東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年12月2日]

【チャンピオンズC】この挑戦にはなにかがある!?

先週のJCは素晴らしいレースであり、まちがいなく今年の世界一のレースだった。先行馬群のなかからイクイノックスが抜け出し、リバティアイランド以下を引き離しにかかったとき、とてつもない感動が胸をしめつけた。世界最強馬がその勇姿を見せつけたのだから、馬券を離れてジーンと心に響くものがあった。

人間にとって、このような感動がなによりも大切なことではないだろうか。いささか大げさかもしれないが、どれだけ素晴らしい感動を経験したかでその人間の深味が決まると言っても言い過ぎではない。競馬は即興の感動であるが、古典とよばれる書物にも心を揺り動かす感動がある。さらに、同じようなことは名作といわれる映画にもあるのではないだろうか。今月発売される拙著『名作映画で読み解く世界史』(PHP)は、そのような感動をもたらす作品21篇を選んで、それを解説しながら語ったもの。すでに観た映画でも、その背景にはいかなる歴史がひそんでいたのか、新たな発見があるにちがいない。

さて、JCの感動とまではいかないが、ダートG1にもなにか感動しそうな出来事がおこる気がするのだが。

口撃機関銃ヤマさんは、⑨クラウンプライドか⑪ハギノアレグリアスかと迷ったらしいが、前々走でバテそうになっても差し返した帝王賞ハナ差2着の⑨を本命にするらしい。相手本線は⑪、⑫セラフィックコール、⑭アイコンテーラーの3頭で、馬連流しが勝負馬券とか。人気の⑮レモンポップはマイラーと見て1800mは長すぎとの判断。

ギャンブル教師ミノ先生は、①は前走逃げて勝つかと思わせた①メイクアリーブを狙うらしい。穴党専科のマスター・ジュンは、珍しく実績から⑮レモンポップが本命だが、相手は④テーオーケインズで、なんと馬連1点で勝負と勇ましい。

ところで、感動を求めるなら、あの世界最強馬イクイノックスを皐月賞で1馬身差も斥けて優勝した③ジオグリフの復活にほかならない。ダートで2回の大敗を喫しながら、敢えてダートG1に挑戦させるには、なにか目論見があるという気がする。もう1頭は堅実さ1番の川田騎乗⑨クラウンプライドに賭けてみる。皐月賞馬のダート戦線浮上で感動を期待しよう。


チャンピオンズC
③-⑨ ワイド1点勝負でサンキュー
③-⑨ 2頭軸の3連複総流し13点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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