元教官・蓑田早人の蓑田塾
臨機応変の手綱さばきで春の大舞台へ!
こんばんは。蓑田です。
先週は3日間開催の中で、フェアリーS、シンザン記念と2つの3歳重賞が行われた。
フェアリーSはエリカエクスプレスが32秒台の時計で勝利したが、個人的にはエリカエクスプレスが強かったというより、他がだらしなかったという印象かな。
春に向けて可能性があるとしたらエリカエクスプレスだけど、主役の1頭として名乗りを挙げたというほどの強さは感じなかった。
そして、シンザン記念の方も1戦1勝馬のリラエンブレムが勝利。こちらは浜中俊騎手が上手く乗っていた。ただ、このレースもリラエンブレムが強かったというより、2着以下が案外だった。
アルテヴェローチェは勝てる形に持ち込めたと思ったが、あれだけリラエンブレムに突き放されてしまうとね。2歳戦で実績を残していた馬だけに、他の2歳重賞で上位に走った馬なんかも今年は新勢力に対してどうなるか。
この2レースに関しては、春のクラシック本番に向けて大きく勢力図が動いたとは言えないという印象だった。今週の京成杯や、この後に続いていく3歳重賞に改めて注目したい。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【杉原誠人】
京成杯はまだまだ上位陣が定まらないこの世代のクラシック戦線を象徴するように、かなりの混戦模様。
これが本命と決めるよりは、昨年のダノンデサイルとアーバンシックのような大物が出てくることを期待してレース全体を見守りたい。
注目しているのはキングノジョー、パーティハーン、ゲルチュタール、ガルダイア、タイセイリコルド、マテンロウムーヴ辺りだが、鞍上も含めて特に気になるのがガルダイアとゲルチュタール。
ガルダイアは杉原誠人騎手が騎乗する。一昨年はフェアリーSをキタウイングで勝利し、昨年は小倉大賞典をエピファニーで勝利。この時期に活躍している印象がある。
京成杯と同じ中山芝2000mで行われた先日のホープフルSでも大穴のファウストラーゼンを3着に好走させている。国枝厩舎のクラシック候補で能力は高いし、奇襲戦法で激走に導いたホープフルSよりも自信があるんじゃないかな。
ゲルチュタールには三浦皇成騎手が騎乗する。今年は今週まで勝てていなかったが、土曜日に2連勝して一気に両目を開けた。アーモンドアイの仔を破った5レースの勝ち方は京成杯にも繋がりそうで、こちらも期待できる。
日経新春杯は好メンバーは揃ったが、中心は4歳馬だろう。一応順番を付けるなら、斤量利のあるヴェローチェエラが筆頭で、次にメイショウタバル、そしてショウナンラプンタ、サンライズアースかな。
中京の芝は見た目にも傷みが進んでいて、Bコースに替わった今週も日経新春杯の頃にはまた状況が変わっているだろう。
こういう馬場だとジョッキーも悩むところだと思うが、単純に内がいい、外がいいではなく、個々の馬の得手不得手や個性に応じた騎乗をしてもらいたいね。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
中山5R | 芝1600m | ルルファーレ | B |
中山7R | ダ1800m | ゴットリープ | C |
中山8R | 芝1800m | マイネルビジョン | B |
中山11R | 芝2000m | ガルダイア | A |
中山12R | 芝1600m | クオレプリマドンナ | B |
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日経新春杯・3つの好走ポイント
1.連対馬の約2/3が斤量減
斤量減 [7-6-5-57] 連対率17.3% 複勝率24.0%
前走から斤量減の馬が、過去10年で7勝。連対馬の半数以上を占めています。
出走頭数も多く、連対率はそこまで高くありませんが、斤量減の程度を見て見ると、好走馬のほとんどが前走から2.0~2.5kg減。[6-3-1-12]で、連対率は40.9%と非常に高くなっています。
2.4歳馬が圧倒的
4歳 [6-4-2-19] 連対率32.3% 複勝率38.7%
過去10年で4歳馬が6勝。連対率ベースで見ても5歳以上を圧倒しています。
前走・菊花賞組、前走・ダービー組がそれぞれ2勝していますが、20年勝ち馬モズベッロはグレイトフルS4着(3勝クラス)から、17年2着馬シャケトラは境港特別1着(2勝クラス)からの臨戦で、昇級戦、または格上挑戦でも好走馬が出ています。
3.中京実績に注目
21年の勝ち馬ショウリュウイクゾ、2着馬ミスマンマミーア、22年の2着馬ステラヴェローチェ、23年の勝ち馬ヴェルトライゼンデ、23年の2着馬キングオブドラゴンはいずれも中京芝2200mで連対歴があり、コース経験、実績は重要なポイントと言えそうです。
過去の傾向から好走馬の共通ポイント
データーが導き出した勝負馬とは?