うまスクエア

【境和樹・穴馬券ネオメソッド】

AM1422kHz・ラジオ日本【日曜競馬実況中継】にて『穴馬券ネオメソッド』の血統スナイパー・境和樹が10R～12Rのメイン解説を担当します。(14時40分頃より放送予定)

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京都11R 秋華賞(G1)(芝2000ｍ)


3年ぶりに京都競馬場で行われた昨年は少々イレギュラーなレース形態となった秋華賞ですが、その1年で傾向変化と判断するのは早計だと見ています。

前傾ラップから底力比べになるのが秋華賞の特徴。



昨年は、前半に13秒台が2度も挟まる異例のスローペース。

京都で行われた秋華賞において、道中に13秒台のラップが挟まった年はジェンティルドンナが勝った2012年まで遡なければなりません。秋華賞の歴史を遡っても、前半5Fに13秒台が挟まった年はこの2回のみ。昨年がいかに異質な流れだったか分かります。

前進気勢の強い馬が序盤から速いラップで突っ込み、淀みない流れを演出。それに加えて、内回りコースの特性上、後続の踏み出しが早くなるのが秋華賞というレースの特徴。結果的にラストで苦しくなったところを踏ん張る底力が重要になります。

そして、その底力比べで存在感を見せるのが欧州血統です。



サドラーズウェルズ一族を筆頭とした欧州血統の名前が目立ちます。

2020年、牝馬三冠を達成したデアリングタクトに次ぐ2着と健闘した当時10人気のマジックキャッスルは、母母父にサドラーズウェルズ一族のフェアリーキングを内包。

その前年の勝ち馬クロノジェネシスは、父が凱旋門賞馬のバゴ。同年、10人気で3着したシゲルピンクダイヤは、母父がサドラーズウェルズ系ハイシャパラルでした。

今年の秋華賞も、欧州血統保持・内包馬に注目して候補馬を抽出します。

①ホーエリート
(父母父トニービン)

④タガノエルピーダ
(母母父トニービン)

⑤チェルヴィニア
(父ハービンジャー)

⑥ラビットアイ
(母父ニューアプローチ)

⑦チルカーノ
(父ハービンジャー)

⑪ランスオブクイーン
(父タリスマニック)

⑪ランスオブクイーンに◎。

父はサドラーズウェルズ系タリスマニック。このタリスマニックは、メダグリアドーロにマキャベリアンという配合で、このマキャベリアンも秋華賞で密かに活躍している血統。

16年3人気1着ヴィブロス、17年3人気1着ディアドラといった2頭の勝ち馬に加え、16年4人気2着パールコード、12年2人気2着ヴィルシーナといった馬たちも、マキャベリアンの血を保持または内包していました。

日本で最も末脚性能が問われるオークスの5着が額面以上の好内容。

離して逃げた馬を追い駆ける先行策から、直線入り口では一旦先頭に立つ積極策。かなりキツい競馬をしており敗戦自体は仕方ありません。むしろ、ゴール寸前まで上位争いを演じたところに、相当な能力を感じさせました。

続く新潟の1勝クラスは、道中後方待機から長く脚を使って完勝。勝ち時計2.11.3秒は、ヘデントールやピースワンデュックといった来週の菊花賞でも有力視されている馬たちを凌ぐ、今年の新潟芝2200mの最速タイムでした。

前走3着は、内有利のトラックバイアスにマッチしない位置取りとコース取りが敗因。物足りないことは確かですが、むしろその敗戦で評価が落ちるなら好都合。大駆けに一票投じます。




東京8R
3歳上2勝クラス(ダ2100m)
◎⑦リアルビギニング

得意条件がハッキリしているリアルスティール産駒。

GⅠを何個も勝つような大物が出るかどうかは分かりませんが、少なくとも馬券的な有用性としては、ディープインパクトの後継種牡馬の中で最も優秀だと言えるでしょう。

ここ東京ダ2100mでも、2022年以降、【4-5-0-7/16】勝率25.0％、連対率56.3％、複勝率56.3％をマーク。単回率138％、複回率113％とベタ買いしていてもプラスになる計算です。

このレースでも、2頭出走のリアルスティール産駒に注目。中でも⑦リアルビギニング。

このコースにこだわって使われ、【2-2-0-0】と血統通りの適性を証明している馬。前走もライバルをマークする立場が有利だったとはいえ、完勝と言っていい内容でした。

東京ダ2100mは、他場に例を見ない特殊な適性が求められる条件ゆえに、巧者が生まれやすい条件。そして、この番組を狙って仕上げてくる馬が活躍する舞台でもあります。⑦リアルビギニングはそれに該当する馬。相手強化の昇級緒戦でも適性で上回ると見ています。

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