うまスクエア

元教官・蓑田早人の蓑田塾

最後の2週間で帳尻を合わせてくるか!?

こんばんは。蓑田です。

先週は福島のラジオNIKKEI賞を福島が地元の田辺裕信騎手が、小倉の北九州記念を競馬学校25期生、今年でデビュー16年目の松山弘平騎手が制した。

そして実は、北九州記念は2着のヨシノイースターに騎乗していた丸山元気騎手、3着のモズメイメイに騎乗していた国分恭介騎手も競馬学校の25期生。

つまり、北九州記念は競馬学校の同期生3人によるワンツースリーだったんだよ。この期は他に国分優作騎手と小野寺祐太騎手で、卒業生は5人と少ない期だったが、そのうちの3人が同じ重賞に騎乗して、なおかつワンツースリーを決めるとはね。

さすがに私も気付いたのはレースが終わった後だったが、早くに気付いて遊びでボックス馬券でも買っておけば……と思ってしまうような高配当だったね。

重賞レースに同期の騎手が3人以上揃うこと自体が珍しいし、それでワンツーやワンツースリーとなれば、それこそ奇跡的な確率。ほとんどの競馬ファンは気付く事すらないような事かもしれないが、私の立場としては驚きの結果だった。



元教官・蓑田が厳選！
日曜一番【丹内祐次】

七夕賞はキングズパレスとレッドラディエンスを中心にしつつ穴候補を探っていきたい一戦。

応援したい1頭はセイウンプラチナ。この馬は原優介騎手が乗っているというのもあるが、管理する千葉直人調教師も競馬学校での私の教え子なんだよ。

競馬学校の22期生なので、同期には既に調教師に転身して活躍している田中博康調教師や田中克典調教師が、現役では北村友一騎手らがいる世代。

千葉直人は騎手としては大成できなかったが、馬乗りの上手さに関しては天性のモノがあったんだ。だから、調教師としては上手くいくんじゃないかと思っているんだよ。美浦の新規開業でもう4勝なら、スタートは上手くいっているんじゃないかな。

プロキオンSはヤマニンウルスだろう。ここまでの勝ちっぷりもすごいが、競馬が正攻法で、展開や他馬の動きに頼らず、自分で勝ちに行って勝つ競馬を続けているからね。こういう馬はまだまだ連勝は止まらないと思うよ。

ハピ、スレイマンも順当に上位だけど、この3頭で決まってしまっては順当過ぎるので、一角崩しを期待しているのがデシエルト。能力は確かな馬なので、小倉開催の今年が良い方に出ないかな。

函館では、今週は佐々木大輔騎手と丹内祐次騎手に注目している。

佐々木大輔騎手は1週目が[0-0-4-12]、2週目が[1-2-3-15]、3週目が[2-1-4-11]、そして先週の4週目が[4-2-2-13]と、尻上がりに調子を上げている。

これは、開催前半で勝たせ損ねた馬を、折り返しの2戦目、3戦目で勝たせているという面があるんじゃないかな。4週目までのトータルでは[7-5-13-51]と、まだ2、3着の方が多い。ここからもっと1着が増えてきそうだよ。

同じことがより極端に言えるのが丹内祐次騎手。丹内は4週目までで[1-12-11-62]と、1勝に対して2～3着が23回。狙ってもできないような成績になってしまっている。

こちらも2、3着を連発した馬たちを、最後の2週間で勝たせられるかどうか。帳尻が合えば1着の数が2、3着の数に近付いていくはずだけどね。土曜日も2着1回、3着3回、4着2回で一つも勝てなかったのは心配だが…。

日曜日の騎乗馬だと、1Rベルスバラードは前走丹内で3着、8Rアイスランドポピーは前走丹内で2着、10Rアドマイヤサジーは前走丹内で3着だ。

最後に、世間的にも騒然としている池添謙一騎手と富田暁騎手の件について一言だけ。私も正確なところを全て知っている訳ではないが……

池添は、今の北海道滞在組だったら、本来だったら後輩が無茶をしたり揉め事を起こさないように、顔を利かせるべき、場を締めるべき側のキャリアと年齢だよ。それが自分で問題を起こすようじゃ、年長者の自覚が足りないな。

一昔前なら、藤田伸二元騎手が夏の北海道ではそういう立場だったはず。夏の滞在競馬は普通とは違う環境だから、いわゆる“睨みを利かす”ことができる人間がいないとね。

日曜の騎乗一覧と評価

レース	条件	馬名	評価
函館1R	ダ1000m	ベルスバラード	A
函館2R	ダ1700m	クラウンクーロン	B
函館3R	ダ1000m	コパマエチャン	B
函館4R	芝1200m	グレンノアラシ	B
函館5R	芝1800m	リュウゼツラン	B
函館6R	芝2000m	ヤルダバオト	B
函館8R	芝2000m	アイスランドポピー	A
函館9R	ダ1000m	マキアージュ	B
函館10R	芝2600m	アドマイヤサジー	A
函館11R	芝1800m	ホウオウスーペリア	B