境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

中京記念&函館2歳Sの回顧

第67回中京記念(GⅢ)
1着グルーヴィット
2着クリノガウディー
3着プリモシーン

ラップ:
12.4-11.3-11.6-11.4-11.3-11.4-11.9-12.3
時計:1.33.6


先週は内前有利の傾向が色濃く出ていた中京芝コースは、今週になって多少バイアスを緩和させたものの、やはり外差しは圧倒的に不利な状況。少なくとも4角で半分より前にいないと話にならない状況でした。

まずは3着プリモシーン。この馬場を考慮していつもより位置取りをだいぶ上げての競馬。直線でもモタつく1、2着馬よりいち早く前に出て押し切りを狙いましたが、やはりこの形では持ち味が活きませんでした。
ただ、この馬に関しては昨年の関屋記念勝ちが示す通り、軽い馬場の方が合っているタイプであることは明らかで、今回の舞台設定を考えれば最大限の頑張りだったと思います。この3着は能力の証明で、敗因は適性差。上位馬2頭と3.5キロの差があったことも含めて、舞台が替われば今回の2頭は逆転できるでしょう。

勝ったグルーヴィットは、スタート直後から行きっぷりが悪く、4角ではどの馬よりも早くステッキが乱打される状況。これは厳しいかと思いましたが、ダラ坂を上がったところで息を吹き返し、外の2着馬クリノガウディーとの叩き合いを制しました。
一応、本命にさせてもらった身としては、母父スペシャルウィークの血がバッチリ利いたということにしておきたいのですが、今回に関してはダート的な馬力が問われる馬場設定と斤量差も大きかったですね。

2着クリノガウディーは、朝日杯FS激走の反動が出たか、なかなか本調子を取り戻せずにいました(たしか、年明けもシンザン記念あたりから使う意思を表明しながら、結局、紆余曲折あってスプリングSまで延びていましたね)。今回、思い切ってリフレッシュしたことでだいぶ調子が上向いていたのでしょう。まともならこのくらい走れる馬で、完全復活に向けてキッカケを掴めたことは大きいと思います。

一方、人気の一角を占めたカテドラルは8着。これは今の中京ではほぼノーチャンスの位置取りとコース取り。川田騎手が悪いというのではなく、こういう競馬で結果を出してきた馬であり、気性的にプリモシーンほど融通が利くタイプではなさそうなので、これは仕方ないと思います。度外視して次走以降、また適条件に出てきた際に評価を上げるべきでしょう。

開幕週から雨に祟られ、開催を通じて良馬場での施行が一度もなかった今夏の中京開催。そのわりに、時計の出方が極端に鈍らなかったなぁという印象があり、この中京記念も1.33.6秒。もし、良馬場での施行があればどのくらい高速馬場になっていたのか……と、違った意味で中京競馬場の進化(変化?)を感じました。


第51回函館2歳S(GⅢ)
1着ビアンフェ
2着タイセイビジョン
3着プリンスリターン

ラップ:
12.2-10.4-11.0-11.5-11.7-12.4
時計:1.09.2

決してスタートは良くなかったものの、他馬の動きを見て恐れずハナ切りの策に出たビアンフェと藤岡佑騎手。結果的にはこの判断が大正解で、最短経路での戴冠となりました。

週中のポイント動画でもご紹介したとおり、15年の同レース覇者ブランボヌールの弟にあたるこの馬。デビュー戦こそ取りこぼしましたが、当時の勝ち馬オータムレッドは、個人的に今季の函館ナンバー1の新馬と見ていた馬なので、あれは相手を褒めるしかない競馬。あれだけ走ればここでも足りるだろうという判断は付く存在でした。新種牡馬キズナ産駒が早々に初重賞勝利を挙げたという点も、今後の種牡馬勢力図にとって大事なポイントだと思います。

2着タイセイビジョンは、02年トーホウアスカ以来となる“非・函館組”からの連対馬。それだけでも凄いことですが、今回はルメール騎手の手綱捌きにシビれました。スタートは並程度で道中は後方待機。今日の流れと馬場を考えるとかなり難しい競馬になったと思いますが、4角で内を突いて距離損を挽回した選択が絶妙。道中の位置取りからすれば、まるでワープしたかのように直線では圏内まで押し上げていました。その後のハンドリングも文句なく、改めて上手さを見せた競馬。もちろん、それに応えた馬も立派。今日の内容なら距離はもっと延びた方がいいでしょう。

1人気を背負って5着に敗れたレッドヴェイパーは、スタート失敗が痛恨。内枠を引いた時点でこの危険性に言及していた見解を幾つか見ましたが、このあたりがキャリアの浅い若駒の恐さですよね。4角から激しくモタれて矯正手一杯。最後は完全にフットワークがバラバラになっていて、これは能力負けではなくリズムを崩して競馬にならなかったという見方が正解でしょう。血統背景だけならダート替わりで変わりそうですが、その機会があるかどうか……。いずれにしてもこの一戦だけでは評価を決めきれないところはあると思います。

とりあえず、改めてオータムレッドの次走が楽しみ。個人的に、この函館開催一番の収穫はこの馬だったと思っているんです。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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