重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
○○が来る理由を知っていれば、買うべき馬は絞られる!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではセントウルS(G2)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
セントウルSの金言
G1とのレース間隔が安定感に繋がる
まだまだ暑いですが、番組的には秋競馬が開幕しました。セントウルS(G2、阪神芝1200m)は、本来の舞台である阪神競馬場で行われます。
このレースは、
・サマースプリントシリーズの最終戦
・スプリンターズS(G1)の前哨戦
という2つの立ち位置を兼ね備えているので、複雑に考えてしまう方もいるかもしれませんが、何よりもまず“1番人気の信頼度が非常に高い”ことを頭に入れておく必要があります。
上位人気成績(過去10年)
1番人気【7-3-0-0】複勝率100%
2番人気【1-3-2-4】複勝率60.0%
3番人気【0-0-2-8】複勝率20.0%
1番人気は現在12年連続で馬券圏内を確保しています。しかも、2016年から現在7連勝中ですから圧倒的です。年間で最も1番人気の信頼度が高い重賞と言っても過言ではありません。
この背景には、本番であるスプリンターズS(G1)とのレース間隔が関係しています。
中2週と間隔が詰まっているため、本番で好走するためには現段階でピークに近い状態に仕上げておく必要があるんです。
レースを使うことでスピードに慣れさせたり、心肺機能や肉体面をより高いレベルへ引き上げたりすることで本番に備えるというわけです。
中途半端な仕上げだと却って反動が出てしまう懸念もあります。イメージでの例えですが、普段運動不足な人がいきなり激しい運動をすると酷い筋肉痛になりますよね。
既に、G1から逆算しながら入念に調整しているわけです。前哨戦特有の発想である「G1に出走する賞金は足りているから勝負度合いは低そう」といった理由で軽視するのは禁物です。
この傾向を踏まえて2頭をレビューしてみます。
※ 9月8日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 アグリ
1勝クラスから4連勝で阪急杯(G3)を制覇と一気に台頭してきた1頭。勝ち時計1分19秒5は、同コースの2018年以降で見ても4番目に速いもので、レシステンシアの1分19秒2(21年阪急杯)やグランアレグリアの1分19秒4(19年阪神C)に肉薄するレベル。
安定した先行力と速い持ち時計を武器にして挑んだ高松宮記念(G1)は、不良馬場と前総崩れの中で7着、香港G1は短距離界の本場ということもありパワー勝負で競り負ける形に。いい経験にはなったでしょう。
今回は間隔をとり、十分に乗り込んでの秋初戦。立場的にもG1に向けて挑戦していく側ですし、1200m戦での確かな実績も欲しいところ。阪神コース自体は【3-0-2-0】と相性が良く、押し切り濃厚です。
2頭目 ビッグシーザー
初勝利こそ3戦目でしたが、使いながら馬が良くなっていったのでしょう。中京芝1200mの未勝利戦では強引な立ち回りをしながらも最後まで余裕たっぷり、時計の出やすい馬場とはいえ1分7秒9のレコード勝ち。
異なるレース内容での4連勝というのもとても評価できます。溜めが利いて差す競馬もできるようになりレースの幅が広がってきました。
それだけに前走の葵S(G3)で取りこぼしたのはもったいなかった。勝ち馬は抜群のスタートから上手くマイペース逃げに持ち込んでいました。2着も落としたので物足りなさは残りますが、直線に坂があってよりパワーが求められる条件の方が良さそうです。
相手は一気に強くなりますが、3歳馬で斤量は55キロ、阪神はマーガレットSで快勝している舞台。G1へ賞金加算(1着は優先出走権)が必要な立場ですし、ビシッと仕上げて目先の結果を求めてきています。
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