うまスクエア

前走マーメイドS時は「最近はこの馬が得意とする(荒れ)馬場になっていないだけで、力負けとは思っていない。それなのになんで梅雨時なのに今週だけ降らないかね～」と嘆いていたホウオウエミーズ陣営。

実際にレースは良馬場で1分58秒9の高速決着となったにも関わらず、10番人気で3着に好走。この結末には大多数のファンだけでなく、少なくない記者達から関係者へ恨み節があがっていた。

マーメイドS3着激走の要因を陣営は「当時は短期放牧明けから戻ってきて凄くデキが良かったとはいえ、展開が向けば良馬場でもやれることは分かった」としつつも、「ただ、理想は時計がかかってくれた方が良い。今度こそこの時期らしい天候になってほしい」とキッパリ。

過去の戦績を振り返ると全5勝中、良馬場での勝利はまさかのゼロ。対照的に稍重で3勝、重で2勝を挙げる現役屈指の道悪巧者だ。先ほどの関係者の発言に噓偽りはなく、良馬場のマーメイドSで好走できたのは状態の良さと展開が向いたからに尽きるだろう。

幸いにも今週末の福島は雨予報。ホウオウエミーズが得意とする渋った馬場でやれそうな公算が高く、懸念されたハンデも前走から据え置きの54キロに留まった。

また今回は3週後に牝馬限定の札幌クイーンSに見向きもせずの参戦。中2週で使えるのも体調管理が難しい梅雨時期で好調をキープしている裏返しで、逃げ先行馬が揃い得意の荒れ馬場になれば再度波乱の立役者となる。