重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
過去10年で7勝!圧倒的な好走率を誇る激走馬のカラクリ
上半期を締めくくるグランプリ・
宝塚記念(G1、阪神芝2200m)は、1番人気が現在6連敗中。過去10年で僅か2勝とファンの期待に応えることができていません。
ただ、そんな状況でも、昨年も当欄でお伝えした分析通りに決まった《枠順》は、今年も見逃すわけにはいかないでしょう。(過去10年)
1枠【1.1.3.11】
2枠【1.1.2.12】
3枠【0.1.1.14】
4枠【0.3.0.13】
5枠【0.2.0.16】
6枠【1.0.1.18】
7枠【0.2.1.18】
8枠【7.0.2.13】
昨年も8枠に入ったクロノジェネシスが勝利を挙げ、過去10年で7勝となりました。
舞台である阪神内回りの芝2200mは、4つのコーナーを回るため馬群の内目でジッとして距離ロスを減らすことが理想と思われそうですが、実際は大外の《8枠》に入った馬が好成績を残しています。
やはり、梅雨時の開催では馬場が荒れやすいため、馬場が比較的綺麗な外目を走れることが有利となります。
ましてや、今年は変速日程により宝塚記念は阪神開催の通算28日目。2019年までが24日目、昨年も25日目でしたから、例年以上に内が荒れている可能性があります。週末の天気次第では尚更、外有利の傾向が強まるかもしれません。
荒れ馬場と綺麗な馬場では、同じスピードを出すための負担が大違いですから、内外の距離ロス以上にスタミナの消耗の差が生まれます。
また、阪神芝2200mは1コーナーまでの直線距離が長いため、揉まれずに自分のリズムを守りながら理想のポジションを取れるメリットもあります。
このような利点を生かして1番人気馬が苦戦をする中で、8枠に入った馬が目を見張る結果を残してきました。
20年 2人気1着 クロノジェネシス
19年 3人気1着 リスグラシュー
19年 6人気3着 スワーヴリチャード
17年 3人気1着 サトノクラウン
16年 8人気1着 マリアライト
15年 6人気1着 ラブリーデイ
14年 1人気1着 ゴールドシップ
13年 2人気1着 ゴールドシップ
そして、枠順抽選の結果、宝塚記念で最強枠を引き当てた
ミスマンマミーアと
キセキは、強力な後押しを得たと言えそうです。
このように、宝塚記念は開催時期や馬場が与える影響を無視するわけにはいかない一戦です。馬券検討には力関係の比較をすること以上に大事なものもあるわけです。
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