重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
経験の差がハッキリ表れるレースで優位に立てる2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では弥生賞ディープインパクト記念(G2)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
弥生賞の金言
経験の差はなかなか埋まらない
今週の弥生賞ディープインパクト記念(G2、中山芝2000m)は、3着までに皐月賞の優先出走権が与えられるトライアルレース。
近2年はクラシックホースを輩出しており、かつての活気を取り戻した感がありますね。今年も続くことができるのでしょうか。
クラシック出走は厩舎や馬主さんからすると一大イベントですから、現時点で目一杯に仕上げたり、3着狙いに徹したりと、陣営毎の作戦が興味深いです。
とはいえ、G1レースを意識するようなハイレベルな戦いになるため、好走する実力があるかどうかを見極める必要があります。
そこで、前走クラス別成績をご覧ください。(過去5年)
前走クラス別成績
G1【2-2-5-4】 複勝率69.2%
G3【1-1-0-9】 複勝率18.2%
L 【0-0-0-4】 複勝率0.0%
1勝【2-1-0-10】複勝率23.1%
未勝【0-0-0-6】 複勝率0.0%
新馬【0-1-0-3】 複勝率25.0%
なんと、前走でG1を走っていた馬が約70%の複勝率をマークしています。レースで分けてみるとこのようになっています。
前走G1別成績
ホープフルS【1-1-5-4】複勝率63.6%
朝日杯FS 【1-1-0-0】複勝率100%
2017年にG1昇格を果たしたホープフルS組は毎年1頭以上が好走しています。
ホープフルS組の好走馬
22年3着ボーンディスウェイ(9人気)
21年1着タイトルホルダー (4人気)
21年3着ダノンザキッド (1人気)
20年2着ワーケア (1人気)
20年3着オーソリティ (3人気)
19年3着ブレイキングドーン(4人気)
18年3着ジャンダルム (4人気)
「G1で上位争いしている=能力上位」という見方は我々も同じです。ただ、その一言ではまとめ切れない強みも存在します。
これは経験則も含まれるのですが、G1ともなると序盤のポジション争いや勝負所でのペースアップ、最後の直線などあらゆる部分がハードな戦いになってきます。
ゆったりとした流れで直線だけの勝負になりやすい下級条件とは違い、G1特有の流れ、競り合いを経験したことが馬の成長にも繋がってきます。
人間のスポーツでも大舞台の試合、心身が追い込まれた試合を経て“一皮むける”という表現をしますが、競走馬も似たような感覚です。
格下条件組の中には素質だけでカバーしてしまう馬もいるでしょうが、基本的には大舞台を経験をしている方が戸惑うことなく流れに順応することができます。
今回は、経験や実績が豊富で優位に立てそうな2頭をレビューします。
※ 3月3日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 トップナイフ
デビュー当時は若さを見せていて勝ち上がるまでに3戦を要すも、昆厩舎らしくレースを使いながら成長を促して、馬もその期待に応えてG1・2着まで来ました。この中間も在厩調整で、手元に置いてしっかり仕上げてきています。
3走前の萩S(L)では上がり33秒9と切れ味が出てきました。2走前の京都2歳S(G3)では4コーナーで内から寄せられる不利を受けながらも、立て直してからはしっかり伸びて2着。着々と地力が付いてきました。
前走は逃げて2着など、もともと先行力があるタイプ。開催2週目の中山コースで優位に立てる脚質です。
4番枠ならスッと内目の先行ポジションが取れるでしょうし、今回もスムーズに粘り強さを発揮できるのではないでしょうか。
2頭目 グリューネグリーン
未勝利を勝ち上がった直後に京都2歳S(G3)を連勝と能力の高さを見せました。スローペースに落とさずマイペースで運べたことも好走の要因でしょう。
前走のホープフルS(G1)では1コーナー手前でぶつけられて位置を下げたり、勝負所で前を掴まえに動いたり、直線でまたぶつけられたりと、これまで揉まれずに勝ち上がってきた馬からするとハードなレースとなりました。
最後は追ってなかったですし、それで0秒8差なら踏ん張った方と捉えていいでしょう。
今回は大外枠ですから揉まれずに立ち回れる利点があります。中途半端に外を回るくらいなら思い切って行っても面白そう。実績上位、経験の違いを見せたいところです。
今週買うべき5頭はこれ!
PRシンクタンク
2023年の重賞レースも注目です!
・昨年の馬券候補5頭の実績
対象重賞レース数:129レース
推奨馬の馬連決着:60レース
回収率:102.3%
馬連での決着率はなんと約50%。収支もプラスとなれば、今年も目が離せません。
波乱決着の中山記念もこの通り!
①ダノンザキッド
④ドーブネ(7人気3着)
⑥ソーヴァリアント
⑪ヒシイグアス(5人気1着)
⑬ラーグルフ(8人気2着)
重賞は出走させる側の視点が的中を大きく左右する決定打です
弥生賞・チューリップ賞・オーシャンSで本当に買うべき馬はこれです。
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