重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
毎年盲点になっている激走ポジションで美味しく狙える2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではフローラS(G2)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週の皐月賞(G1)では、レビューしたタスティエーラ(5番人気)とファントムシーフが揃って好走してくれました。やはりクラシックともなると格が求められますね。
フローラSの金言
直線が長いコース故の盲点
今週から関東は東京開催、関西は2年半ぶりの京都開催が開幕します。
開幕週に行われるオークストライアルの
フローラS(G2、東京芝2000m)は、過去10年で10万馬券超えが6回、2014年には108万馬券が出ている春競馬屈指の荒れているレース。
その原因と対策を一気に把握できるのが4コーナーの位置取り成績です。(過去10年)
4コーナーの位置取り成績
3番手以内【1-6-4- 23】複勝率32.4%
4番手以下【9-4-6-119】複勝率13.8%
馬券圏内30頭のうち約1/3にあたる11頭が4コーナーで3番手以内に付けている逃げ・先行馬でした。
4コーナー3番手以内から馬券圏内
22年2着パーソナルハイ (4人気)
22年3着シンシアウィッシュ(9人気)
21年2着スライリー (14人気)
19年3着ジョディー (9人気)
18年2着パイオニアバイオ (13人気)
18年3着ノームコア (5人気)
17年2着ヤマカツグレース (10人気)
17年3着フローレスマジック(2人気)
15年1着シングウィズジョイ(2人気)
15年2着ディアマイダーリン(1人気)
14年2着ブランネージュ (6人気)
なかなか勝ち切れていませんが、該当馬の多くが人気薄です。
舞台は開幕週の東京芝2000m。競馬ファンもセオリーとして「前が有利」と認識しているはずですが、そうと分かっていても「直線が長いしどうせ差されるだろう」と思ってしまうのが“お決まりのパターン”になってしまっているのでしょう。
皆さんが東京コースの予想をする際、直近成績で上がり3ハロンの速い馬、直線の長いコースで好成績の馬に目が行ってしまうのは良く分かります。
ただ、この約525mの直線で最初から最後までフルスピードで走るとなるとかなりのスタミナとパワーを要します。まだ体が完成し切っていない3歳牝馬にとってはかなり酷です。
一方、逃げ・先行馬からすると
・綺麗な馬場で余計な力を使わずにスピードを出せる
・長い直線勝負に備えて道中のペースが速くなりにくい
ため、余力を残したまま直線に臨むことができます。
綺麗な馬場を走れるのは全馬共通なので、後ろも伸びてくるけど前も簡単には止まらない状況になるわけです。
差し・追い込み馬に対して「序盤のリードを生かしてどこまで粘り込めるか」という攻防になった時、競馬ファンの想像以上に前の馬が粘れている結果が上記一覧のような激走というわけです。
フローラSでは「もしかしたらこの馬が粘り込むのでは?」という発想が大事です。
今年は明確な逃げ馬がいないメンバー構成ということも踏まえて、このイメージに合う馬をレビューしていきます。
※ 4月21日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 キミノナハマリア
デビューからずっと1800m以上を使ってきたように桜花賞よりオークスを目標にしてきたタイプです。
牝馬限定の芝1800m以上のレースは、3歳の2月まで1勝クラス以上の番組がなく、自然と牡馬が相手となるため勝ち切ることが難しいです。当馬も善戦止まりでしたが、前走の君子蘭賞で2勝目。
レース内容も意識的に先行ポジションを取りに行き、そこから上がり最速で突き放す完勝ぶり。
唯一の2勝馬という力関係、前々で運べる脚質から好勝負が期待できます。
2頭目 ゴールデンハインド
こちらも一貫して中距離戦を使ってきました。
芙蓉Sでシーウィザード(新潟2歳S3着)、アイビーSでオープンファイア(後にきさらぎ賞2着)といった重賞級の牡馬と接戦を演じてきたように底力を感じさせます。
前走のフラワーCでは積極果敢な先行策。勝負所でも早めに動いて直線入り口で先頭に並びかけ、急坂にもめげず一旦は先頭に立つかという脚を見せるも4着。
後方から外差しの決着だったことを考えると健闘したと言える内容でした。
良馬場で改めて自分のリズムで先行策に持ち込めば、こちらも簡単には止まらないでしょう。
今週買うべき5頭はこれだ!
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