重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【エリザベス女王杯】コース形態と騎手心理で展開が見える!?狙うならこの2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではエリザベス女王杯(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
エリザベス女王杯の金言
このレース特有の展開で狙い撃ち
今週のエリザベス女王杯(G1、京都芝2200m)は、2019年以来、久々に本来の舞台である京都で行われます。
京都開催は今年の春から再開しており、芝2200m戦も既に9鞍行われていますが、まだあまり馴染みのないファンの方もいると思うので、傾向を再確認しておきましょう。
上がり3ハロンの順位別成績を見ていきます。
まずは今年行われた9鞍が対象。
今年同コースの上がり順位別成績
1位【4-2-2- 1】複勝率88.9%
2位【2-2-0- 7】複勝率36.4%
3位【2-3-2- 3】複勝率70.0%
4位【1-2-1- 4】複勝率50.0%
5位【0-0-1- 6】複勝率14.3%
6下【0-0-3-49】複勝率5.8%
馬券圏内のほとんどが上がり上位馬で占められています。
続いて、京都でのエリザベス女王杯(2013~2019)。
エリザベス女王杯の上がり順位別成績
1位【4-0-3- 4】複勝率63.6%
2位【0-0-0- 6】複勝率0.0%
3位【0-1-1- 5】複勝率28.6%
4位【0-0-1- 4】複勝率20.0%
5位【2-1-0-10】複勝率23.1%
6下【1-5-2-72】複勝率10.0%
上がり最速馬が最も勝ち切っていて複勝率でも優秀。馬券圏内の数から6位以下の馬でも食い込むチャンスがあります。
これらの傾向は、コース形態と乗り役の心理を把握することでグッとイメージしやすくなります。
スタート地点から1コーナーまで400m程あるため、先行争いが激化することは滅多にありません。長距離色が強いレースですから、騎手も無理せず馬の折り合い、走りのリズムを重視しながら騎乗しています。
そして、外回りコースの向正面は約500m。ピンとくるか分かりませんが、東京の最後の直線(525m)や阪神芝2200mのスタートから1コーナーまで(525m)と同じくらい長いです。
おまけに3コーナーにかけて上り坂が控えています。よっぽど遅ければ進出するでしょうが、自滅や騎乗ミスは避けたいですし、坂を上り切るまで無理をすることはほとんどありません。そして、頂上付近から一気に競馬が動き出します。
その結果、残り4ハロン、3ハロンからの末脚勝負が繰り広げられます。平坦な直線でとにかく切れ味勝負。
牝馬にとっては数少ないG1レースですし、いきなりいつもと違うレース運びをするにも勇気が要りますからね…。頭では分かっていても避けられない“いつもの展開”です。
そんな展開に恵まれて、前々で運んでいる逃げ・先行馬の中から粘り込むパターンも十分にあるわけです。上記の表の上がり5位や6位以下がまさにそれ。
今回はこのイメージに合う2頭をレビューしてみます。
※ 11月10日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ブレイディヴェーグ
2度の骨折休養がありキャリアはまだ4戦ですが、全て上がり最速で前走のローズS(G2)でもレコードの0秒2差2着と素質の高さを見せてきました。
陣営もマスクトディーヴァが秋華賞(G1)で2着だったことは自信に繋がったでしょう。
スタートが上手なタイプではないので、序盤が慌ただしくならない京都芝2200mは合っています。上手く出るのに越したことはありませんが。最内枠を引きましたし、ルメール騎手もジッと脚を溜めて進路選びに集中するのみ。
切れ味勝負になればまず突き抜けてくる1頭です。
2頭目 ルージュエヴァイユ
大味な競馬だったオークス(G1)で6着と能力を感じさせていましたが、重賞連続2着で再びG1出走を果たしました。
馬体も着実に増えて前走で470キロ。スタート直後に隣の馬に寄られて後方からになっても慌てず、外から中団まで押し上げて直線勝負。スローペースで追走が楽だった分、持ち味の末脚を発揮してハナ差2着と負けて強しの内容でした。
この中間は改修された美浦坂路で自己ベストを出したように加減せず調整できているのも好印象です。
こちらも内枠を引けましたし、ブレイディヴェーグよりも前で運んで直線勝負でしょう。引けを取らない末脚を持っているので、レースの上手さも生かして好勝負に持ち込みたいところです。
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