【札幌記念2022予想】真夏の天王山!秋の主役に名乗り出るのは?

今年もスーパーG2らしく、高レベルのメンバーが札幌に集結!秋の大舞台へと飛躍を遂げるのはどの馬?

札幌記念・完全攻略ファイルでは、予想のカギになるファクターを深掘りした記事を木曜~土曜に渡って公開していきます。

あの有力馬は本当に買えるのか?買い材料が揃った穴馬は?などなど、多角的に検証していきます!
札幌記念
完全攻略ファイル・目次
  • FILE No.1
    今年のソダシは強力消しデータで嫌って正解?
    8月14日(日)更新
  • FILE No.2
    爆速逃げ馬揃いペースは激化!?ひとマクリで勝利をかっさらう!
    8月18日(木)更新
  • FILE No.3
    距離適性に分がある!影を潜めたG1馬の意地が見れるか!?
    8月19日(金)更新
  • FILE No.4
    前走はワケアリ!?人気落ちでかなりオイシイ1頭を発見!
    8月20日(土)更新
予想は常にシンプルがいい。本命馬を選ぶ必要なし!時短&即実践できる馬券法

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今週は、札幌記念が対象レースです!

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FILE No.1
今年のソダシは強力消しデータで嫌って正解?

8月14日(日)更新

函館記念を制したハヤヤッコと昨年の覇者ソダシの白毛対決が注目される今年の札幌記念(札幌・芝2000m)

ですが、1番の注目はソダシの連覇がなるかではないでしょうか。

結論を先に申し上げると、非常に厳しいでしょう。

札幌記念は1990年に芝コースへと変更。1997年にG2へと格上げになるとともに、斤量がハンデキャップから別定へ、さらに2006年からは定量に変わり、秋のG1や海外遠征を控えたトップホースが度々出走するようになりました。

今や夏競馬を象徴するレースなのですが、芝コースへ移ってから札幌記念を2度勝ったのは、連覇を達成した1997、98年の勝ち馬エアグルーヴ1頭のみ。

さらに過去10年で2度目の勝利を狙った馬は6頭出走しましたが、2度目の出走で馬券になったのは2019年に連覇を狙って2着に敗れたサングレーザーのみ。2度目の出走は全ての馬が着順を落とし、4頭が掲示板外(うち3頭は2ケタ着順)に沈んでいるのです。

2勝目を狙った馬の2走目の成績
21年 1着ソダシ       →22年?着
19年 1着ブラストワンピース →21年5着
18年 1着サングレーザー   →19年2着
17年 1サクラアンプルール  →18年6着
16年 1着ネオリアリズム   →18年14着
15年 1着ディサイファ    →17年12着
13年 1着トウケイヘイロー  →14年14着

6頭のうち2度目の出走が1年空いた馬が3頭。そもそも連覇が非常に難しいうえ、先に記したように2勝目を狙った馬は全ての馬が着順を落としており、これはソダシにとって非常に厳しいデータといえますね。

しかも、昨年はラヴズオンリーユーと人気を分け合う形での2番人気。思い切った競馬で早めに先頭に立ち、斤量の恩恵も味方に押し切ることができましたが、今年は人気面で受けて立つ立場になるうえに、パンサラッサ、ジャックドールといった強力な逃げ馬がおり、仕掛けどころも難しくなりそう。

何かと話題を集めそうなソダシですが、馬券的には嫌って入るのが正解もしれません。

FILE No.2
爆速逃げ馬揃いペースは激化!?ひとマクリで勝利をかっさらう!

