重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
毎年盲点になる激走パターンにしっかり向き合って穴狙い!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではラジオNIKKEI賞(G3)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
ラジオNIKKEI賞の金言
ひたすら軽視されている激走パターン
今週から関東は福島開催、関西は中京開催が開幕。本格的な夏競馬が始まります。
福島開幕週に行われる3歳ハンデ戦のラジオNIKKEI賞(G3、福島芝1800m)は、1番人気が現在6連敗中、高額の万馬券決着が頻発しています。
そんな波乱レースにおける激走パターンは、脚質別成績を見ることで浮かび上がってきます。(過去10年)
過去10年・脚質別成績
逃げ【1-2-3- 4】複勝率60.0%
先行【4-5-2-27】複勝率28.9%
差し【4-2-2-46】複勝率14.8%
追込【1-1-3-39】複勝率11.4%
逃げ好走馬の一覧
22年2着ショウナンマグマ (8人気)
21年3着ノースブリッジ (7人気)
20年1着バビット (8人気)
18年3着キボウノダイチ (9人気)
17年2着ウインガナドル (8人気)
15年3着マルターズアポジー(12人気)
10年で6頭の逃げ馬が馬券圏内に粘り込んでいます。2019年の逃げ馬ダディーズマインドも3着とクビ差の4着と際どかったです。
これだけ波乱を演出しているにもかかわらず、毎年人気の盲点になっているのであれば狙わない手はないでしょう。
舞台は小回り福島の開幕週。多少の雨が降っても芝はまだ荒れておらず、4つのコーナーを通るため馬場の内目をロスなく走れる馬がとても有利な条件です。逃げ馬であれば、当然ラチ沿いを走ることができます。
ただ、これだけでは人気薄の逃げ馬がどうして粘れるのか?という疑問は解決しないでしょう。
言葉では表現しにくい感覚なのですが、逃げ馬は自分のリズム、ペースで走れるとしっかり“息を入れる”ことができて、余計な消耗を抑えて最後の直線勝負に臨めます。こうなると最後まで粘りが利きます。
逆に、競られたり執拗に突かれたり、ハナを切れず馬に囲まれたりとプレッシャーを受けるとモロいので諸刃の剣であることも確かです。
そのため、スタートから1コーナー入り口まで(約305m)が一番の勝負所。多少強引にでもハナを奪うことが重要になります。ジョッキーの駆け引きの一環で“思いっきり行くと見せかける”といった同型を寄せ付けないための演技、技術もあったりします。
後続たちも前を追いかける際に脚を使いますし、位置取りによっては馬群の外を回すロスも生じます。積極的に立ち回れる個性の馬の好走率が高くなりやすい舞台というわけですね。
これを踏まえて、逃げ候補の2頭をレビューしていきます。
※ 6月30日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 グラニット
春のクラシック戦線でもひたすら逃げる競馬を続けてきました。
未勝利を逃げて勝ち上がった後、新潟2歳S(G3)では控えて案外だったため、陣営は溜めてもパッとしないと判断したのでしょう。以降は一貫して積極策を徹底してきました。サウジアラビアRCではハイペースで逃げてドルチェモアの2着。スプリングSでは最後の坂上付近まで先頭で後の皐月賞・ダービー好走馬に迫りました。
これまでの徹底した逃げっぷりが同型へのいい“けん制”になっているはず。今回はメンバーレベルが落ちますし、何より1枠を引けました。勝利実績のある小回りコースで強気のマイペースに持ち込めば見せ場も十分あるでしょう。
2頭目 シルトホルン
逃げた時には4戦3連対。自己条件での結果とはいえ自身のスピードを発揮しやすい状況に持ち込めた時にはいい走りを見せています。
大野騎手が調教から付きっ切りで面倒を見ており、レースでも時折、馬群に入れて競馬を教え込みながら着実にステップアップしてきた印象を受けます。
特にここ2走が理想形と言える内容で、ハナに行ってもいいし、前が速ければ2番手でもという立ち回りで、上手くスピードを生かしながら粘りが利いています。
1枠を引いたグラニットに対して強引に逃げるというのは難しそうですが、2番手集団の逃げ馬のような立ち位置でスムーズなら粘り込みのチャンスがありそうです。
今週の重賞で買うべき5頭はこれだ!
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宝塚記念で推奨した5頭で決着!人気薄もバッチリです
・宝塚記念の推奨馬
ダノンザキッド
イクイノックス
スルーセブンシーズ
ジャスティンパレス
ディープボンド
元調教師の経験・知見から、陣営の視点や思惑に着目。導き出した答えはこれだ!
重賞レース的中のカギは、出走させる側の視点にある!
今週は、特別にラジオNIKKEI賞・CBC賞で本当に買うべき馬5頭を教えます。
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