重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【オールカマー】特殊な好走条件を満たす馬は限られている!?この2頭に注目!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではオールカマー(G2)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
オールカマーの金言
特殊な距離&馬場傾向を味方につける
今週のオールカマー(G2、中山芝2200m)は、秋のG1前哨戦という位置付けで、実績馬がここから始動してきます。
ただ、昨年はデアリングタクトやソーヴァリアントといった人気馬が敗れ、5番人気のジェラルディーナが完勝。24万馬券決着となりました。順当に決まりやすいかというと話は別です。
舞台である中山芝2200mの特殊な傾向を改めて確認しておきましょう。
ご存知の方もいると思いますが、この距離は『非根幹距離』と呼ばれています。
大レースが多く400mで割り切れる1200m、1600m、2000m、2400mが“根幹距離”。そうではない距離が“非根幹距離”と区分けされています。
レース数を比べても少ない非根幹距離は、競走馬にとって特殊な条件。そこで能力を発揮できる馬がスペシャリストとして台頭するわけです。
その理由としては、求められる能力の違いが関係しています。
根幹距離のレースでは、スピードや瞬発力を武器にする馬が活躍しています。一方、そうした勝負では分が悪い馬たちが狙ってくるのが非根幹距離というわけです。
2000mより200m長い2200m、2400mより100m長い2500mになることでスタミナやパワーの要素が一気に濃くなってきます。
近年に波乱を演出した馬にも非根幹距離の巧者という特徴がありました。
非根幹距離巧者の戦歴
■22年2着ロバートソンキー(6人気)
芝2200m【2-0-1-0】
■22年3着ウインキートス(7人気)
前年のオールカマーで2着
目黒記念で2年連続好走
芝2200m【1-2-0-1】
芝2500m【1-2-1-3】
■21年1着ウインマリリン(2人気)
同年の日経賞を勝利
前年のエリザベス女王杯で4着
■20年1着センテリュオ(5人気)
芝2200m【1-2-0-1】
前年のエリザベス女王杯で4着
※ 戦前までの成績
また、今年のメンバーのように、非根幹距離を得意とする馬が多数参戦してきた時に重視すべきは枠順でしょう。(過去5年)
過去5年の枠番成績
1枠【1-4-0-1】複勝率83.3%
2枠【1-0-1-4】複勝率33.3%
3枠【0-0-1-5】複勝率16.7%
4枠【1-0-1-5】複勝率28.6%
5枠【0-0-0-8】複勝率0.0%
6枠【1-0-1-6】複勝率25.0%
7枠【0-0-1-8】複勝率11.1%
8枠【1-1-0-8】複勝率20.0%
コーナーが4つあり、最後の直線が310mと短いコース形態。定石通りではありますが、スタートから終始内目を走りやすい内枠の好走が目立っています。
内と外の馬場状態に極端な差が出ているのであれば状況は変わってきますが、ほぼ差がないのであれば少しでも距離ロスを抑えられる方が有利です。
内にいる馬が簡単に止まらなければ、その直後にいる馬も同じ進路で伸びて来れます。馬群を捌く手間が減り、終始内々を立ち回れることで好走が狙えます。
今回は、この2つの条件を満たしている2頭をレビューしてみます。
※ 9月22日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 タイトルホルダー
天皇賞春(G1)では長距離戦とは思えない序盤のペースが影響したのか4コーナーで競走中止に。
心身の復調具合がカギになる秋初戦ですが、2200m、2500mという非根幹距離での強さは十分に証明しています。
気分良く馬のリズムで走らせることに専念してきたことからも、同型不在でスタートからずっと内目を走れる2枠は絶好。これなら無理に被せてくるような馬もいないはず。
ライバルたちに脚を溜めさせない得意のレース運びができれば本来の強さを見せてくれるでしょう。
2頭目 マテンロウレオ
阪神芝2200mで行われた京都記念(G2)で2着。ドウデュースには完敗もG1善戦マンのプラダリアにはきっちり先着しています。
当時が1枠から終始内々で運ぶという、いかにも今回に繋がりそうなレース内容でした。
馬の個性的にもスピードや切れ味での勝負では分が悪く、小回りコース、非根幹距離でこそという印象です。大阪杯(G1)も完璧に乗って4着でした。
自在性も備えているので、タイトルホルダーの後ろから一緒に伸びてくるというシーンもありそうですね。
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