【新潟記念2022予想】夏競馬の最終決戦は大波乱が待っている!?
夏競馬も残すところ僅か。新潟で行われる最終決戦・新潟記念は、波乱の結末が待っている!?毎年荒れるハンデ重賞で買うべき馬は?
新潟記念・完全攻略ファイルでは、予想のカギになるファクターを深掘りした記事を木曜~土曜に渡って公開していきます。
あの有力馬は本当に買えるのか?買い材料が揃った穴馬は?などなど、多角的に検証していきます!
8月28日(日)更新
新潟記念(新潟・芝2000m)はサマー2000シリーズの最終戦。優勝条件はシリーズのポイントが13点以上、かつ1勝以上を挙げた最多得点の馬で、函館記念を勝ったハヤヤッコは札幌記念で10着(1点)と敗れたために脱落。チャンピオンの可能性を残すのは、七夕賞を勝ったエヒト、同2着のヒートオンビート、そして函館記念3着のスカーフェイスの3頭に絞られました。
ここでは逆転優勝を狙う
ヒートオンビートにスポットライトを当ててみましょう。
父キングカメハメハ、母は桜花賞のマルセリーナという期待の良血馬。初勝利に5戦を要し、オープンに上がったのも4歳になってからと、やや出世は遅くなりましたが、ここまで重賞で2着3回、3着2回。掲示板を外したのはわずか1回のみという堅実な競馬を続けています。
ヒートオンビートの重賞成績
22年 七夕賞 2着
22年 天皇賞春 4着
22年 日経賞 3着
22年 中山金杯 3着
21年 チャレンジC 2着
21年 京都大賞典 8着
21年 目黒記念 2着
どうしても欲しいのは、まだ手にしていない重賞タイトル。シリーズチャンピオンも合わせ、このレースへ向けてモチベーションが高いのは間違いありません。
前走の七夕賞は大外枠からスムーズに先行策が取れたエヒトの大駆けに屈しましたが、それでもメンバー最速の上がりで2着は確保。流れがハマったエヒトに対し、敗れて強しの印象を受けました。
また、当時は負担重量がヒートオンビート57キロに対して、エヒトは54キロ。この原稿の執筆時点でハンデは分かりませんが、エヒトは重賞を勝ったことから斤量差が詰まることが濃厚です。
近況の充実ぶりには目を見張るばかり。そして狙うのはもちろん1着!アツイ夏を締めくくるにふさわしい1頭といえるでしょう!!
8月31日(水)更新
今週は、夏競馬の締めくくりとも言える新潟記念。昨年は、12番人気が勝利して大波乱となったこのレース。今年も波乱となるのか?過去3走から紐解いていきます。
まずは、特別登録馬18頭の過去3走成績をザッと見てみましょう。コチラです!
2022年9月4日(日)
新潟11R 新潟記念(G3)
新潟競馬場 芝2000m 出走:18頭
イクス | 関越S① | 高山S① | 三方ヶ② |
エヒト | 七夕賞① | 京都記⑦ | アメリ⑨ |
カイザ | 鳴尾記⑥ | 新潟大② | 但馬S① |
カナリ | 柳都S⑦ | 咲花特① | 茶臼山⑧ |
カラテ | 安田記⑯ | マイラ⑦ | 中山記② |
ココロ | 福島記⑯ | オクト⑨ | 中山金② |
コトブ | エリザ⑬ | 六社S① | オホー⑩ |
ゴール | 阿武隈① | 高山S⑥ | 大原S⑪ |
サンレ | 函館記⑤ | 鳴尾記③ | 金鯱賞⑦ |
スカー | 函館記③ | 大阪杯⑥ | 小倉大⑤ |
ディア | 目黒記④ | 大阪―① | 京都記⑫ |
ヒート | 七夕賞② | 天皇賞④ | 日経賞③ |
フェー | ラジオ① | 白百合① | 大寒桜③ |
フォワ | STV① | 阿武隈⑩ | むらさ⑩ |
プリマ | 小倉記消 | 七夕賞⑨ | 目黒記⑧ |
プレシ | 関越S⑫ | 新潟大⑫ | 福島民③ |
ユーキ | 天皇賞⑬ | 阪神大⑤ | 有馬記⑨ |
レッド | 七夕賞⑮ | 大阪杯⑬ | 京都記⑬ |
前走1着馬が5頭で、馬券になった馬まで含めると7頭です。登録馬18頭中7頭は前走で馬券になっています。過去3走での重賞勝ち馬はエヒト、フェーングロッテンの2頭。また、古馬重賞となるとエヒトのみです。
まず、エヒトは馬券候補として名前があがります。しかし、エヒトは前走から3キロ増というのがポイントでしょう。一方、フェーングロッテンは、初の古馬重賞挑戦で、前走からは2キロ減。この2頭の斤量差は4キロで、重賞勝ち馬の比較では、ややフェーングロッテンが有利な気もしますね。
次は、コース経験を見ておきましょう。直近3走で新潟芝のレースを経験しているのは、イクスプロージョン、カイザーバローズ、プレシャスブルーの3頭しかいません。直近での同コース経験はアドバンテージになりそうです。
また、この3頭の中では、カイザーバローズに注目しておきたいです。前走は、中京で鳴尾記念に出走。1番人気に推されましたが、人気に応えることができず6着敗退。それでも着差は0.4秒差と僅かです。2走前には同条件の新潟大賞典で2着している実績から、ここでは大幅な見直しが必要でしょう。
斤量も前走からは、1キロ減で新潟大賞典2着時と同斤量となれば、初重賞制覇も目前です。
イクスプロージョン、プレシャスブルーもハンデ戦だけに要注意です。特に8歳馬で近走不振のプレシャスブルーは人気がないでしょうから、軽視されそうです。完全に展開ハマればという感じですが…新潟の重賞で好走歴がある馬だけに、相手候補の最後ぐらいには挙げておいても良いのでは?
