重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【天皇賞・秋】まさか今年も!?この時期に潜む特殊な馬場傾向の後押しを受ける2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では天皇賞秋(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
天皇賞・秋の金言
毎年恒例のコース替わりに要注意
今週の天皇賞秋(G1、東京芝2000m)は少頭数ではありますが、本当に豪華なメンバーが揃いました。展覧競馬も決まり、大盛り上がりの一戦となりそうですね。
ファンの皆さんはイクイノックスやドウデュースを中心とした各馬の能力比較、東京芝2000mの適性、調教内容などを分析されているかと思いますが、その前に頭に入れておくべきことがあります。
4コーナーの位置取り成績をご覧ください。(過去5年)
4コーナーの位置取り成績
1番手【0-1-2-2】複勝率60.0%
2番手【0-0-1-5】複勝率16.7%
3番手【0-1-0-8】複勝率11.1%
4番手【1-0-0-1】複勝率50.0%
5番手【2-0-0-4】複勝率33.3%
6番手【1-0-0-4】複勝率20.0%
7以下【1-3-2-32】複勝率15.8%
525.9mの長い直線で豪快な差し切りをイメージする方がいるかもしれませんが、3度の逃げ残りが起きるなど勝負所で前目に付けた馬の好走が目立っています。
この傾向の原因となっているのは、毎年この週にAコースからBコースに切り替わる芝コースです。
それまでのAコース(最内)から3メートル外に内柵を設置することで、馬場の内目があまり痛んでいない良好な状態で行われます。
荒れた馬場を走る場合は、スピードを出すために普段よりも余計なパワーやスタミナを使う必要がありますが、綺麗で走りやすい馬場の場合は楽にスピードを出せるため余計なスタミナのロスを抑えることができます。
その結果、後方から届かないのではなく前が簡単には止まらない状況が生まれます。
4角先頭好走馬
22年パンサラッサ(7人気)
19年アエロリット(6人気)
18年キセキ (6人気)
揉まれず、自分のリズムで走ることができれば更に消耗を減らせます。
Bコース替わり直後には、伏兵扱いを受けている逃げ・先行馬にもワンチャンスがあるわけですね。
この後押しを受けられそうな馬をレビューしてみます。
※ 10月27日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ジャックドール
昨年、5連勝で金鯱賞を制してG1路線に参戦。大阪杯5着、天皇賞秋4着、香港C7着と善戦止まりでしたが、今年初戦の大阪杯を逃げ切りG1タイトルを獲得。
その時も速いラップを刻んで後続に脚を使わせ、時計勝負に持ち込んだように理想の立ち回りはシンプルで分かりやすい。昨年の天皇賞秋のように切れ味勝負に付き合ってしまうと分が悪いです。
今回は厄介な同型が不在で自分の競馬を全うすることは叶いそう。この頭数なら外枠も気にならず、むしろ自分のリズムでポジションを取りに行けるメリットもあります。
Bコース替わりを味方にスピードとしぶとさを発揮できれば、あわやのシーンがあってもいいのではないでしょうか。
2頭目 ノースブリッジ
ずっと在厩で調整されている今時では珍しい馬で、前走はしっかり休養を挟んでの秋初戦。+12キロの余裕残しで、岩田誠騎手も走りのフォームに不満げだったように叩いてからという状態。
ひと叩きした今回はしっかり上向いてきており、本来の力を出せる態勢に。もともと積極的に運ぶタイプですが、最内枠を引いたことで自分の競馬に集中できるでしょう。
強力な格上馬が多数いますが、僅かでも距離ロスを減らせますし、気負いなく思い切りのいい競馬ができるのは今の芝コースにおける利点。圏内に粘り込む可能性は残していると見ます。
天皇賞秋で買うべき5頭はこれだ!
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今週は、特別に天皇賞・秋で本当に買うべき馬5頭を教えます。
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