完全攻略ファイル No.4
【弥生賞】ラストチャンスで花開くか!名牝の底力がここで爆発
今年の
弥生賞(中山・芝2000m)は10頭立てと数は寂しいながら、ほとんどの馬が近親にG1馬で好走した馬、重賞を複数勝っている馬を持つ興味深いメンバー構成となりました。
そうした中、ここで注目したいのは、母にG1ホースを持つメンバー唯一の馬
ヨリマルです。
母のテイエムオーシャンは桜花賞・秋華賞・阪神3歳牝馬ステークスなど3つのG1を含む重賞5勝を挙げた名牝。敗れはしましたが、2002年の天皇賞秋ではシンボリクリスエス、ナリタトップロードを抑えて1番人気に支持されました。
しかし、産駒の成績は芳しくなく、障害で3勝を挙げ、京都ハイジャンプで2着があるテイエムオペラドンを除けば、中央で勝利を挙げた馬はわずか3頭。平地で2勝した馬は現時点で1頭もいない寂しいものとなっています。
そこに現れたのが、母が22歳で産んだ最後の仔・ヨリマル。初勝利に3戦を要しましたが、いずれも距離は2000mで、一戦ごとに持ちタイムを詰め、2着だった2戦目は中団から差す競馬、初勝利を挙げた前走は鮮やかな逃げ切り勝ちと違った戦術で階段を登ってきました。
未勝利勝ちから即重賞挑戦と一気にハードルは上がりますが、ここでも戦えるという陣営の大きな期待の現れであり、今年は素質拮抗の混戦模様。出走10頭のうち8頭がヨリマルと同じ1勝クラスの馬ですから、チャンスは十分あるでしょう。
中間の調教もキビキビとした動きで、好調をキープしており、名牝最後の仔がクラシックの舞台へ!そんなロマンあふれる走りに期待です。
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