重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
先週もズバリ(6人気3着)!札幌コースの独特な特徴から狙うべきは…
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では札幌記念(G2)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週の関屋記念(G3)では、レビューしたラインベック(6番人気)が3着に粘り込みました。
札幌記念の金言
札幌コースの独特な特徴を把握せよ
夏競馬で唯一のG2である札幌記念(札幌芝2000m)には、今年も豪華なメンバーが揃いました。脚質的に前にも後ろにも有力馬がいるので、序盤・中盤・終盤と片時も目が離せない攻防が繰り広げられるでしょう。
舞台となる札幌芝コースは、1周が1640mあり、函館の1626mや小倉の1615m、福島の1600mといったローカル小回りと呼ばれる競馬場の中でも大きい方。
ただ、それにもかかわらずホームストレッチとバックストレッチの長さは最も短いため「全体が円に近い形」と表現されています。
この形状がどう影響するのか分かりやすいのが、上がり3ハロンの順位別成績です。(2013年は函館開催のため過去9年)
上がり順位別成績(過去9年)
1位【2-6-3-2】複勝率84.6%
2位【2-1-2-5】複勝率50.0%
3位【1-0-1-3】複勝率40.0%
4位【1-0-0-8】複勝率11.1%
5位【1-0-0-8】複勝率11.1%
6位下【2-2-3-74】複勝率8.6%
レース終盤、残り600mでメンバー最速の脚を使った馬が高頻度で馬券になっています。
上がり最速の好走馬
21年2着ラヴズオンリーユー(1人気)
20年1着ノームコア (2人気)
20年2着ペルシアンナイト (6人気)
19年1着ブラストワンピース(3人気)
19年3着フィエールマン (1人気)
18年3着モズカッチャン (4人気)
17年2着ナリタハリケーン (12人気)
16年2着モーリス (1人気)
16年3着レインボーライン (4人気)
15年2着ヒットザターゲット(8人気)
14年2着ゴールドシップ (1人気)
“円に近い形のコース形態”がどう関係しているかというと…。
コーナーが大きく緩やかだとスピードを落とすことなく追い上げることができます。外に膨れず、ブレーキを踏むことなく、勢いそのままに直線勝負に入れます。他のローカル競馬場と比べても序盤に後ろにいることがマイナスになりません。
そのため、本来は直線の長いコースでこそというタイプの馬でも陣営としては気にせず出走させられるわけですね。
直線が短い小回りコースの性質から、逃げ・先行馬は早め早めに動こうとする意識が生まれます。後続もじわじわとプレッシャーを掛けてきますからね。引き締まったペースで前が苦しくなれば、差し馬にとっては「しめしめ」という展開です。
今年はアフリカンゴールドやユニコーンライオン、ジャックドールといった明確な逃げ・先行馬が引き締まった流れを作りそう。ペースの重心が前に傾けば、ここで紹介したパターンがハマっても不思議ではありません。
※ 8月18日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 プログノーシス
金鯱賞(G2)で重賞初勝利、続く香港のクイーンエリザベス2世C(G1)で2着。国内の8戦中7戦で上がり最速を繰り出していた能力はG1でも通用することを証明しました。
その前走はスローペースの最後方追走と決していい位置取りではなく、直線だけで2着まで伸びてきました。
スタートが速くなく後方からの競馬になりやすいタイプですが、自分のリズムで走れば終いは確実。ペース読みやポジション取りに長けている川田騎手とは5戦5勝と手が合っていますし、ここも最善の乗り方で勝負してくるでしょう。
この辺りのメンバーと直接走っておくことで、秋以降のG1でどういう走りをすべきかも見えてきます。
2頭目 ダノンベルーガ
勝利となると昨年の共同通信杯(G3)まで遡りますが、以降はG1に挑戦して5戦全てで掲示板を外さないハイレベルな走りを続けています。
右のトモに弱いところがあり、右回りよりも左回りとこだわって使ってきた背景があります。ただ、常に都合のいいレースがあるわけではないので、克服していかないといけません。
鞍上は前走に引き続きモレイラ騎手。日本で最も騎乗した2018年には、札幌で【31-8-8-28】と驚愕の成績を残しています。得意の小回りコースでの手綱捌きにも注目。前走は位置取りが悪く、直線だけで2着に来たという内容だけに本人としても悔しかったはず。
内目の枠からどういう形で持ってくるのか。こちらも当然上がり最速候補。
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