境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

JBC3競走など6重賞の回顧

第8回JBCレディスクラシック(JpnⅠ)
1着アンジュデジール
2着ラビットラン
3着ファッショニスタ

ラップ:
12.1-10.9-12.5-12.5-12.4-12.2-12.5-12.3-13.0
時計:1.50.4


このレースが一番面白かった!

何と言っても光ったのはアンジュデジールを駆った横山典弘騎手の手綱捌き。久しぶりにマジックを見させてもらいました。

是非、時間を見つけて全周パトロールを見ていただきたいです。

まず、最初のコーナーまでの誘導。
1角進入の段階で既に内ラチ沿いに潜り込んでいたことは、LIVEでも確認していましたが、その運び方が実に上手い!
大外枠から最内枠まで移動する以上、当然、他馬の前を横切ることになるわけですが、横切られた馬たちは1頭も手綱を引っ張っていないんです。つまり、誰の邪魔もすることなくあの位置まで馬を運んでいるということ。もちろん、先行勢と差し勢の間にポッカリとスペースが空いたおかげではありますが、それを瞬時に見極めて最善の行動を取ることは決して簡単ではないはず。
以前にも、横山典弘騎手が同じようなプレーに感嘆した記憶がありますが、まさに巧みの業。繰り返し見ても飽きることはないでしょう。

また、4角の手前でラビットランが仕掛けたタイミングで、遅れを取らずスッと併せにいく場面もシビれます。前を行く武豊騎手騎乗のプリンシアコメータを上手く捌くのですが、その動きもまるで風のよう。いや~、素晴らしいの一語。

このレースだけとっても、今回、JBCを京都でやった意義があったと思います。それだけ素晴らしい競馬を見せてもらいました。


第18回JBCクラシック(JpnⅠ)
1着ケイティブレイブ
2着オメガパフューム
3着サンライズソア

ラップ:
7.1-11.2-11.9-12.9-12.2-11.5-11.8-12.2-12.7-13.2
時計:1.56.7

◎サンライズソアが3着。何とも煮え切らない結果になってしまいましたが、先週までの好調に加えて、ひとつ前のJBCスプリントを制したことで、ルメール騎手に対するマークがかなりキツくなってしまった印象を受けました。しかも、この脚質の馬ですからね。2コーナー手前からテイエムジンソクに絡まれてしまったことで、最後の余力が失くなってしまった格好。
もっとも、その形で3着に踏ん張るわけですから、やはりこのコースに対する適性は高いなぁと。来春の平安Sでもシンボリクリスエス保持馬には要注意です。

勝ったケイティブレイブは、上手くレースの流れに乗って、4角の手応えも抜群。これ以上ないパーフェクトな立ち回りだったと思います。中央のダートで実績がなかった分、個人的には懐疑的な見方をしていましたが、地方交流で強敵相手に力を付けてきたということなのでしょう。

オメガパフュームはあと少しでしたが、これは勝ち馬の方と褒めるべきで、この馬も勝ちに等しい内容だったと思います。


第18回JBCスプリント(JpnⅠ)
1着グレイスフルリープ
2着マテラスカイ
3着キタサンミカヅキ

ラップ:
12.1-10.6-11.0-11.6-12.1-13.0
時計:1.10.4

重賞施行のない条件なので、このクラスで行われた場合のデフォルトが分かりづらいのですが、終い1ハロン13.0秒の急失速は少し意外。結果的に、34.0秒で入って1.10.5秒の決着となった室町Sとあまり変わらない時計。馬場差も室町S当時が+0.2秒で、今回が+0.5秒ですから、さすがに室町Sより時計的価値があるとはいえ、馬場差考慮でOP特別より0.4秒速いだけというのは、少し拍子抜けの決着でした。

ただ、その室町Sが先行馬総崩れ(ハナを切ったナンチンノンはシンガリ負け)だったのに対し、こちらは好位組のグレイスフルリープと逃げたマテラスカイの2頭がワンツー。終い失速の分、後続に有利に見えて、実際はいわゆる高速前残り(=追っ駆けバテ)のような状況が生まれました。