8月18日(木)更新

昨年の覇者ソダシが1997、98年のエアグルーヴ以来となる連覇達成なるかが注目される札幌記念(札幌・芝2000m)ですが、それを阻止すべく伏兵陣も多彩。

今年はとりわけレースの主導権を握る先手争いが熾烈。恵まれたスピード能力を持つパンサラッサとジャックドールがどんな作戦に出るかがレースのカギを握ります。

前者はG1のドバイターフ、後者はレイパパレ、アカイイトらのG1ホースが出走してハイレベルだった金鯱賞を逃げ切り勝ち。どちらも簡単には崩れない実力馬であり、逃げ馬です。

ソダシはマイペースの逃げを許さず前を行く2頭をマークし、さらに勝ちに行かなければならない立場。となると、スローペースになることはイメージし辛いですよね。

そこで浮上するのは、先行勢の消耗戦に虎視眈々と狙いを定める待機勢。中でも最も魅力に映るのが、ここ2走を後方からのマクリ戦法で好走しているアンティシペイトです。

3歳時の3連勝が逃げ・先行、4歳時の3勝クラス勝ちが中団から差し、5歳となった2走前のオープン特別・福島民報杯勝ちが向こう正面からのマクリと違う脚質で勝利を積み上げています。さらに今回は3勝クラスで差し切りを決めた横山和生騎手とのコンビが復活。これが大きなポイントなのです。

アンティシペイト勝利時の騎手と通過順
22/04/17 福島
福島民報杯(武藤雅) 13-10-4-1

21/08/28 札幌
オホーツクS(横山和) 7-7-9-9

20/08/01 札幌
阿寒湖特別(武豊) 2-2-2-2

20/05/30 東京
1勝クラス(三浦) 1-1-1-1

20/03/21 中山
未勝利 1-1-1-1

差し切りでの勝利を挙げ、この馬の末脚を体感していることに加え、横山騎手といえば昨年の菊花賞、この春の天皇賞を逃げ切ったタイトルホルダーの主戦。逃げる人気馬の心理もよく分かっているジョッキーであり、逃げていて嫌なことを今回は人気を背負うことなく気楽な立場で実行できるパンサラッサ、ジャックドール、それを視野に入れてレースをしなければならないソダシにとっては非常に厄介なジョッキーなのです。

アンティシペイト自身も札幌では3戦2勝、2着1回。2600mでも勝鞍があるように消耗戦への適性も十分。最後の最後に大逆転のどんでん返しを期待しましょう!

FILE No.3
距離適性に分がある!影を潜めたG1馬の意地が見れるか!?

8月19日(金)更新

ユーバーレーベン
8/17(水) 札幌(芝)
5F 66.4-51.3-37.3-11.9(強め)

先週の関屋記念も12番人気ながらA評価だったシュリが2着に激走!馬の調子を把握しておけば人気薄もしっかりと押さえることができますし、もちろん万馬券GETにグッと近づきます。今週もしっかりとチェックしておきましょう。

札幌記念で注目したいのは、3月のドバイシーマクラシック5着以来の復帰戦となるユーバーレーベン

中間は早めに札幌入りしての調整。入厩当初はモッサリとした感もあったようですが、ひと追いごとにG1ホースらしさが出てきて、最終追い切りは3頭併せの真ん中を重心の低いフォームで力強く先着を果たしました。

同世代の桜花賞馬ソダシと比較すると影が薄くなってしまいましたが、この札幌記念はオークス好走馬が強いレース。デキの良さと距離適性はこちらに分があると思えるだけに、オークス馬の意地を見せてもらいたいところです。

一昨年のオークス2着ウインマリリンも好仕上がり。宝塚記念のあとは放牧に出ず、美浦で入念に乗り込まれてキビキビとした動きを披露。札幌入りした今週は松岡正海騎手を背に単走で終いを伸ばし、軽やかなフットワークでゴールを駆け抜けました。日経賞、オールカマーで牡馬を撃破している実力は折り紙付き。ここで巻き返しがあっても何ら不思議ではないでしょう。

七夕賞3着からサマー2000シリーズでトップ浮上を狙うアンティシペイトも侮れない仕上がり。今週はレースでもコンビを組む横山和生騎手が手綱をとって素軽い脚捌きを見せました。このレースへ向けてのモチベーションは高く、軽視は禁物です。

