重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
毎年波乱のレースに挑む前に必読!激走気配が高まる2頭の正体は…?
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では函館記念(G3)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
函館記念の金言
北海道の特殊な環境が激走馬を生み出す
今週の函館記念(G3、函館芝2000m)は、過去10年で1番人気が1勝しかしておらず、平穏な決着になる方が珍しい荒れるレースです。
そんなレースを予想するにあたって、どこから手を付ければいいのか迷っている方に注目してもらいたいのが、好走馬の多くに【滞在競馬】や【洋芝での好走実績】があったということです。
北海道シリーズでよく耳にする滞在競馬。その一番のメリットは輸送がないことです。函館競馬場の中にある厩舎で過ごしながら調教やレースをするため、普段は輸送のストレスや疲れのせいで力を発揮できていない馬がいきなり激走する可能性が高まります。
関係者が「こっちの水が合う」なんて上機嫌で話している声も聞こえてくるように、涼しい気候で滞在することでグングンと調子を上げてくる馬もいます。
そして、もう1つの洋芝について。洋芝は保水性が高いため、一定のスピードを出すのにもパワーが必要です。芝コースが洋芝100%なのは全10場の中で函館と札幌のみ。どちらも直線が短い小回りコースですから、ポジション取りやコーナリングも相まって適性の差がハッキリと表れます。消耗戦ではスタミナも求められます。
洋芝や滞在が合っていた人気薄馬
21年3着バイオスパーク(12人気)
→前年の函館記念で3着
20年2着ドゥオーモ(13人気)
→巴賞から転戦、函館で1勝
19年2着マイネルファンロン(9人気)
→巴賞から転戦、札幌で1勝
18年2着サクラアンプルール(7人気)
→前年の札幌記念で1着
特殊な条件ですから、前哨戦に巴賞を使っていたり、過去に明確な好走実績があったり、北海道の環境や洋芝コースに関連性のある馬の激走が目立っています。
波乱傾向のレースでは、決め打ちの意識も重要です。今回はこの要素をもとに2頭をレビューしていきます。
※ 7月14日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ブローザホーン
昨年の函館で3→1着で未勝利クラスを卒業。休養を経て、その後は昇級の壁を感じさせずポンポンと勝ち上がってオープンクラス入りを果たしました。
不良馬場の前走では2着に5馬身差の完勝。馬場不問ではありますが、パワーやスタミナの要る条件に強いのは頼もしいです。乗り替わる毎にどの騎手も乗り味の良さを褒めているようで、小柄ながらもいいバネがあるのでしょう。
この中間は、1週前に函館入りをして日曜にウッドコース、水曜には芝コースで共に岩田康騎手が騎乗して感触を確かめています。早めに輸送してきたのは好印象です。
ローカル小回り、渋太さが求められる条件でこのジョッキーというのも頼もしいですね。一発狙って乗ってくるでしょう。
2頭目 ルビーカサブランカ
洋芝コースでの勝利こそありませんが、掲示板を外したことはなく【0-2-3-3】と安定して走れています。
この中には昨年のクイーンS(G3)での0秒1差4着も。内、前にいた馬たちが押し切る展開を中団大外から猛追してきました。
前走の巴賞は5着に敗れていますが、牝馬で57キロと実質トップハンデを背負わされていたこと、調教量も少なく函館記念を見据えた叩き台の意味合いが感じられたことから結果は度外視できます。
この中間は滞在競馬で、ひと叩きした上積みが見込める今回は、斤量も2キロ減って55キロと反撃態勢。チャンスは十分にあるでしょう。
今週の重賞で買うべき5頭はこれだ!
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宝塚記念で推奨した5頭で決着!人気薄もバッチリです
・宝塚記念の推奨馬
ダノンザキッド
イクイノックス
スルーセブンシーズ
ジャスティンパレス
ディープボンド
元調教師の経験・知見から、陣営の視点や思惑に着目。導き出した答えはこれだ!
重賞レース的中のカギは、出走させる側の視点にある!
今週は、特別に函館記念で本当に買うべき馬5頭を教えます。
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