馬券情報・最前線(栗東編)

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関西の事情通が思惑の真相に迫る!

有馬記念
大穴を産み出す関連性は侮れない

いよいよ今年も有馬記念を迎える。

今年最後のG1にはホープフルステークスがあるものの、歴史ある一戦なだけに、今年の総決算という思いが強い方は多いだろう。

今年はG1馬7頭、しかも今年のG1馬が5頭となかなかの好メンバー、スタートが楽しみでならない。

まずはジョッキーの動向から。

ヴェラアズールを京都大賞典で勝たせた松山騎手、このコーナーでも触れた通りジャパンカップはライアン・ムーアの動向(ブルームに騎乗する可能性があった)次第で松山騎手はヴェラアズールに乗れる可能性があったのだが、結果的には乗り替わりになり、そして勝たれてしまった。

ライアン・ムーアはこの時期、家族のためにクリスマス休暇を取るため有馬記念で騎できない事は当時から決まっていて有馬記念での鞍上は未定だったのだが、京都大賞典でも乗っている関係で松山騎手に落ち着いたという経緯。

3歳勢に目を向けると、神戸新聞杯で勝利し菊花賞でも僅差の3着とこの秋充実しているジャスティンパレスは、その2戦で手綱を取った鮫島克駿騎手から、今回はマーカンド騎手に乗り替わる。

これは、先週のドルチェモアと同じ、オーナーサイドの意向が強い。

菊花賞2着だったボルドグフーシュの鞍上は、吉田隼人騎手には大阪杯で勝っているお手馬ポタジェの先約があった。空いた鞍上には、関係者のイキなはからいか福永騎手が起用された。

来年2月で引退となる福永騎手、これがジョッキーとしては最後の有馬記念。勝つことができれば8大競走完全制覇となるが…

好枠を引きノーチャンスでは無さそうだ。

好枠と言えば、内枠の偶数番という絶好枠を引いたイズジョーノキセキも、乗り替わりと言えば乗り替わり。

ただもともとが岩田康誠騎手のお手馬で、前走は騎乗停止の制裁を受けてしまった事で乗り替わった経緯、今回は主戦に戻った形だ。

この枠なら、府中牝馬ステークスのイメージで、内から差し込んで来る競馬になるだろう。

距離に関しては未知数な面が多いが、距離適性が無くても好走する事が多いのが有馬記念。

それだけ中山芝2500mというコースはトリッキーだということだろう。

特に、一昨年にはその年の府中牝馬ステークスを勝ったサラキアが2着に飛び込み、2017年も前年の府中牝馬ステークスを勝ったクイーンズリングが2着と、コース形態は全く違うものの意外と府中牝馬ステークスと有馬記念は相性のいい、連動するレースだ。

このイズジョーノキセキは今年の府中牝馬ステークスの勝ち馬。人気は全くないと思うが、この鞍上でこの枠なら、サラキアやクイーンズリング以上のことをやってくれる可能性はあるだろう。注目してみたい。


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