札幌記念・追い切り全頭評価
枠順馬名評価短評
1マカヒキC強調材料欠く
2アイスバブルC変わり身薄く
3パンサラッサB巻返せるデキ
4ジャックドールB立直効果アリ
5サトノクロニクルC気配物足りぬ
6グローリーヴェイズB力強い脚捌き
7ハヤヤッコB一連デキ保つ
8フィオリキアリB活気ある動き
9ウインマリリンA納得の仕上り
10ソダシB気合乗り良好
11ユニコーンライオンB叩かれ上向き
12アラタB軽やかな脚色
13レッドガランB気配マズマズ
14ユーバーレーベンS反撃態勢整う
15ケイデンスコールC気配やや地味
16アンティシペイトA気配文句なし

FILE No.4
前走はワケアリ!?人気落ちでかなりオイシイ1頭を発見!

8月20日(土)更新

今年の札幌記念(札幌・芝2000m)は出走16頭のうち、G1ホース5頭を含む12頭が重賞ウイナーというハイレベル。

前売り単勝オッズでは、昨年の勝ち馬ソダシが少しリードし、パンサラッサ、ジャックドールが僅差で続き、4~5番人気となっているグローリーヴェイズ、ユーバーレーベンは10倍を超えるオッズ。人気面では3強を形成しているといっていいでしょう。

FILE No.2 爆速逃げ馬揃いペースは激化!?ひとマクリで勝利をかっさらう!』でも触れたように、先行激化で波乱となる可能性も十分ありながら、4番人気以下は非常に美味しいオッズを並んでいますね。

そこで注目したいのが完全に人気の盲点となっているユニコーンライオンです。

3勝クラスを勝ち上がるのに時間を要したものの、5歳を昨年春に素質が大きく開花。3勝クラスの弥彦ステークスを勝ってオープン入りを果たすと、続く鳴尾記念を勝ち、その勢いで宝塚記念もクロノジェネシスに次ぐ2着。一躍トップホースの仲間入りを果たしました。

ところが、宝塚記念の後は蹄の不安で長期休養に入り、復帰戦は1年以上経過した7月のダート重賞プロキオンステークスでした。

芝の中距離G1である宝塚記念を好走しながら、なぜ復帰戦がダートになったのか?これには理由があって、7月に行われた重賞(七夕賞・中京記念・函館記念)はいずれもハンデ戦で、前走から1年以上経過している馬は出走できません。

芝のオープン特別という選択肢もありますが、そこだと重い斤量を背負うことになり、長期休養明けで、しかも蹄に不安のあるこの馬に向いた復帰戦とはいえません。

脚元に不安なく、56キロの斤量で出走できるプロキオンステークスは、ある意味ぴったりの復帰戦だったわけです。

結果は勝ち馬から5.9秒離されての最下位入線。結果だけを見ると目も当てられない復帰戦でしたが、そもそもダート戦はこれ以前に2戦して2.7秒、5.9秒離された大敗で、適性がなかったと判断できるでしょう。

大敗を喫しはしましたが、状態面は休み明けをひと叩きされたことでグンと上昇。最終追い切りでは力強いフットワークで並走パートナーを突き放しました。

振り返れば昨年の宝塚記念ではレイパパレ、カレンブーケドールといった実力馬の追い上げを封じての2着。鳴尾記念はブラストワンピース、ペルシアンナイトといったG1ホース破っての重賞勝ち。ここに入っても引けを取らない実績、実力を持っています。

1年以上のブランク、前走大敗があったにせよ、そんな実力馬が単勝オッズ50倍を超える2ケタ人気。手綱をとる坂井瑠星騎手にとっても今年はJRAの重賞を勝っておらず、存在をアピールしたい一戦。ここで波乱の主役となるか大いに注目です!

2021年・宝塚記念
2着ユニコーンライオン
3着レイパパレ(21年大阪杯)
4着カレンブーケドール(19年ジャパンC2着)
5着キセキ(17年菊花賞)

2021年・鳴尾記念
1着ユニコーンライオン
3着ブラストワンピース(18年有馬記念)
4着ペルシアンナイト(17年マイルCS)

FILE No.5
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