というわけで、ここでは、
フェーングロッテン・カイザーバローズ・プレシャスブルーの3頭に注目しておきましょう。
9月1日(木)更新
新潟記念(新潟・芝2000m)はサマー2000シリーズの締めくくりとともに、夏競馬の締めくくりとなる重賞。
6月に2歳馬がデビューし、3歳馬は未勝利と一部重賞を除いては古馬との戦いになります。今回クローズアップするのは3歳馬で唯一の参戦となる
フェーングロッテンです。
デビュー戦は今年のダービー馬ドウデュースと同じレースで3着。2戦目はスプリングステークス、ラジオNIKKEI賞で3着となるサトノヘリオスの2着に敗れ、初勝利は3戦目の未勝利戦。そこから2勝目を挙げるのに4戦を要しましたが、格上挑戦したオープンの白百合ステークスを鮮やかに逃げ切ると、続くラジオNIKKEI賞では中団から徐々にポジションを上げ、直線ではラチ沿いの狭いところをうまく割って出て2連勝。サトノヘリオスを逆転しました。
今回は初の古馬との戦い。毎年話題となる世代のレベルがポイントとなるのですが、過去5年の3歳馬の重賞成績を見てみると、4勝をマークした昨年より勝鞍は2勝と少ないですが、複勝率は過去5年でトップの数字を叩き出しています。
過去5年・3歳馬の重賞成績
※下段の左から勝率・連対率・複勝率の順
22年 2-1-2-7/12
16.7% 25.0% 41.7%
21年 4-1-2-10/17
23.5% 29.4% 41.2%
20年 0-0-0-8/8
0% 0% 0%
19年 1-3-0-10/14
7.1% 28.6% 28.6%
18年 2-2-1-12/17
11.8% 23.5% 29.4%
※22年は8/28日終了時点
また、今年の芝2000mにおける世代別の成績を見てみると22勝を挙げて3歳馬がトップ。2位の4歳馬7勝差を付け、複勝率も40%を超えています。ちなみにこれも過去5年を振り返って複勝率が40%を超えているのは今年のみ。重賞成績ともども例年以上のレベルにあるといっていいでしょう。
2022年芝2000mの世代別成績
※下段の左から勝率・連対率・複勝率の順
3歳 22-17-19-85/143
15.4% 27.3% 40.6%
4歳 15-15-16-125/171
8.8% 17.5% 26.9%
5歳 7-11-6-91/115
6.1% 15.7% 20.9%
6歳 2-2-2-48/54
3.7% 7.4% 11.1%
7歳 0-2-2-19/23
0.0% 8.7% 17.4%
8歳 0-0-0-9/9
0.0% 0.0% 0.0%
前走と同じハンデの重賞でも前走のラジオNIKKEI賞はメンバーで2位タイとなる55キロを背負っての勝利。今回は年齢差もありますが、リステッドのオープン特別と重賞を連勝しながら、馬齢重量より1キロ軽い53キロとハンデにも恵まれた印象を受けます。
軽ハンデに加え、勢いと未知の魅力にあふれる3歳馬に一票を投じる価値は大いにアリといえるでしょう!
9月2日(金)更新
エヒト
8/31(水) 栗東(坂路)
4F 50.2-36.3-23.6-11.7(一杯)
キーンランドカップもA評価ヴァトレニが3着に好走!馬も人間も疲れが出やすいこの季節。コンディションをしっかりとチェックしておきたいですね!
