重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
勝負の決め手はスムーズな立ち回り!強気に狙える2頭はコレ!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではキーンランドC(G3)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週の札幌記念(G2)では、レビューしたプログノーシスが上がり最速の脚を使って完勝しました。
キーンランドCの金言
スムーズに走るための条件
夏競馬も残り2週。今週のキーンランドC(G3、札幌芝1200m)は、高配当決着が頻発しているので、警戒しながら取り掛かりましょう。
波乱の主な要因は以下の3つ。様々な思惑のメンバーが揃うため、競馬ファンも目移りしてしまうかもしれません。
・サマースプリントシリーズのポイントを獲得したい馬
・秋のG1出走に向けて賞金を加算したい馬
・スプリンターズSの前哨戦として始動してくる馬
そんなレースですから、何よりもスムーズに力を発揮し切れるかどうかが重要です。その後押しとなるのが実は枠順です。(過去10年)
枠順成績
1枠【1-0-1-16】連対率11.1%
2枠【0-0-2-15】連対率11.8%
3枠【0-2-0-17】連対率10.5%
4枠【2-2-1-15】連対率25.0%
5枠【0-1-2-17】連対率15.0%
6枠【3-2-0-15】連対率25.0%
7枠【3-1-2-14】連対率30.0%
8枠【1-2-2-15】連対率25.0%
中から外目の枠に好成績が偏っていることが分かります。
先週の札幌記念の時にもお伝えしましたが、札幌の芝コースはホームストレッチとバックストレッチが短く、コーナーが大きく緩やかなため“円に近い形のコース形態”と表現されています。
コーナーが緩やかだと内と外で距離差が生じにくく、外目を走ることになっても距離損という感覚があまりありません。
内枠は少しでも位置を下げるとどんどん前に入り込まれて窮屈なレースを強いられ、馬によっては強引にでも行かざるを得ない状況になりがち。そうなると最後の直線勝負で余力不足になってしまいます。
対して、外枠だと余計に被されることなく、内の様子を見ながら自分のリズムで走りやすいメリットがあります。外目を走ることが不利になりにくいコースだからこそ成り立つ立ち回りです。予想をする際、このイメージを持っておくことが重要です。
昨年のように、馬群全体が外目を走るようなケースでは流石に苦しいですが…。
今回は、好枠の後押しを受けられそうな2頭をレビューしてみます。
※ 8月25日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 シュバルツカイザー
もともと北海道の気候や洋芝馬場への適性を見せていましたが、去勢効果と1200mへの路線変更が上手くハマり、この夏は2連勝と本格化してきました。前走は単騎逃げの2着馬をきっちり差し切りレコード決着。
スタートに不安があるタイプなだけに、大外枠で最後入れなら好都合。この馬の自在性を生かしやすい枠ではないでしょうか。渋った馬場も苦にせず、ここも安定した末脚を発揮することでしょう。
2頭目 トウシンマカオ
昨年は、先行集団が内を開けて走っていた分、大外枠にいたトウシンマカオは更に外を回すことになる不利がありました。それで4着なのだから負けて強しであることは、その後の2連勝で証明しています。
前走の函館スプリントS(G3)は最内枠で開幕週ということもあり前目のポジションを取りに行く形。バテた前の馬を捌く若干のロスがありながらも3着に残しましたが、結果的に差し馬向きの展開も合いませんでした。
今回の6枠12番であれば、道中で無理をせず持ち味の末脚を生かすための立ち回りが可能。57キロも好材料。キッチリ巻き返す走りが期待できます。
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