【キーンランドカップ2022予想】スプリント路線の主役が現れる!?今年も高配当間違いなし
スプリンターズステークスに向けた重要な一戦となるキーンランドカップ。ここからスプリント路線の主役を張る馬は現れるのか?馬券的には波乱傾向のレースを攻略していきます。
キーンランドカップ・完全攻略ファイルでは、予想のカギになるファクターを深掘りした記事を木曜~土曜に渡って公開していきます。
あの有力馬は本当に買えるのか?買い材料が揃った穴馬は?などなど、多角的に検証していきます!
8月21日(日)更新
キーンランドカップ(札幌・芝1200m)は今年で17回目という比較的歴史の浅いスプリント重賞。
カレンチャン、ダノンスマッシュという後のG1ホースを輩出し、サマースプリントシリーズの行方を占う上でも重要なレースとしてすっかり定着しました。
今年はそこに、レース史上初の偉業に立ち向かう注目馬がいます。それが
ヴァトレニです。
母は2006年、重賞に格上げされて記念すべき第1回の勝ち馬となったチアフルスマイル。母型をたどると長い歴史でわずか3頭しかいない牝馬のケンタッキーダービー馬ウイニングカラーズがいる超良血。
チアフルスマイルもキーンランドカップを含めて札幌で4勝を挙げていたコース巧者でしたが、このヴァトレニも札幌は3戦全勝という文句なしのコース適性を受け継いでいます。
ヴァトレニの札幌成績
21/08/14 札幌道新スポーツ賞 1着
21/06/27 1勝クラス 1着
21/06/13 3歳未勝利 1着
※参考 母チアフルスマイル(4-0-1-3/8)
しかも、前走の青函ステークスは初めての1200mでしたが、2番手追走から直線で力強く抜け出す快勝。同じ洋芝の函館でオープン初挑戦、初距離というハードルをあっさりとクリアし、距離適性の高さも示して見せました。
今回は重賞初挑戦でさらにハードルは上がりますが、今の充実ぶりとコース、距離適性の高さがあれば何ら心配はないでしょう。レース史上初の親子制覇へ、視界は至って良好です!
8月24日(水)更新
先週の札幌記念は、ジャックドールがG1馬を押しのけて、重賞勝ちを飾りました。今週は、同競馬場の芝1200mを舞台に秋のスプリンターズステークスに向けた前哨戦・キーンランドカップが行われます。
JRAから発表された特別登録では、下の表の通り、20頭がエントリーしています。今週もアツい戦いが見れそうです!
2022年8月28日(日)
札幌11R キーンランドカップ(G3)
札幌競馬場 芝1200m 出走:16頭
ウイン | 葵S① | 橘S① | ファル⑮ |
エイテ | 高松宮⑧ | 阪急杯⑩ | 京阪杯① |
オパー | 福島テ① | 朱雀S① | 晩春S⑧ |
サヴォ | UHB③ | 福島テ⑤ | 鞍馬S⑰ |
シゲル | 函館ス⑩ | 鞍馬S① | 京都牝④ |
ジェネ | 函館記⑬ | 巴賞⑪ | 福島民⑭ |
ジュビ | 青函S② | 函館ス② | 船橋S① |
タイセ | UHB⑪ | 青函S⑬ | 函館ス③ |
トウシ | NHK⑧ | ファル⑤ | クロッ① |
トキメ | アイビ⑪ | 駿風S① | 船橋S② |
ビップ | UHB⑧ | 鞍馬S⑩ | 京都牝⑰ |
ビリー | アイビ① | 韋駄天④ | 北九州⑤ |
マイネ | UHB⑥ | 青函S③ | オーシ⑭ |
マウン | アイビ⑧ | UHB① | 袖ケ浦① |
ミニオ | UHB④ | しらか① | TVh⑨ |
メイシ | クイー⑫ | ヴィク⑱ | 阪神牝① |
レイハ | 函館ス④ | 高松宮⑰ | 京阪杯⑯ |
ロード | UHB① | 巴賞⑦ | マイラ⑧ |
ヴァト | 青函S① | 志摩S① | ストー⑥ |
ヴェン | アイビ⑨ | 函館ス⑦ | 春雷S① |
さて、問題は馬券ですね…。ここでは、過去3走を見つつ、馬券になりそうな馬を紐解いていこうと思いますよ。
