重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
未知の距離でも一歩リード!有利な条件で挑む2頭!
先週の秋華賞(G1)は前が有利な阪神内回りコースの傾向を味方に付けられそうだとレビューしたスタニングローズ(3人気)が勝利しました。序盤の立ち回りの差が出ましたね。
菊花賞の金言
長距離戦は騎手で買え!
今週の菊花賞(G1)は、昨年と同様に阪神芝3000m(内回り)で行われます。
例年とコースが違うことで違和感があるかもしれませんが、それよりも重視すべきは“距離”でしょう。
中央競馬で3000mを超える重賞はダイヤモンドS(G3)、阪神大賞典(G2)、天皇賞・春(G1)、菊花賞(G1)、ステイヤーズS(G2)の5鞍しかありません。
そのため、レースで騎乗する騎手も長距離戦を経験する機会が少なく、経験の差がハッキリと表れてきます。全馬が未知の距離に挑む菊花賞ならなおさら重要度は高まると言えるでしょう。
調教師や馬主もできることなら長距離戦の乗り方を熟知している騎手を確保したいと思うのは当然です。これは皆さんも共感できるのではないでしょうか?
3分を超えるレースでは以下のようなポイントがあります。
ポイント
・ペース判断
・折り合い
・位置取り、進路
・マークする相手
・仕掛けのタイミング
純粋なスピード勝負の短距離戦とは対照的に、馬の能力だけで勝ち切るのは至難の業です。
ここで3000m以上の重賞で結果を残している騎手を見てみましょう(過去5年)。
3000m以上の騎手成績
ルメール【5-2-3- 6】複勝率62.5%
岩田康誠【4-0-0-10】複勝率28.6%
福永祐一【2-3-2- 8】複勝率46.7%
和田竜二【2-2-1- 8】複勝率38.5%
武 豊 【2-0-2- 7】複勝率36.4%
まさに年の功。ベテラン騎手が上位を独占しています。
他のレースで実績を残している騎手であれば長距離戦でも有力馬が回ってきます。そうすると理想的な循環が生まれるのですが、全ての騎手がそう上手くいくとは限りません。
タイトルホルダーとのコンビで菊花賞を制した横山武騎手、天皇賞春を制した横山和騎手がこの経験を1つ積んだという段階ですからね。
昨年2着のオーソクレースがルメール騎手、3着のディヴァインラヴが福永騎手だったのも偶然とは言い切れないでしょう。
馬の戦歴や調教時計などももちろん大事ですが、騎手の重要性も再確認してみてください。
今回は、長距離巧者のベテランとコンビを組む馬をレビューしていきます。
※ 10月21日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 セレシオン
2000mの新馬戦、2200mの梅花賞を連勝と中長距離路線を意識した使われ方をしていましたが、左にモタれる悪癖が影響してクラシック参戦には至りませんでした。
仕切り直しとなった前走の阿賀野川特別(2勝クラス)では2着に3馬身半差の完勝。まだ課題を残していますが、2度目のブリンカー効果や間隔をあけたことでの成長もあったのでしょう、素質の高さをしっかりと見せました。
菊花賞2勝、長距離戦で好成績を残している福永騎手の継続騎乗で参戦という流れは魅力的です。セントライト記念や神戸新聞杯に騎乗がなかったことからも早々に決まっていたのでしょう。
友道厩舎も過去10年の菊花賞で【1-2-2-7】と得意にしていますから人に恵まれていますね。
2頭目 ヤマニンゼスト
1勝クラス勝ちの身でチャレンジした前走の神戸新聞杯は、武豊騎手のファインプレーといえる立ち回りで2着と激走。
早々にラチ沿いを確保すると直線を向くまでジッとしてスタミナのロスを抑え、直線でも狭い内を割って伸びてきました。
たまたまハマっただけというふうにも捉えられますが、そういう思い切った乗り方ができるのもベテランならではです。
ここでもやることは1つでしょう。他の馬がリズムを崩したり、外の馬が折り合いに苦労して消耗すればしめたもの。前走の再現まであっても驚けません。
G1でも使える予想ツール
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先週は推奨馬が全て馬券内に好走!
■秋華賞(G1)
⑦スタニングローズ
⑧ナミュール
⑨スターズオンアース
■府中牝馬S(G2)
⑥イズジョーノキセキ
②ソダシ
①アンドヴァラナウト
出走させる側の視点が的中を大きく左右する決定打!
菊花賞・富士Sで本当に買うべき馬はこれです。
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