重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
ハンデ重賞に隠れた勝負気配を感じる2頭!
先週の天皇賞・秋(G1)はBコース替わり初週の前残りに要注意ということでレビューしたパンサラッサがあわやの2着。堂々たる単騎逃げで勝つならコレしかないというレースぶりでしたね。
アルゼンチン共和国杯の金言
ハンデG2に使う陣営の真意を見抜け!
今週の
アルゼンチン共和国杯(G2、東京芝2500m)は、G1の谷間に行われますが、ジャパンC(G1)や有馬記念(G1)に向けて重要な位置付けのレースです。
近年だと21年オーソリティ、18年パフォーマプロミス、17年スワーヴリチャード、16年シュヴァルグラン、15年ゴールドアクターといった勝ち馬が後のG1で勝ち負けを演じている“出世レース”となっています。
競馬に携わる者にとってはG1を勝つことが一番の目標で、期待馬がいるならそこから逆算しながらレース選びを検討していきます。
そこで「力試しをしたい」「G1出走の賞金を加算したい」という時に理想的なのがココというわけです。
もちろん、G1候補とまでいかなくても「ハンデのG2で手堅く賞金を獲得したい」「復活のキッカケを掴みたい」という思惑もあります。
これはG1で力負けを実感すると出てくる発想です。馬主からの要望で強引にG1を使うことにならない限り、調教師としては力関係を見極めて冷静に出走レースを選択しないといけません。
この話題に打ってつけの傾向として前走クラス別成績があります。
前走クラス別成績
G1【4-1-1- 8】複勝率42.9%
G2【4-4-2-53】複勝率15.9%
G3【0-0-1-14】複勝率6.7%
OP【1-2-1-37】複勝率9.8%
3勝【1-3-4-15】複勝率34.8%
2勝【0-0-1- 1】複勝率50.0%
春にG1を使ったことで秋の方針を決めている馬、条件クラスで好走した勢いでチャレンジしてくる馬がそれぞれ活躍しているのが分かります。
このイメージに当てはまりそうな馬をレビューしてみましょう。
※ 11月4日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 キラーアビリティ
昨年のホープフルS(G1)を制してG1馬となりましたが、今年に入ってからの2戦、皐月賞では13着、ダービーでは6着と同世代のライバルたちに後れを取りました。
ただ、ダービーは近くにいた1,2着馬に直線だけで一気に離されながらも4番目に速い上がりを出していましたし、まだまだこれからというところ。
仕切り直しの一戦には短期免許で騎乗しているC.デムーロ騎手を配してきました。この事実だけでもファンの皆さんの注目は集まるでしょうが、陣営としても即結果を出したい気持ちが伝わってきますね。
再びG1路線に乗るための通過点とできるのかしっかり見届けましょう。
2頭目 ブレークアップ
初勝利以降、一貫して2200m以上の距離を使われてきました。2400mで【1-1-0-0】、2500mで【0-1-2-0】ですからスタミナ自慢のタイプなのでしょう。
2着だった4走前のサンシャインSでは1着パラダイスリーフが目黒記念(G2)で0秒2差の6着、3着ヴェラアズールが京都大賞典(G2)で完勝となかなかハイレベルな一戦でした。
4か月ぶりだった前走も直線で前が壁になる不利がありながらも勝ち切った辺りは成長分と言えそうです。
斤量も3キロ減って54キロですからチャレンジャーの立場としては絶好の条件。しぶとく粘り込むことができれば先々まで面白そうです。
重賞で使える!必見予想法
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レースに出走させる側(陣営)の視点が、的中をもぎ取る武器になる!
今週のアルゼンチン共和国杯も、陣営の思惑が交錯。
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