過去10年で桜花賞組が7勝。3歳の春シーズンとあって、牝馬クラシック第二弾の
オークス(東京・芝2400m)も完成度の高さが問われるレースです。
桜花賞組が目立っているとはいえ、近年は別路線組の台頭も光り、昨年は桜花賞をパスし、フラワーカップからフローラステークスを経て臨んだユーバーレーベンが勝ち、3着には1勝クラスを勝ったばかりの16番人気ハギノピリナが入って、3連単は53万馬券となりました。
今回は、別路線組から
スタニングローズにスポットを当ててみます。
現在、こぶし賞→フラワーカップを連勝中。こぶし賞で2着に下したセイウンハーデスは毎日杯4着のあと、ダービートライアルのプリンシパルステークスを勝利。フラワーカップでは6着のパーソナルハイが桜花賞6着のあと、フローラステークスで2着と骨っぽい相手を負かしての連勝です。
その勢いもさることながら、敗れたレースの中身も濃く、4走前はサウジアラビアロイヤルカップで3着。2度の着外はG1好走馬も出ている新潟2歳ステークスとデイリー杯2歳ステークスで、ともに勝ち馬から0.5秒差の5着と大崩れしていません。
血統面も魅力たっぷりで、祖母はオークスをはじめ、G1で3度の2着があるローズバド。おじにジャパンカップを勝ったローズキングダムがいるなど、活躍馬を多く輩出しているバラ一族。東京の2400mという舞台設定は申し分ありません。
鞍上の
D.レーン騎手は、過去2回の騎乗でどちらも上位人気に推されながら、ともに大敗。19年のコントラチェックは今回と同じローテーションで敗れているだけに、期するものもあるでしょう。
【
オークス特集・過去10年データの推し 】からは、割引となるフラワーカップからの直行組ですが、過去に敗れた馬と比較すれば、レベルの高い競馬を多く経験しています。歴史を変える走りも十分可能な1頭です!