重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【毎日王冠】開幕馬場を味方につける2つのポイント!絶好の該当馬にも注目!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では毎日王冠(G2)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
毎日王冠の金言
開幕馬場の特徴を味方にできる馬
今週から関東では東京競馬場が開幕、開幕週には伝統のG2・毎日王冠(東京芝1800m)が行われます。今年も好メンバーが揃いました。
日曜夜の雨予報が早まらない限りはパンパンの良馬場が濃厚です。この馬場状態を味方に付けられるタイプを狙っていくのが定石でしょう。
まずは4コーナーの位置取り別成績をご覧ください。(過去5年)
4コーナーの位置取り別成績
1~ 4番手【2-2-4-14】複勝率36.4%
5~ 8番手【1-3-1-16】複勝率23.8%
9~12番手【2-0-0-10】複勝率16.7%
前有利は明らかです。馬場が綺麗で走りやすいとスピードを出すのが楽でスタミナの消耗を抑えられます。序盤に前に行く際に脚を使いますが、それでも余力十分で直線勝負に挑めます。
その結果、「後ろも伸びているけど前も簡単に止まらない」という状況が生まれるわけですね。
関連して興味深い傾向が前走からの距離の変化です。(過去5年)
前走からの距離の変化
延長【3-2-2-11】複勝率38.9%
同じ【0-2-0- 8】複勝率20.0%
短縮【2-1-3-23】複勝率20.7%
綺麗な馬場だとスタミナの消耗を抑えられることにより、マイラーでも200mの距離延長くらいなら許容範囲になります。むしろ、スピード勝負に持ち込めるぶん有利と言えるでしょう。
最後に、上がり3ハロンの順位別成績です。(過去5年)
上がり3ハロンの順位別成績
1位【4-2-0- 0】複勝率100%
2位【0-0-0- 4】複勝率0.0%
3位【0-1-1- 3】複勝率40.0%
4位【0-0-1- 7】複勝率12.5%
5位【0-0-0- 2】複勝率0.0%
6下【1-2-3-26】複勝率18.8
歴代の上がり最速馬
22年1着サリオス (1人気)
22年2着ジャスティンカフェ(3人気)
21年1着シュネルマイスター(1人気)
20年1着サリオス (1人気)
19年1着ダノンキングリー (1人気)
18年2着ステルヴィオ (3人気)
最後の直線で瞬発力勝負をしたい馬にとっても天国と言える条件です。馬場の管理が徹底されている東京では滅多にありませんが、ボコボコな馬場では脚を取られて末脚が鈍ってしまいます。
直線で使える脚のレベルには当然個体差があります。過去の実績を信頼しやすい部分だと思います。
年間で東京の開幕週にあたるのは、1回=根岸S、2回=フローラS、3回(連続)=安田記念、4回=毎日王冠、5回(連続)=アルゼンチン共和国杯。これまでに紹介した能力を持つ古馬にとって毎日王冠がいかに貴重なレースかが分かります。
G1に向けた前哨戦という立ち位置ではありますが、この年イチの好条件を取り逃したくない陣営もいるわけです。
ここで紹介した内容に適している2頭をレビューしてみます。
※ 10月6日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ウインカーネリアン
勝ちパターンは4コーナーで3番手以内、マイル重賞2勝。安田記念(G1)でも逃げる脚があるスピードタイプです。
皐月賞で4着など素質は見せていましたが、蹄葉炎からの復帰後に3連勝、今年の東京新聞杯(G3)では逃げて1分31秒8の好時計で勝利。19年のインディチャンプより0秒1速いのだから大したもの。前で運べて時計勝負に強いタイプでこのレースの傾向に当てはまります。
有力差し馬たちを相手に先に抜け出して押し切りが理想。アメリカ遠征が控えているようですが、招待のことや堂々と参戦するためにもまずは結果を出したいところでしょう。
2頭目 シュネルマイスター
21年の同レース勝ち馬で東京コースは全て重賞で【2-1-2-0】というハイレベルな巧者。
昨年はスプリンターズS(G1)から始動して秋シーズンは苦戦しましたが、今年は得意条件に戻してきました。春も開幕馬場の京都マイラーズC(G2)で抜群の瞬発力を見せて勝利、安田記念(G1)では位置取りの差が響くも3着確保は流石。
同世代のライバル、ソングラインは強敵ですが、今回は斤量差が前走から1キロ差に縮まります。道中の追走という意味では距離延長もプラスに働きます。1勝2敗で負け越している相手に再逆転を果たせるかにも注目です。
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