重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
早くもライバルたちより優位!混戦で見逃せない激走候補2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では宝塚記念(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
今回は、私が所属している重賞メイン特捜部の調教班チーフ、富田が公開している宝塚記念(G1)“とっておきの調教特注馬”も紹介させてください。
穴っぽいところだと高松宮記念(G1)のトゥラヴェスーラ(13人気3着)、桜花賞(G1)のコナコースト(6番人気2着)、フローラS(G2)のゴールデンハインド(7人気1着)などを推している実績もあるので、ここも注目ですよ!
宝塚記念の金言
両極端な枠順に魅力がたっぷり
今週は、上半期を締めくくるグランプリ・宝塚記念(G1、阪神芝2200m)が行われます。
昨年の年度代表馬イクイノックスを筆頭に、G1馬が計8頭参戦と豪華メンバーが揃いましたね。
ただ、過去10年で1番人気が【2-2-1-5】となかなか勝ち切れず、1~3番人気の順当決着が一度も無いように波乱含みのレースです。
舞台である阪神芝2200mは、変則日程の時にはエリザベス女王杯(G1)や京都記念(G2)でも使用していたため、上級クラスの馬でも経験する機会はありますが、基本的には“宝塚記念が初”というケースがほとんど。
今年もイクイノックスやジャスティンパレスは初めての出走となります。
そんなコースを分析する上で把握しておきたいのが枠順別成績です。(過去10年)
過去10年・枠順別成績
1枠【0-2-2-10】複勝率28.6%
2枠【1-1-2-11】複勝率26.7%
3枠【1-1-1-12】複勝率20.0%
4枠【0-1-1-14】複勝率12.5%
5枠【1-3-0-14】複勝率22.2%
6枠【0-0-1-19】複勝率5.0%
7枠【0-2-1-19】複勝率13.6%
8枠【7-0-2-14】複勝率39.1%
まず、突出している8枠について。阪神芝2200mのスタート地点は、外回りの4コーナー出口付近にあり1コーナーまで525mとかなり長いです。(東京の最後の直線が525.9m)
そのため、以下の2つが大きなメリットとなります。
①揉まれずに自分のリズムで走れること
②内の様子やペースを見ながら欲しいポジションを取れること
レース序盤に余計な消耗を抑えて勝負の後半戦に臨めるわけです。
「外を回す距離ロスの方が嫌じゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、ストレスなく自分のリズムで走れることは、皆さんが思っている以上にスタミナの持ちに影響します。
今回のように多頭数の年でも、15年1着ラブリーデイ(6人気・16頭立)、16年1着マリアライト(8人気・17頭立)、20年1着クロノジェネシス(2人気・18頭立)のように人気以上の好走に繋がっています。
そして、もうひとつが内枠です。
内回りコースで道中にあるコーナーは4つ。定石通りではありますが、ラチ沿いを走って距離損を減らせることは、誤魔化しが利かないハイレベルなメンバーが揃うG1レースではとても有効です。
中途半端な枠を引いた馬にとっては、少しでも内を走ろうとスタートから押して行ったり、馬群に包まれて身動きが取れないことを嫌って位置を下げたりと、“枠の壁”を乗り越えないといけません。
スタートの時点で一歩リードしている利点を生かさない手はありません。
※ 6月23日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ドゥラエレーデ
2歳時には、東スポ杯2歳S(G2)で敗れはしたものの、ムーア騎手が評価していた1頭で、続くホープフルS(G1)を押し切り勝ち。流れが向いたのは確かですが、最後まで粘り通せたようにパワーを感じさせました。
その後はUAEダービー→日本ダービーという異色のローテを歩んできました。ダービーではスタートで落馬したため、未知な部分を残しています。ただ、ダートを使ったように陣営はパワータイプと見ており、最終週の阪神内回りコースはいかにも合う条件。
ストライドの大きいタイプなので、揉まれずノビノビ走れる大外枠は絶好でしょう。CWで自己ベストを続けて更新と状態も良さそう。斤量53キロの後押しもあります。1コーナーまでに好位に付けて、そのまま流れに乗って直線勝負。
2頭目 カラテ
5歳時の東京新聞杯で重賞初勝利と遅咲きのタイプで、その後もパワーを生かしながら新潟で重賞2勝と力を付けてきました。
結果を出した距離的にも1600mや2000mのG1に挑戦するのは当然と言えますが、この路線には現役屈指の切れ味、スピードを持つ馬がゴロゴロしているため、どうしても見劣ってしまいます。
そういう個性のため、宝塚記念の条件が合う可能性は十分。前走は開幕週ということで内の進路を意識していた分、直線で行き場を失い追えず終い。荒れ馬場を苦にしない個性だけに、内枠を味方に付けて見せ場があっても。
今週買うべき5頭はこれだ!
PRシンクタンク
2022年の重賞レースは、推奨馬での馬連決着率はなんと約50%。収支もプラスとなれば、今年も目が離せません。
・2022年の馬券候補5頭の実績
対象重賞レース数:129レース
推奨馬の馬連決着:60レース
回収率:102.3%
元調教師の経験・知見から、陣営の視点や思惑に着目。
導き出した答えはこれだ!
宝塚記念的中のカギは、出走させる側の視点にある!
今週は、特別に宝塚記念で本当に買うべき馬5頭を教えます。
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