まず、前走に着目してみました。キーンランドカップは、札幌競馬場の芝1200mが舞台となります。そこで、同コース経験は活かせるのでは?と思います。
この条件に該当するのは、UHB賞組の6頭ですね。
前走・UHB賞出走組
・ロードマックス UHB賞①
・サヴォワールエメ UHB賞③
・ミニオンペール UHB賞④
・マイネルジェロディ UHB賞⑥
・ピップウインク UHB賞⑧
・タイセイアベニール UHB賞⑪
UHB賞組は、過去10年成績で見ても、2勝2着3回3着2回と7頭が馬券になっています。この7頭の着順別内訳は、下記の通り。
UHB賞の着順別分布
・1着・・・3頭
・7着・・・2頭
・9着・・・1頭
・13着 ・・1頭
ぱっと見で、7頭中3頭はUHB賞の勝ち馬です。となると、今年の同レースを勝ったロードマックスが1番手に浮上してきますね。
また、真夏の暑さにも負けない勢いも重要な要素と見ています。過去3走から、勢いが見られる馬はこの3頭ですね。
過去3走から勢いがある馬
・ウインマーベル ①←①←⑬
・ジュビリーヘッド ②←②←①
・ヴァトレニ ①←①←⑥
特に、ウインマーベル・ヴァトレニの2頭は貴重な2連勝馬です。注目しておきたいですね。
ということで、ここでの注目はロードマックス・ウインマーベル・ヴァトレニの3頭です!
8月25日(木)更新
春のスプリントG1高松宮記念は8番人気のナランフレグが勝ち、2着に5番人気のロータスランド、3着に17番人気のキルロードが入る波乱の決着。昨年のスプリンターズステークスの覇者ピクシーナイトは長く戦列を離れており、この秋のスプリント路線は非常に混沌としています。
ゆえに今年の
キーンランドカップ(札幌・芝1200m)は新興勢力の台頭が期待される一戦。ここで取り上げるのは、デビュー初のスプリント戦となった前走のUHB賞を鮮やかに差し切った
ロードマックスです。
2022年・UHB賞
1着 ロードマックス 10-7
2着 アスタールビー 1-1
3着 サヴォワールエメ 2-2
4着 ミニオンペール 5-5
5着 ケープコッド 7-7
6着 マイネルジェロディ 3-3
7着 マイネルアルケミー 14-13
8着 ビップウインク 7-7
9着 シーズンズギフト 16-13
10着 ヴィズサクセス 5-5
11着 タイセイアベニール 14-13
12着 リンゴアメ 12-11
13着 アドマイヤジャスタ 9-7
14着 アルピニズム 12-11
15着 コロラトゥーレ 10-13
16着 ショウナンアニメ 3-3
※馬名の後ろはコーナー通過順。赤字はキーンランドC出走馬
デビュー3戦目の京王杯2歳ステークスで2着。G1でも朝日杯フューチュリティステークスで6着、NHKマイルカップで5着と健闘するなど、たびたび鋭い決め手を見せていた素質馬ですが、初距離の前走で見せた末脚は今後のさらなる活躍に期待を抱かせるものでした。
レースは逃げるアスタールビー、2番手に付けたサヴォワールエメが直線に入っても勢いが衰えず、行った行ったで決まりそうな流れ。このロードマックスは後方でじっくりと脚を溜め、直線に入ると前の2頭に目がけて一気の伸び。初のスプリント戦でもスピード負けすることなく、手応え良く追走し、ハナ差という着差以上の強い勝ちっぷりを見せました。
今回、1200mの重賞は初めても、スピードも要求されるマイルのハイレベルのレースを何度も経験しており、距離2走目でペース慣れが見込めるのも好材料。前走の行きっぷりは目を引くもので、距離適性はかなり高いように思えます。
先に触れたように、今年は新興勢力の台頭が期待される一戦。この馬もスプリンターズステークスの主役候補へ名乗りを上げる資格は十分あるといえるでしょう。
8月26日(金)更新
トウシンマカオ
8/24(水) 札幌(芝)
5F 67.3-52.1-36.7-11.5(馬なり)
先週の札幌記念も5番人気だったA評価ウインマリリンが人気3強に割って入る3着!キーンランドカップも好調教馬はしっかりチェックしておきましょう!
