重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
ファンが悩み、ためらう条件にこそ馬券妙味がある!今週はこの馬!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では七夕賞(G3)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週のラジオNIKKEI賞(G3)ではレビューしたシルトホルン(4番人気)が2着に好走しました。
七夕賞の金言
世間のマイナスイメージが馬券妙味を生む
今週の七夕賞(G3、福島芝2000m)は、過去10年で10万馬券超が6度あり、中には100万馬券と256万馬券があるイメージ通りの波乱レースです。
やはり、このレースの特徴とも言えるハンデ戦の影響は大きいでしょう。
そもそもハンデ戦とは、ハンデキャッパーが近走の内容や実績などをもとに“全馬が同時にゴールインできることを想定”してハンデを課しています。
どの馬にも勝つチャンスがあるわけですから、波乱決着も不思議ではありません。
ただ、そんな一戦にも“ハンデにまつわる特殊な傾向”が潜んでいます。
前走からの斤量変化による成績をご覧ください。(過去10年)
斤量変化による成績
斤量増【4-4-2-15】複勝率40.0%
斤量減【3-3-7-57】複勝率18.6%
同斤量【3-3-1-50】複勝率12.3%
なんと、前走から斤量が“増えた馬”の率がずば抜けています。
ハンデ戦の予想をする際、多くの競馬ファンは「近走で好走しているのに斤量が変わらないor軽くなった」というパターンが狙い目と思っているのではないでしょうか?
正直、これは競馬関係者も同様です。
「想定よりもハンデを背負わされた…」
「あの馬は変わらないのにウチの馬は増えた…」
など、普通であれば斤量増に良いイメージはありません。
ただ、裏を返せば、
「斤量が増えても勝負になる」
「このハンデでも得意条件なら」
といった“真の勝負気配”が隠れているのも事実です。
今年から斤量のルールが変わり、3歳の馬齢で決められるレースを除いてベースが1キロ増えているため、他との比較というよりも馬自身が耐えられるかどうかという心配事が出てきています。
ただ、もう7か月が経ちましたし、ほとんどの馬がこのルールを経験しています。各陣営は当然承知の上で出走させているわけです。
今回はこれを意識しながら2頭をレビューしていきます。
※ 7月7日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 エヒト
昨年は54キロとはいえ、外目を楽々と進出して一気に突き放す勝ちっぷりでした。
その後も伏兵扱いながらチャレンジC(G3)とアメリカJCC(G2)で接戦。特にアメリカJCCでは、別定戦で強力なライバルたちと同じ57キロを背負い、勝ち馬と0秒1差の2着。
ペースはそこまで上がらず、勝負所で前にいる馬たちがそのまま粘り込む展開の中、中団から大外を回りながら上がり最速で伸びてきました。着実に力を付けています。
休養を挟んで七夕賞参戦は昨年と同じパターン。他の中距離、小回りレースを使わなかった辺り、連覇への意気込みを感じます。58キロで嫌われるようなら妙味も出てきそう。
2頭目 ヒンドゥタイムズ
もともと成績自体は安定していましたが、去勢したことで馬体に柔らかみが出て精神面のムラもなくなってきた様子。
昨夏の小倉記念(G3)では後のGⅠ馬ジェラルディーナに先着。今年2月の小倉大賞典(G3)で重賞初勝利と7歳でも衰えはなく充実感が伺えます。
2020年の七夕賞(G3)で4着があり、平坦小回りコースは得意の条件。タフなパワー勝負は持ってこいですから58.5キロの斤量自体はこなせても良さそう。
フェーングロッテンやセイウンハーデス、ショウナンマグマなど逃げてこそ持ち味が生きるタイプが揃ったことで、展開が向けば勝ち負け争いにグッと近付きます。
今週の重賞で買うべき5頭はこれだ!
PRシンクタンク
宝塚記念で推奨した5頭で決着!人気薄もバッチリです
・宝塚記念の推奨馬
ダノンザキッド
イクイノックス
スルーセブンシーズ
ジャスティンパレス
ディープボンド
元調教師の経験・知見から、陣営の視点や思惑に着目。導き出した答えはこれだ!
重賞レース的中のカギは、出走させる側の視点にある!
今週は、特別に七夕賞・プロキオンSで本当に買うべき馬5頭を教えます。
無料で見る