夏競馬の締めくくり、新潟記念で注目したいのは七夕賞の勝ち馬で、サマー2000シリーズ優勝を狙う
エヒトです。
6番人気で快勝した七夕賞の時もS評価を受けていましたが、この中間も調整に抜かりなく、最終追い切りでは上記の好タイムをマーク。これは水曜日の一番時計と0.1秒差で、パートナーを一気に突き放した豪快なフットワークは目を見張るものでした。前走の鮮やかな勝ちっぷりからも完全に軌道に乗ったといえるでしょう。
充実といえば、連勝中の3歳馬
フェーングロッテンも相当なもの。最終追い切りは自己ベストには及ばなかったものの、キビキビとした脚捌きでラスト2ハロンを12.5-12.1秒のラップでまとめました。一戦毎に逞しさを増している印象で、軽ハンデを味方に一発ムードが漂います。
函館記念3着の
スカーフェイスも高いレベルで好調をキープ。単走で追われた最終追い切りは、全体の時計は控えめも軽快なピッチで坂路を駆け上がってきました。2走前の大阪杯では6着ながらメンバー最速の上がりをマーク。左回り克服に課題はあるも、あっさり勝ち上がって不思議ないデキにあると感じます。
新潟記念・追い切り全頭評価
1 | イクスプロージョン | B | 地味だが順調 |
2 | プレシャスブルー | B | 元気ハツラツ |
3 | レッドジェネシス | B | 攻め気配上々 |
4 | サンレイポケット | B | 軽快な脚捌き |
5 | ヒートオンビート | B | 好気配を保つ |
6 | カラテ | B | 入念に乗込む |
7 | ゴールドスミス | B | 終いの伸び良 |
8 | ディアマンミノル | B | 仕上りは良好 |
9 | エヒト | S | 充実一途で |
10 | ココロノトウダイ | B | 仕上がり上々 |
11 | プリマヴィスタ | C | 強調材料欠く |
12 | フォワードアゲン | C | 馬は元気だが |
13 | カナリキケン | C | 好調も相手が |
14 | コトブキテティス | C | まずは叩いて |
15 | スカーフェイス | A | 納得の仕上り |
16 | カイザーバローズ | B | 気配マズマズ |
17 | ユーキャンスマイル | B | 活気ある動き |
18 | フェーングロッテン | A | 心身上昇度大 |
9月3日(土)更新
今年の
新潟記念(新潟・芝2000m)でハンデ頭となったのは、57.5キロを背負うカラテとサンレイポケットの2頭。エヒト、ヒートオンビート、ユーキャンスマイルが57キロでの出走で、これらがハンデ上位の面々となります。
『
FILE No.1 モチベーションはMAX!重賞制覇&シリーズチャンピオンはイタダキだ』でも触れたヒートオンビートは、前走の七夕賞2着時と同じ57キロ。七夕賞を勝ったエヒトは54キロから3キロ増で斤量差が一気にゼロとなりました。
カラテとサンレイポケットは一連の安定した走りは認めても、57.5キロが少し微妙に映ります。では、もう1頭の57キロ
ユーキャンスマイルはどうでしょう。何とも魅力的に映りませんか?
G1での連対こそないものの、菊花賞3着、天皇賞春4、5着、天皇賞秋4着、ジャパンカップ5着など大舞台で差のない好走し、2019年には新潟記念を勝っている実力馬です。
ユーキャンスマイルのG1好走実績
18年 菊花賞3着(1着フィエールマン 0.2差)
19年 天皇賞春5着(1着フィエールマン 1.5差)
19年 天皇賞秋4着(1着アーモンドアイ 0.6差)
19年 ジャパンC5着(1着スワーヴリチャード 0.7差)
20年 天皇賞春4着(1着フィエールマン 0.4差)
確かに昨年の阪神大賞典2着以降は馬券に絡んでおらず、2ケタ着順も2回と着順は冴えないのですが、キラリと光るレースを見せたのが2走前の阪神大賞典。
阪神大賞典といえば2020年に勝ち、翌年は2着とゲンのいいレースで、今年は着順を落としたとはいえ、0.6秒差の5着に踏ん張った得意の舞台でした。
今回の舞台は3年前に勝利を挙げ、距離は2200mながら3歳時にも勝鞍を挙げて2戦2勝と負けがない新潟競馬場。
G3戦を走るのは、3年前のこのレース以来で、天皇賞春から新潟記念というローテーションは3年前と同じ。ハイレベルのレースを戦い続けてきたこの馬にとって、今回は相手関係も非常に軽くなりました。
さらに斤量は前走より1キロ軽い57キロ。復活への条件が揃いに揃った今回はしっかりと押さえておくべきでしょう。
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