重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【ローズS】今年もヒモ荒れに注意!原因と対策を把握して、この2頭に注目!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではローズS(G2)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週のセントウルS(G2)ではレビューしたアグリが2着に来てくれました。好調の大ベテランが新味を引き出しましたね。次に繋がる内容でした。
ローズSの金言
夏の経験、成長が激走に繋がる
今週は3日間開催です。日曜日にはローズS(G2、阪神芝1800m)が行われます。
中京芝2000mから本来の舞台である阪神芝1800mに戻ってきました。コース条件は変わりますが、秋華賞トライアルという位置付けは変わりません。
そんな性質のレースにおいて、見逃せないポイントに【前走・条件戦組】の激走が挙げられます。
前走のクラス別成績を確認してみましょう。(過去5年)
過去5年の前走クラス別成績
G1【4-1-2-17】
複勝率29.2%・複回収率47%
リス【0-0-0- 0】
複勝率----%・複回収率---%
3勝【0-0-0- 0】
複勝率----%・複回収率---%
2勝【0-1-1-13】
複勝率13.3%・複回収率157%
1勝【1-3-2-24】
複勝率20.0%・複回収率136%
※複回収率は、該当馬の複勝をベタ買いした際の回収率
春のクラシックレース以来となる実績上位馬が始動してくることもあり、前走G1組が馬券圏内の約半数を占めています。
その一方で、1勝クラス、2勝クラス組も負けじと善戦。100%を超える回収率が示す通り、過去に穴をあけた馬の大多数がココに含まれています。
2勝クラス組の好走馬
21年2着エイシンヒテン (12人気)
18年3着ラテュロス (13人気)
1勝クラス組の好走馬
22年2着サリエラ (2人気)
22年3着エグランタイン (7人気)
21年1着アンドヴァラナウト(4人気)
20年2着ムジカ (14人気)
20年3着オーマイダーリン (11人気)
18年2着サラキア (2人気)
この背景には、1・2勝クラスで戦ってきた相手が関係しています。
3歳馬は、6月以降の番組では古馬と混じってレースをするため、春までとは違い経験豊富な年長馬と競走することになります。体が完成し切っている牡馬が相手になることも当然あります。
3歳馬は斤量が軽いアドバンテージはありますが、道中のペースや馬群のタイトさ、ぶつかり合うタフさなどは3歳世代同士のレースと比べてもハードになります。再び3歳同士となる時に、この経験が生きてきます。
近年はオークスなどG1で好走した実力馬が不在という状況も関係してきます。強力なライバルが不在なわけですからね。条件戦組が激走する下地が整っています。
陣営の思惑としても
「とにかく秋華賞に出走させたいからここで目一杯に仕上げた」
と、先のことは考えず、下級条件組らしくここ一本に懸けてくる勝負度合いが逆転現象を生んでいます。
ただ、今年のメンバー構成では目移りしてしまうかもしれません。そんな時は、
・ペース、展開に逆らって好走している
・勝ち時計が上級条件よりも速かった
・不利や苦戦を強いられても勝ち切った
・追い切りから成長、本気度を感じる
などなど、皆様自身の予想力向上を兼ねて、今一度、各馬の臨戦過程を見直してみるのもアリでしょう。
条件組の中から激走気配を感じる2頭をレビューしてみます。
※ 9月15日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ココナッツブラウン
函館の未勝利戦で初勝利。前半1000mが58秒5と速い流れを好位で運び、3,4コーナーでは前を掴まえに行く強気の立ち回りで完勝しました。
昇級後も安定していて、2走前は4コーナーで前の馬が外に膨らみ、その更に外を回す不利がありながら2着、前走は仕掛けられてからの反応が鋭く、一気に前を捉えて3馬身差の完勝。ペースを見ながら動いて行けるのは強みです。
また、デビュー時は422キロと細かったですが、夏は使いながらでも+2キロ、+8キロと着実に増やしてきたのも好印象。
横山武騎手と上村厩舎はスプリングS(G2)をベラジオオペラで制したコンビで、今年ここまで【7-4-3-3】と好相性ぶりを見せています。ジョッキーも関西遠征を決めたわけですし、力が入る一鞍でしょう。
2頭目 コンクシェル
ブリンカーを着用したアネモネSで2着と好走して桜花賞に参戦するも15着。その後も勝ち切れずにいましたが、現在圧巻の2連勝中と別馬のような走りっぷり。
2走前は、内から楽に逃げると上がり最速で2着に5馬身差。Bコース替わりの初日だったとはいえ、勝ち時計1分32秒3は開催一番で翌週の中京記念より0秒7も速い。
前走も同様に逃げて上がり最速、古馬牡馬を寄せ付けずに完勝。揉まれずに自分のリズムで走ることでノビノビと力を発揮できています。
今回は同型不在、他の出方を伺える外目の枠なら上手く自分の競馬に持ち込めるでしょう。
今週の重賞で買うべき5頭はこれだ!
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