元教官・蓑田早人の蓑田塾
教え子が躍動!その中でも…
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こんばんは。蓑田です。
今週のシルクロードSは明け4歳勢が中心というレースになっている。その鞍上もそれぞれ私の教え子である若手騎手たちだ。
ナムラクレアは浜中、ウインマーベルは松山、トウシンマカオは克駿、そしてマッドクールは藤岡康太。今回は人気を落としているが、テイエムスパーダにも今村聖奈が乗っている。
この中でマッドクールが1番人気というのはやや意外だったが、4連勝の勢いに加えて、他の4歳馬と比べて斤量面の利があることも影響しているのかもしれないね。確かに、59キロや58.5キロは他も平等に重くしていると言われても気になるところはある。
藤岡康太騎手は
マッドクールに騎乗予定だったイーガン騎手が騎乗停止になったことで、急遽小倉予定を変更して中京まで乗りに来ることにしたそうだ。
小倉なら良い馬が集まっていて勝ち星は稼げたのかもしれないが、やっぱり乗れるなら重賞に乗りたいというのが大半の騎手の考え方。ましてや前走自分で勝たせて今回も中心の1頭というマッドクールの依頼が来たら、受けない手はないだろう。
重賞以外だと10R刈谷特別の
シェイリーン。この馬はマッドクールと同じ池添学厩舎で、ノーザンF系の馬。この馬も本来はイーガン騎手で予定していたのかもしれないし、急に中京に呼び寄せた見返りとして厩舎かオーナーサイドかが用意してくれたのかもしれないね。
6Rの
メイショウマンゲツは父の藤岡健一厩舎の管理馬。まだ動きは一息に見えるが、この親子タッグにも少し注目したい。
根岸Sはレモンポップとギルデッドミラー。武蔵野Sでは実際にギルデッドミラーの方が勝っている訳だし、オッズほどの差は感じない。とはいえバトルクライ、テイエムサウスダンも加えた4頭までが中心というのは確かかな。
オーロラテソーロは原優介騎手。阪神JFに出走したミシシッピテソーロの5着が評価されているのか、また『テソーロ』が原優介に重賞の乗り馬を回してくれた感じだ。これは本線の馬券とは別で応援したい。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
中京1R | ダ1200m | コパノスタンリー | B |
中京5R | 芝1600m | マサハヤヴァンス | C |
中京6R | 芝2000m | メイショウマンゲツ | B |
中京10R | ダ1800m | シェイリーン | A |
中京11R | 芝1200m | マッドクール | A |
先週行われた重賞は中山のアメリカJCCを岩田康誠騎手のノースブリッジが、中京の東海Sをバウルジャン・ムルザバエフ騎手のプロミストウォリアがそれぞれ制した。
岩田は勝利数こそ減ってきたが、最近は重賞での存在感がすごい。一発を狙って勝ちに行く競馬をしているから、それが決まった時の印象も強いんだろうね。実際、2022年は年間46勝のうち重賞が9勝だったそうだ。
秋天の件然り、強引なところに苦言を呈したこともあったが……最近の勝負強さを見ていると、初めて岩田のことを聞いた時のことを思い出すよ。
まだ私が現役だった頃、マカオの招待レースに呼ばれたことがあって、その時に園田のトップジョッキーだった小牧太騎手も一緒に地方代表か何かで一緒に乗りに行ったんだ。
その時に、まだデビュー前かデビューして間もなかったか、そういう頃だった岩田のことを、小牧が「岩田って若いのがいるんですけど、アイツは天才ですよ」と絶賛していたんだよ。
当時は園田で敵なしだったくらいの小牧がそれだけ褒めるんだから相当なヤツなんだろうと思ったが、その後の活躍は皆さんも知る通り。最近は色々と賛否両論ある騎手だけど、まだまだ頑張ってもらいたいね。
東海Sは荻野極騎手が騎乗していたヴァンヤールがスタートで落馬し、結果的には最後までレースに影響するような位置でゴールまで走り切る形になった。
もちろん私もカラ馬がいるレースは何度も経験しているが、どうしても後ろにいる馬や騎手がそれを気にしてしまうのは事実だね。
カラ馬だからといってずっとフラフラするような馬は多くないが、やはりコントロールする騎手がいないので、コーナーで膨れたり、突発的にヨレたりという懸念はある。そうなると、進路上にカラ馬がいたらアクシデントを恐れて動きづらくなってしまうよね。
今回はゴール前にハギノアレグリアスが煽りを受けたりしていたが、むしろ影響が大きかったのは3~4コーナーでヴァンヤールがいたせいで、思うように動けなかった馬たちかもしれないね。
とはいえ、勝ったプロミストウォリアも後続がモタつく恩恵はあったが、それが無くても勝っていたとは思うよ。強い競馬だったし、前に行けるというのは今回のような件も含めて不利を受けにくいという強みがある。
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