完全攻略ファイル No.1
【CBC賞】失った信頼は“結果”で取り返す!何が何でも勝ちたいワケアリの1頭
アビエルトで重賞初騎乗となる女性ジョッキーの永島まなみ騎手に注目を集める今年の
CBC賞(中京・芝1200m)。
永島まなみ騎手と言えば調整ルーム内における若手騎手によるスマートフォンの不適切使用により今村聖奈、古川奈穂、河原田菜々、小林美駒騎手などと共に2023年5月13日から6月11日まで30日間(開催日10日間)の騎乗停止処分が課せられたのは記憶に新しい。
先週にはJRAより調整ルームに入った騎手は全ての通信機器を係員に預け、競馬場では一切使用しないことを徹底すると発表されたばかり。そんな世間を揺るがす大騒動を起こした“6人の不祥事若手ジョッキー”にあって、唯一の男性騎手となるのが
角田大河騎手だ。
デビュー初年度の2022年は同期の今村(51勝)に次ぐ36勝。2年目を迎えた今年も先週時点で21勝をマーク。騎乗停止前の5月7日には京都10R橘S、11R鞍馬Sと若手騎手の減量特典が無いオープン競走を連勝するなど関係者の評判も高い。
そんな時に発覚したスマートフォンの不適切使用。しかし、トレセン内で話を聞くと「(角田)大河の脇が甘かったのは事実だが同情の余地はある」と肩を持つ。
「あれは(今村)聖奈のとばっちり。今回の発端は女性騎手内で問題となったスマートフォンの不適切使用で、それが通信記録を調べる過程で同期の大河が浮上しただけ。ほかの5人とは程度が違うし、本人も勢いに乗っていた時期の軽率な行動を猛省している」とのこと。
若気の至りで失った信頼は“結果”で取り返す――。汚名返上に燃える角田河騎手にとって絶対に失いたくない1頭が、未勝利勝ちから10戦続けて騎乗している
エイシンスポッターだ。
角田河騎手に乗り替わって以降、同馬の代名詞である直線に賭ける競馬で素質が開花。上がり最速33秒0の決め手を武器に、現在は重賞でも有力視される短距離路線のスターホース候補だ。
重賞挑戦となる今回は先日の一件もあり、リーディング上位騎手へ乗り替わりの可能性もあった。それにも関わらず有力馬の手綱を託した関係者の恩義に応えるべく、不適切使用の禊(みそぎ)となる渾身騎乗に要注目だ。