重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
マイナスはプラス!?予想に重要なこの意味は?
新潟記念の金言
条件が厳しくなっても軽視は禁物
6月から続いた夏競馬を締めくくるのはお馴染み新潟記念(G3、新潟芝2000m)。過去10年で1番人気は2勝止まり、10万馬券超えは6度ある波乱傾向のハンデ戦です。
サマー2000シリーズの優勝を目指す馬、秋に向けて賞金を加算したい馬、夏の総決算として力試しをする馬など、多様なメンバー構成になることで競馬ファンにも迷いが生じるのでしょう。
そんな一戦で着目したいのが前走からの斤量の変化です。
本題に入る前に【ハンデ戦】について触れておきましょう。
ハンデ戦とは、全出走馬が勝てるように設定された負担重量を背負うレースです。JRAのハンデキャッパーが各馬の実績などに応じて公平に定めています。
これにより格下の軽ハンデ馬による激走や実績上位のハンデ頭が捻じ伏せるシーンなど様々な決着が起こります。
それでは、前走からの斤量の変化に関する成績です。(過去5年)
斤量の変化成績(過去5年)
今回増え【2.2.1. 7】勝率16.7%・複勝率41.7%
今回同じ【1.2.2.25】勝率 3.3%・複勝率16.7%
今回減る【2.1.2.36】勝率 4.9%・複勝率12.2%
全馬にチャンスのあるハンデ戦らしく好走馬の数では差はありませんが、こと新潟記念においては“前走から斤量増”のパターンが高頻度で好走しています。
斤量増の好走馬
21年2着トーセンスーリヤ(3人気)
56キロ→57.5キロ
20年1着ブラヴァス(2人気)
55キロ→56キロ
19年3着カデナ(8人気)
56キロ→57キロ
17年1着タツゴウゲキ(6人気)
52キロ→55キロ
17年2着アストラエンブレム(1人気)
56キロ→56.5キロ
トーセンスーリヤ、ブラヴァス、タツゴウゲキはここでの好走によりシリーズ優勝を決めました。
同シリーズ優勝による褒賞金は、馬主に3200万円、厩舎関係者に800万円。合計4000万円の大金がレースの賞金とは別に得られるのですから、斤量増を覚悟してでも獲りに行くのは納得できます。
ただ、競馬ファンの心理としては、前走で好走して斤量が増える馬を狙うことはあまり前向きに捉えられていないようです。上記の対象馬の人気にも表れていますね。前走で買い逃したのであれば余計にいいイメージはないかもしれません。
ただ、この盲点をしっかり突けるかどうかが重要になってきます。それでは該当馬をレビューしていきます。
※9月2日(金)時点のレビューとなります。
エヒト
今年は唯一の該当馬です。前走の七夕賞で重賞初勝利。ハイペースの流れを好位追走、3,4コーナーで前を掴まえに自ら動いて行く積極策で完勝と圧巻のレースぶりでした。
もともと、年明けに使ったAJCCや京都記念も着順の見栄えは良くありませんが、0秒7差、0秒4差とそこまで負けておらずG2レベルでもやれるところを見せていました。
そこに休みを挟んだ効果や夏競馬の相手関係、54キロのハンデなどが上手く噛み合っての結果でしょう。
今回は2馬身半差を付けたヒートオンビートと同じ57キロ。ハンデキャッパーも評価せざるを得ない前走の勝ちっぷりとも読めます。過去に背負って勝利実績があるので馬自身が苦にすることはないでしょう。直線の長い左回りコースも好走実績があります。
勝てば当然シリーズ優勝、敗れても掲示板に残せばヒートオンビートやスカーフェイスの着順次第でチャンスがある状況ですから悔いのない仕上げ、騎乗が想定できます。フロック視されるようなら面白い1頭です。
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