この路線は、根本的に中央競馬の高額条件がなさすぎますよね。もう少しフレッシュな世代が出てくると、全く違った結果になるでしょう。


第56回アルゼンチン共和国杯(GⅡ)
1着パフォーマプロミス
2着ムイトオブリガード
3着マコトガラハッド

ラップ:
7.2-11.8-11.8-12.9-12.9-12.6-13.3-13.0-12.6-12.3-11.1-11.0-11.2
時計:2.33.7

超スローからの上がり比べ。ラスト3Fが11.1-11.0-11.2秒ですからね。後ろにいる馬はほぼノーチャンス。

勝ったパフォーマプロミスと2着ムイトオブリガードは、道中、ともに中団やや外目の位置。1馬身ほどの差で追走していましたが、結果的に、この差が命取りになるのですから、ペースというのは恐ろしいもの。結果的にこの差が最後まで詰まりませんでした。

それだけに、ムイトオブリガードは力のあるところは見せました、展開に泣かされた格好で、惜しいチャンスを逃した形ですが、本格は間違いない。来年は(手薄な)長距離路線で結構良いところに行くんじゃないでしょうか。

4着ウインテンダネスは切れ負けして5着。目黒記念のラップが7.3-11.4-11.5-12.7-12.4-12.0-12.0-12.1-12.0-11.8-11.4-11.3-11.8と、中盤から12秒台前半がダラダラと続く持続力ラップ。緑風Sもやはり13.1-11.2-12.5-12.5-12.3-12.1-11.7-11.3-11.5-11.2-11.5-12.0と、中盤から速いラップが並ぶ競馬。これで結果を出していた馬ですから、こういう流れでは切れ負けも当然。本番は次でしょうから、予行練習の意味もあったのかもしれません。

ノーブルマーズも切れ負けの格好ですが、この馬は元々休み明けに良績がない典型的叩き良化型。最後は苦しかったのか内にモタれる仕草も見せていましたから、本調子手前だったのでしょう。少し負けすぎな印象はありますが、次走で変わってきそうな感じを得ました。


第54回京王杯2歳S(GⅡ)
1着ファンタジスト
2着アウィルアウェイ
3着カルリーノ

ラップ:
12.9-12.2-12.9-13.2-11.7-10.8-11.0
時計:1.24.7

う~ん……これはちょっと参考外のレースですね。前半3F38.0秒から、半マイル51.2秒!。前半はほとんど歩いているだけというペースから、ラスト3Fで11.7-10.8-11.0秒。このペースだと決め手があるないという問題でもありませんからね。

ただ、以前から何度も書いていることですが、スローペースほどジョッキーの微妙な駆け引きが面白いんですよね。

このレースも、直線の武豊騎手のハンドリングが興味深かった。一旦、外に出す感じで首を外に向けるも、その行き先には馬がいて前が壁状態。進路を切り替えて内に戻し、2着アウィルアウェイとの叩き合いを制した……という内容なのですが、これ、おそらく脚を溜めるために、敢えて壁がある方に入れたんでしょう。あるいは、2着馬を内に誘導するという意味もあったかもしれません。
つまり、進路を切り替えたのではなく、全ては極限の瞬発力勝負に対応するための策だったのではないかと思うわけです。

実際のところは乗っている当人しか分からないことですが、先日の菊花賞しかり、レースレベル的に今後には繋がらなくとも、スローペースにはスローペースの楽しみ方があるわけです。


第23回ファンタジーS(GⅢ)
1着ダノンファンタジー
2着ベルスール
3着ジュランビル

ラップ:
12.4-11.3-11.8-12.1-11.5-11.3-11.4
時計:1.21.8

本命馬ジュランビル(6人気)は3着。かなり苦しい競馬になりましたが、よく踏ん張ってくれました。昨年の勝ち馬ベルーガと同じキンシャサノキセキ産駒で、母父にヴァイスリージェント系デピュティミニスター。こういう完成度勝負の配合がこの馬向きという予想テーマは間違っていないと思います。来年もこの方針で。

勝ったダノンファンタジーは、強い内容だったと思います。ラスト3F11.5-11.3-11.4秒を、自身、33.8秒の上がりを使って楽に差し切り。一枚はおろか二枚は抜けた勝ちっぷりでした。
ただ、予想内でも触れましたが、このレースはスケール不要のレースで、勝ち馬はほとんど出世していません。つまり、この時点がピークである可能性が高いということ。
一昨年のミスエルテもそうでしたが、圧倒的なパフォーマンスで次走以降も注目されると思いますが、馬券の付き合い方は慎重に考えた方がいいと思います。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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