重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
今年の3歳馬は一味違う!?そのワケは…
エリザベス女王杯の金言
今週から秋のG1シリーズが再開します。その初戦が
エリザベス女王杯(G1、阪神芝2200m)です。
毎年、このレースの攻略には「世代間のレベルを見極める」という大事なテーマがあります。当然、今年も避けては通れません。
まずは年齢別成績を見てみましょう(過去5年)
3歳【1.0.1.13】複勝率13.3%
4歳【3.2.3.23】複勝率25.8%
5歳【1.2.1.26】複勝率13.3%
6歳【0.1.0. 6】複勝率14.3%
エリザベス女王杯に限らずほかのレースでも「3歳馬VS古馬勢」という構図が扱われますが、馬券圏内15頭の内わけを見てみると3歳馬が馬券に絡んだのは2頭のみ。対して古馬勢が13頭と明暗がハッキリ分かれています。
番組的にも3歳馬の代表となるのが秋華賞組で、それが【1.0.0.12】と苦戦しているのですから、今年も半信半疑に思っている方もいることでしょう。
ただ、時にはデータを鵜呑みにし過ぎない方がいい場面もあります。
世代のレベル、層の厚さというものには、年によって全く異なります。3冠馬が誕生した2018年(アーモンドアイ)は【0.0.0.2】、2020年(デアリングタクト)は【0.0.0.5】と苦戦しているように、1頭が突出している年は強力なライバルがいなかった裏返しでもあるのです。
逆に、切磋琢磨し合うような関係性が生まれている年の方がレベルアップが見込める場合もあります。
モズカッチャンが勝利した2017年は、桜花賞がレーヌミノル、オークスがソウルスターリング、秋華賞がディアドラ。ラヴズオンリーユーが3着だった2019年は、桜花賞がグランアレグリア、オークスがラヴズオンリーユー、秋華賞がクロノジェネシスと、異なる馬が3冠を分け合っていました。
今年の3歳世代は桜花賞ソダシ、オークスはユーバーレーベン、秋華賞はアカイトリノムスメと、3歳馬がエリザベス女王杯で好走した2017、19年と同じ構図です。3歳馬苦戦のデータが当てはまらない可能性があります。
また今年の3歳世代はスプリンターズSをピクシーナイト、毎日王冠をシュネルマイスター、富士Sをソングライン、天皇賞・秋をエフフォーリアが制しているように、牡馬牝馬とも歴戦の古馬を圧倒しているのもポイントです。
このように、未知の要素が多い初顔合わせの状況では、必ずしも過去のデータが当てはまらないことがあります。「世代間レベル」に注目しながら予想を組み立てることを覚えておいてください。
PRG1で的中の明暗を分けるのは…
今年のエリザベス女王杯は、3歳から6歳まで4世代の牝馬が集結。SNSやWEBサイトでも、いろいろな情報が飛び交っています。
ここで元調教師の私から皆さんに聞いておきたい事があります。皆さんが参考にしているその情報は、予想の本質を捉えていますか?
重要なのは、「出走させる側がどう考えているか」です。そして、それを馬券に反映できるかが大きなカギです。
元調教師の私が、出走させる側の思惑をしっかり見抜いて厳選した候補馬を教えます!
競馬ファンとは一線を画す視点で選び抜く馬券候補を、ぜひ予想に活かしてください!
エリザベス女王杯(G1)
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