重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
勝てないポジションに注意!流れが向く激走候補はこの2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かして、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探る日々です。
後半ではチャンピオンズCの金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週のジャパンCでは「漁夫の利が狙えそう」としてレビューしたヴェルトライゼンデが3着に好走しました。
チャンピオンズCの金言
ダート=前有利とは限らない!
今週のチャンピオンズC(G1、中京ダ1800m)は、昨年が5万馬券決着、一昨年が20万馬券決着など万馬券が当たり前の決着が目立っています。
その原因のひとつとして考えられるのが、このレースだけに見られる特殊な傾向です。
中京ダ1800mのオープン特別・G3・G2に絞った脚質別成績をご覧ください。(過去5年)
中京ダ1800mのオープン以上脚質別成績
逃げ 【4-1-2- 9】連対率31.3%
先行 【7-9-3-31】連対率32.0%
差し 【2-3-9-57】連対率7.0%
追込 【1-0-0-62】連対率1.6%
マクり【0-1-0- 0】連対率100%
ご覧の通り、圧倒的に『逃げ・先行馬が有利なコース』と言えます。ファンの皆さんがイメージしている傾向はコレでしょう。
では次に、チャンピオンズCの脚質別成績です(過去8年)。
チャンピオンズCの脚質別成績
逃げ【0-0-3- 6】連対率0.0%
先行【4-3-3-19】連対率24.1%
差し【2-2-1-39】連対率9.1%
追込【2-3-1-37】連対率11.6%
興味深いことに、逃げ馬が連対すらできていません。
対照的に差し・追い込み馬の好走率が一気に高まって「本当に同じコースなのか?」と思えるほど傾向が逆転しています。
また、実績上位の人気馬だけではなく
18年2着ウェスタールンド(8人気)
17年1着ゴールドドリーム(8人気)
16年1着サウンドトゥルー(6人気)
15年1着サンビスタ (12人気)
15年3着サウンドトゥルー(5人気)
このような伏兵馬が直線一気の差し切りで大波乱を演出していることも見逃せません。
この背景には、G1ならではの
「序盤の先行争いが激化」
「ペースがあまり緩まない」
「勝負所で良い位置を取りに行く」
といった各馬の“前へ前へ”という意識が連鎖することで自ずと差し・追い込み馬にもチャンスがある展開になります。
JRAのダートG1は年に2鞍しかありませんから前掛かりになってしまうのも仕方ないでしょう。
今回のチャンピオンズCで差して食い込みが期待できる伏兵馬をレビューしてみます。
※ 12月2日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ハピ(牡3、栗東・大久保龍志厩舎)
デビューから圧巻の3連勝を決めたので重賞戦線でも注目を集めていましたが、後方から大外を回す大味な競馬で惜敗続き。負けて強しの印象でした。
横山典騎手に乗り替わってからは意識的に内々、馬群に潜り込む競馬で教育も兼ねていました。前走は勝負所で少し待たされながらも0秒1差に収まっているのだから大したものです。
今回は2枠3番でここ2戦の経験を早速生かすことができそうな条件。行きたい馬を行かせて前を見ながらロスなく立ち回ることで余力を残して直線勝負に臨めます。
ライバル達は手強いでしょうが、最後はどの馬も苦しいはず。立ち回りと堅実な末脚でどこまで詰め寄ることができるか注目です。
2頭目 ジュンライトボルト(牡5、栗東・友道康夫厩舎)
長期休養明けのタイミングでダートに切り替えてから一変。一気に重賞制覇ですからよほどの適性があったのでしょう。
前走は道中で砂を被っても問題なく、勝負所では外から捻じ伏せるような強気の立ち回りで完勝。同じ中京コースで1900mもこなせたことは自信に繋がりますね。
こちらも道中で外を回らされる心配はなく、前を見ながら捌いてくるレースになるでしょう。テーオーケインズに付いて行きながら先行馬を差して上位争いを狙います。
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