重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
ファン目線と陣営目線のズレを把握した上で狙うべき2頭!
元調教師の平井雄二です。今回もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かして、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探る日々です。
後半ではフェアリーSの金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
フェアリーSの金言
ファン目線と陣営目線のズレに注意
3日間開催の最終日に行われるフェアリーS(G3、中山芝1600m)は、1番人気が8連敗中と波乱決着が定番となっています。
トリッキーで紛れが生じやすい中山芝1600mコース、春秋の暖かい時期と比べると芝が育ちにくくパワー、馬力が求められる馬場は明け3歳の牝馬にとっては楽ではありません。
そんな傾向に加えて、出走メンバーの臨戦過程がバラバラなのでファンの方もどこから手を付ければいいのか迷っているかもしれません。
そこで敢えて注目したいのが前走クラス別成績です(過去10年)。
前走クラス別成績
G1【0-0-1-11】複勝率8.3%
G2【0-0-0- 2】複勝率0.0%
G3【2-0-0-10】複勝率16.7%
OP【0-0-0- 7】複勝率0.0%
1勝【3-7-1-49】複勝率18.3%
未勝【3-2-3-29】複勝率21.6%
新馬【2-1-5-20】複勝率28.6%
興味深いことに、一般的に下位条件として扱われる“新馬戦”や“未勝利戦”を勝ち上がったばかりの馬も好走しています。
前走新馬戦組の穴馬
22年3着ビジュノワール(7人気)
21年3着ベッラノーヴァ(6人気)
20年3着ポレンティア(5人気)
19年3着グレイスアン(5人気)
18年3着レッドベルローズ(7人気)
13年1着クラウンロゼ(10人気)
13年2着ウキヨノカゼ(5人気)
前走未勝利戦組の穴馬
21年2着ホウオウイクセル(8人気)
17年3着モリトシラユリ(7人気)
16年3着ダイワダッチェス(7人気)
15年2着ローデッド(8人気)
14年3着リラヴァティ(4人気)
ファンからすると「通用するかどうか分からない馬が謎の激走をした」と思う結果かもしれません。
ですが、実際のところは『新馬戦や未勝利戦を勝った直後に重賞挑戦するのは陣営の期待の表れ』で、ファン目線と陣営目線とでズレが生じています。これが波乱に繋がっているのでしょう。
クラシック、特に桜花賞出走を目指している陣営にとって、この時期はのんびりしていられません。余計なレースを挟むことなく重賞挑戦というのは寧ろ理想的と言えます。
・無理して阪神JFは使わない
・相手が手薄なレースで賞金加算を狙う
といった立ち回りも立派な作戦です。クイーンCや春のトライアルだと層が厚いですからね。
今回は馬券妙味を感じさせる“下級条件組”をレビューしてみます。
※ 1月6日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 イコノスタシス
2,3走前の1800mでは若干長かったようで、1600mに戻した前走ではマイペース逃げに持ち込んで最後も突き放す完勝ぶりでした。
これまで騎乗してきた騎手を振り返ると、福永騎手、ルメール騎手、レーン騎手とトップジョッキーばかりですから陣営の期待が伺えます。半姉サブライムアンセムは重賞馬ですしね。
これまでの牡馬相手とは違って今回は牝馬限定戦ですから重賞とはいえ戦いやすいでしょう。
北村宏騎手も初日に乗れているところを見せていましたし、すんなりと逃げ・先行のポジションで運べれば、コース形態や内有利の馬場を味方に付けることができます。
2頭目 ミタマ
安定したスタートと先行力があってレースセンスがいいタイプ。
こちらも勝ち上がるのに4戦を要しましたが、2走前は追い込み馬が勝つような展開でも2番手から0秒1差に粘っていますし、同コース(牝限)の前走では危なげない勝ちっぷりでした。
今回、注目しておきたいのは、日曜のシンザン記念にも特別登録をしているところ。フェアリーSが抽選除外だった場合はそちらに使おうとしたのでしょう。
未勝利を勝ったばかりでも陣営はそれくらいの期待を持っていることが伺えます。
スタートと先行力はトリッキーな中山マイルで十分に発揮されそうで、ここでも粘り込みがあっても驚けません。
今週買うべき5頭はこれ!
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2023年の重賞レースも注目です!
・昨年の馬券候補5頭の実績
対象重賞レース数:129レース
推奨馬の馬連決着:60レース
回収率:102.3%
馬連での決着率はなんと約50%。収支もプラスとなれば、今年も目が離せません。
重賞は出走させる側の視点が的中を大きく左右する決定打です
シンザン記念・フェアリーSで本当に買うべき馬はこれです。
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