重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
波乱が続出する原因を解き明かして、激走候補を絞り込む!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では新潟記念(G3)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
新潟記念の金言
気楽な立場だからこそ差し届く
夏競馬を締めくくるのは、サマー2000シリーズの最終戦でもある新潟記念(G3、新潟芝2000m)。昨年は10番人気カラテが勝って70万馬券決着、一昨年は12番人気マイネルファンロンが勝って26万馬券決着。波乱が続いています。
過去5年の馬券圏内15頭のうち5番人気以下が8頭。この激走馬たちの共通点として目立っているのは上がり3ハロンです。
激走馬の上がり内わけ
上がり1位…3頭
上がり2位…2頭
上がり3位…2頭
上がり4位…1頭
5番人気以下の好走馬
22年1着カラテ (10人気)
22年2着ユーキャンスマイル(9人気)
21年1着マイネルファンロン(12人気)
20年3着サンレイポケット (5人気)
19年2着ジナンボー (6人気)
19年3着カデナ (8人気)
18年2着メートルダール (6人気)
18年3着ショウナンバッハ (13人気)
舞台は最後の直線距離が659mで国内最長の新潟芝2000m。残り3ハロン(600m)が全て直線なので、速いスピードで走る区間が長く、皆さんのイメージ通り速い上がりを使える馬にチャンスがあります。
そのため、重賞などで目立った末脚を使っている馬が注目を集めますが、それらを差し置いて伏兵馬も毎年のように割って入っています。
直線が長くて広い、紛れが起きにくそうなコースでなぜ伏兵馬の台頭があるのか?
秋に向けて賞金加算を目論むような人気馬の場合、ジョッキーや陣営は
「勝ちに行かないといけない」
「脚を余すわけにはいかない」
という発想から、道中の位置取りや動き出しのタイミングが前掛かりになりがち。
そのため、長い直線勝負の終盤に有力馬たちが苦しくなったところを
「とにかく終いに懸けるだけ」
と気楽な立場の伏兵馬が一気に差し切る展開となります。誰もが勝ちを目指すG1でも時折こういうシーンがありますね。漁夫の利というやつです。
今回、終い勝負に徹して一発を狙えそうな2頭をレビューしてみます。
※ 9月1日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 イクスプロージョン
キャリアのほとんどが直線の長い左回りコースと陣営もこだわって使ってきました。昨年にほぼノンストップで2勝クラスからオープン特別勝ちと躍進。
昨年の新潟記念にも参戦しましたが、当時はテンションの高さから折り合いもひと息で直線勝負どころではありませんでした。中日新聞杯は0秒2差の7着、新潟大賞典では後方から唯一伸びてきて3着とローカル重賞ならやれそうな力を見せています。
夏場の新潟は既に結果を出している好条件で、年間でも数少ないチャンスです。新潟でも乗れている戸崎騎手を背に、伏兵馬らしく直線勝負に懸けることができれば面白いでしょう。
2頭目 マイネルウィルトス
アルゼンチン共和国杯で2着、目黒記念で2着と直線の長い東京のG2で2度の好走実績があります。序盤は後方で脚を溜め、流れに応じて仕掛けて行くと堅実な末脚を使っています。
昨年の函館記念の後に繋靭帯炎を発症したため、長期休養を余儀なくされましたが、1年ぶりとなった前走の函館記念では上がり最速で4着と流石の脚を見せました。
24キロ増といかにも休み明けという状態からひと叩きしての今回。レースでやることは決まっています。広くて直線の長いコースに替わるのはプラスで、前走以上の結果が出ても何ら不思議ではありません。
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