このレースのS評価は3歳馬の
トウシンマカオです。
中間は7月末に美浦へ帰厩。坂路、ウッドチープコースを併用してじっくりと乗り込み、先週の1週前追い切りでは迫力満点の動きを披露。札幌入りしての最終追い切りは終い重点ながら、併走馬をゆうゆうとねじ伏せました。
父は高松宮記念をレコード勝ちしたビッグアーサー。距離短縮がプラスとなる可能性十分で、一気の押し切りも期待できそうです。
現在2連中の
ヴァトレニも攻めの動きはピカイチ。最終追い切りはラスト3ハロン34.3-11.5秒の高速ラップで力強くゴールを駆け抜けました。前走の馬体重が440キロというさほど大きくない馬体を大きく見せているのも好感です。
函館スプリントステークス、青函ステークスで連続2着の
ジュビリーヘッドもデキ落ちなく好気配。多くの名スプリンターを送り出している安田隆行厩舎の管理馬だけに、重賞初Vへ侮れない1頭でしょう。
キーンランドカップ・追い切り全頭評価
1 | ヴァトレニ | A | 充実一途で |
2 | ビリーバー | B | 地味だが順調 |
3 | サヴォワールエメ | C | 動きはいいが |
4 | ジェネラーレウーノ | C | 強調材料欠く |
5 | ウインマーベル | B | 素軽い脚捌き |
6 | シゲルピンクルビー | B | 動きスムーズ |
7 | マウンテンムスメ | C | 力強さに欠け |
8 | ヴェントヴォーチェ | B | 反撃態勢整う |
9 | ジュビリーヘッド | A | 納得の仕上り |
10 | ロードマックス | B | デキ高値安定 |
11 | オパールシャルム | B | 気合乗り良好 |
12 | マイネルジェロディ | B | 終いの伸び良 |
13 | メイショウミモザ | B | デキ落ちなし |
14 | エイティーンガール | B | 動きキビキビ |
15 | レイハリア | B | 上積みは十分 |
16 | トウシンマカオ | S | 攻め迫力増し |
8月27日(土)更新
キーンランドカップ(札幌・芝1200m)はサマースプリントシリーズの第5戦。残るレースは2週後のセントウルステークスだけとあって、チャンピオン争いも気になるところですが、その先のG1スプリンターズステークスに向けて確たる賞金を持っていない馬にとっては、1着馬に与えられる優先出走権をかけた熱い戦いとなります。
ここで注目したいのが、鞍上に
C.ルメール騎手を迎えて1着獲りを狙う
ヴェントヴォーチェです。
デビューから重賞を経験せず、およそ1年の長期休養を挟みながら、わずか6戦で4勝を挙げてオープン入りを果たした素質馬で、2走前の函館スプリントステークスは2番人気、前走のアイビスサマーダッシュは1番人気に支持されました。
ここで気になるのは上位人気に支持された直近2走の7着、9着という着順です。
レースを振り返ると、2走前の函館スプリントステークスはスタート後に行き脚がつかず、前半から窮屈な競馬を強いられ、得意の先行策を取れず、中団から流れ込むだけの内容。
前走のアイビスサマーダッシュは前半こそうまく流れに乗っているように見えましたが、勝負どころで進路が狭くなり、最後は無理をさせないままゴール。2走とも不完全燃焼のレースでした。
サマースプリントシリーズの優勝争いはおろか、秋へ向けて賞金も加算できない最悪のものとなってしまいましたが、3走前の春雷ステークスでマークした1分6秒8の勝ち時計は、2012年のスプリンターズステークスでロードカナロアが叩き出したレコードに0.1秒差と迫るもの。
このレースは重賞好走馬も多く出走していたレベルの高い一戦。その中で重賞を2勝し、今年に入ってもCBC賞、北九州記念で連続2着となったタイセイビジョンを撃破して3馬身差を付ける圧倒的なパフォーマンスでした。
2022年・春雷ステークス
1着
ヴェントヴォーチェ
2着 タイセイビジョン(20年アーリントンC、19年京王杯2歳S)
4着 タイセイアベニール(22年函館スプリントS3着)
5着 ライオンボス(19年アイビスSD)
6着 カイザーメランジェ(19年函館スプリントS)
この一戦からも、素質の高さは何ら引けを取らず、ここ2走は不完全燃焼とあって疲れもなさそう。さらに今回は、2着ではスプリンターズステークスの出走が微妙なところで、勝って優先出走権を獲得したいモチベーションはメンバー随一といえるでしょう。
それでいて人気面は前2走から急降下。置かれている立場からも積極的にアタマで狙ってみたい1頭です!
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