館開催でも札幌開催でも変わることはないはずです。今年の函館スプリントSでも、3歳馬の取捨は避けては通れないテーマになるでしょう。
③シゲルピンクルビー
⑥リンゴアメ
③シゲルピンクルビーは、1400で重賞を制している馬で、姉シゲルピンクダイヤに比べ距離適性が短めにシフトしている馬。
クラシックの呪縛から逃れられずGⅠでは大敗していますが、そもそも適性外の距離だったと考えれば度外視可能。今回は50キロの軽量も大きな味方。このレースで好走する3歳馬のパターンに合致しています。
中京11R桑名S(芝1600m)
◎
①タンタラス
中京芝1600といえば、見逃せない特注血統がキングカメハメハ産駒。
過去2年の成績は【5-5-5-14/29】勝率17.2%、連対率34.5%、複勝率51.7%のハイアベレージをマーク。先週土曜、当地で行われた1勝クラスでも、同産駒のアンドヴァラナウトが2着と連対を果たしたほか、現在、登場機会5戦連続馬券圏内を継続中。
さらに今回、強調したいのは最内枠を引いたということ。
上記の通りコース適性の高いキングカメハメハ産駒は、最内枠に入ると【2-1-1-0/4】と信頼度アップ。先週のアンドヴァラナウト、前開催の鞍ケ池特別を勝ったジュンライトボルト、そして、昨年の野路菊Sを4人気で勝ったホウオウアマゾンなど、いずれも最内枠を引いたキンカメ産駒でした。
①タンタラスにとって、頭数以上に粒揃いの一戦で楽な戦いではありませんが、前走の大敗で評価が落ちるなら好都合。2走完勝の内容から、揉まれずスムーズならこのクラスでも力は通用するはず。コース、枠と条件が揃ったここで巻き返しに一票投じます。
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