うまスクエア

元教官・蓑田早人の蓑田塾

フル騎乗でうっぷん晴らし！

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こんばんは。蓑田です。

坂井瑠星騎手は2020年にサトノインプレッサでダービー初騎乗。昨年と今年は残念ながらダービーの舞台に立つことは叶わなかったが、今年は裏の中京で12鞍フルに騎乗するようだ。

ダービーで有力騎手の多くが東京に行っていることもあり、日曜日の騎乗馬は10R安土城Sのエントシャイデン以外全て乗り替わり。もちろんその大半が勝ち負けを狙える馬なので、ダービーの代わりに勝ち星を稼ぎたいところだろう。

1Rのトランキリテは望来が乗っていた馬。前走の負け方は気になるが、立て直されていればアッサリもあるだろう。

4Rのスコールユニバンスはダービー組からの乗り替わりではなく、妹弟子の古川奈穂騎手が乗って2着3回、3着2回と勝ち切れなかった矢作厩舎の馬。厩舎の判断か、それともオーナーが我慢の限界だったのかは分からないが、こういう馬も兄弟子として手本を見せるつもりでしっかり勝たせたい。

昨年は夏場に欧州に武者修行をしていた期間がありながら、キャリアハイの53勝。今年はそれをさらに上回るペースで32勝を挙げている。ゴドルフィンマイルで海外重賞制覇も果たし、矢作厩舎のもとでさらに成長していくだろう。

今年の夏はバスラットレオンとともに海外のG1に参戦するようだ。もしかすると、その間は日本に戻らずまた海外に滞在して武者修行のような形になるのかもしれないね。

日曜の騎乗一覧と評価

レース	条件	馬名	評価
中京1R	ダ1400m	トランキリテ	A
中京2R	ダ1800m	リタリエイション	B
中京3R	ダ1200m	ミロワール	A
中京4R	芝1600m	スコールユニバンス	A
中京5R	芝2000m	アルファヒディ	A
中京6R	ダ1800m	ブラジリアンソング	B
中京7R	ダ1200m	カズカポレイ	B
中京8R	芝1400m	ルーチェデラヴィタ	C
中京9R	ダ1900m	オノリス	B
中京10R	芝1400m	エントシャイデン	B
中京11R	芝2000m	フォースクエア	A
中京12R	芝1200m	マリーナ	A

今週はダービー。皐月賞で上位に入った馬たちが人気を集めているのは自然だが、4着だったダノンベルーガが一気に1番人気になりそうなのはちょっと意外だよね。

元々左回り向きと言われていたとか、皐月賞は内枠が不利だったとか、今回は有力馬の中では最も内目の枠に入ったとか、色々な人の推奨理由は目にするけど、果たしてそこまでの大物なのだろうか。

上位4頭の中では唯一私の教え子である川田将雅騎手が乗るので、その点では期待しているけどね。

個人的には武豊が乗るドウデュースが一番良さそうだと思っている。皐月賞で最も力を出し切れなかったというか、もったいない競馬になってしまったのがこの馬。

確か、ワグネリアンなんかも皐月賞で似たような負け方をしてダービーを勝ったけど、ドウデュースはあの位置から3着まで差を詰めているわけで、やっぱり力のある馬なんだと思うよ。

イクイノックスとジオグリフも悪くはない。オークスもスターズオンアースが勝ったように、やはり結果を出した馬が強いということ。

ただ、イクイノックスは皐月賞でのゴール前での止まり方にどうしても距離の壁のようなものを感じるんだ。東スポ杯を勝った時のように脚を溜められればいいが、その点で大外枠は乗り難しくなるかもしれない。

ジオグリフは2歳の時にノド鳴りの話を聞いてから懐疑的に見ていたんだが、皐月賞の勝ち方を見るともうその点は関係ないのかもしれないね。ただ、その皐月賞は一番不利なく流れに乗れていた。イクイノックス、ドウデュース、ダノンベルーガが全力を出し切ってきた時に、それを地力で跳ね返せるかどうか。

皐月賞組という意味ではアスクビクターモアも侮ってはいけない。田辺だし、東京コースでも上手く乗ってくるはずだよ。今度はビーアストニッシドやデシエルトに譲って好位で脚を溜めてもいい。

大穴として考えているのはマテンロウオリオン。どんなレースでもできるしノリが手の内に入れている馬。距離をこなす策は考えているはずだ。

最後に、今年は岩田望来騎手、菅原明良騎手、横山和生騎手がダービー初騎乗。以前もこのコラムで話したことがあったと思うけど、ダービーは一度でも経験すると、その後の騎手としての心構えが変わってくるんだよ。結果はともかくいい経験にして欲しい。


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