うまスクエア

【境和樹・穴馬券ネオメソッド】

AM1422kHz・ラジオ日本【日曜競馬実況中継】にて『穴馬券ネオメソッド』の血統スナイパー・境和樹が10R～12Rのメイン解説を担当します。(14時40分頃より放送予定)

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【日曜】新潟11Ｒ　新潟２歳Ｓ（ＧⅢ）(芝1600ｍ)


新潟２歳Ｓといえば、一にも二にも直線スピード。いかに他馬より速い上がりを使えるかが勝敗を分ける最大のテーマ。



02年に現行の条件で施行されるようになって以降、19回行われている新潟２歳Ｓ。そのうち、メンバー最速の上がりを使った馬は12勝。２着にも４回入っており連対率ベースで見れば８割強の馬が結果を出していることになります。この事実が、新潟２歳Ｓにおける直線スピードの重要性を示します。



では、どんな馬がメンバー最速の上がりを使って好走するか。これについても明確な指針が存在します。すなわち、前走でメンバー２位以内の上がりを使って勝っている馬。
キャリアが浅く伸び代が期待できる２歳馬の集まりとはいえ、やはり、相手強化となるこのレースで突発的にメンバー最速の上がりを使うケースは考えにくい。直近のレースで直線スピードの片鱗でも示している馬でないと苦しいと考えておくべき。

上記表にある通り、近年の１～３着馬は全てこの要件を満たした馬たち。過去５年に広げても、やはり上位は全て「前走でメンバー２位以内の上がりを使って勝利」した馬でした。

次に、もうひとつのレーステーマ。それは早熟性です。

セイウンワンダー、ハープスター、ケイデンスコールなど、５年に一度くらいの割合でその後も活躍する馬が出るものの、基本的にはここがマックスパフォーマンスという馬が好走する新潟２歳Ｓ。
すなわち、求められるものは完成度の高さ。将来性は邪魔になるというくらいのイメージが大事です。

その完成度の高さを示すひとつの要素が、短距離的要素。

一般的に、中～長距離向きの馬より短距離向きの馬の方が完成が早いもの。完成度比べになるレースでは、そんな短距離的要素がエッセンスになります。



まずは血統面。昨年、２人気で勝ったショックアクションは、母父にダンチヒ系ファストネットロックを保持。このファストネットロックは、現役時代にオーストラリアで1000～1100のＧⅠを勝った馬で、種牡馬になってから日本ではメラグラーナ（オーシャンＳ勝ち）、フィアーノロマーノ（京阪杯勝ち）など、スプリント重賞勝ち馬を輩出しています。
一昨年の勝ち馬ウーマンズハートは、母がレディオブパーシャ。自身はもちろん、サドンストーム、ティーハーフといった短距離重要の名バイプレヤーをがいる短距離馬でした。

前走でメンバー２位以内の上がりを使って勝っている、短距離的要素を持った馬を候補馬としてピックアップ。

⑦クラウンドマジック
（母クラウンドジャック）

⑨キミワクイーン
（父ロードカナロア）

⑩サイード
（姉ベルカント）

⑨キミワクイーンは、メンバー２位の上がりを使って勝利。父はチャンピオンスプリンターのロードカナロアで、母チェリーペトルズも現役時代、1200を中心に使われていた短距離馬。このレースの好走テーマを満たします。

超スローの流れでも抑えが利いていたことから、距離延長も不問。将来性はともかく、ここ一発という意味では十分可能性を秘める馬だと思います。

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新潟12Ｒ
３歳上１勝クラス（芝1400ｍ）
◎⑤コスモノート

先週、日曜２Ｒに行われた芝1400を５人気で勝ったミツカネムーンはアドマイヤムーン産駒。

同産駒は、今夏の新潟芝1400で10人気１着ムーンチャイムにはじまり、６人気３着カルーナブルガリスなど効果的な働きを見せています。
過去２年で見ても【3-1-1-9/14】勝率21.4％、連対率28.6％、複勝率35.7％。単回率280％、複回率127％と好相性。本質的な血統適性を存分に発揮しているというわけです。

そのアドマイヤムーン産駒が芝1400に出走。最終レースは⑤コスモノート。

前走は３着に敗れましたが、未勝利勝ちの際に見せた強烈な決め手は現級でも通用するレベル。血統的には東京より断然新潟の方が向いているはずで、ここは前走以上の走りが期待できます。

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